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[2006/02/27]
 療養病床6割削減・・・医療制度改革

<社会的入院はなくなるか?>
政府が今国会に提出した医療制度改革関連法案の狙いの一つが、医療以外の理由で必要のない入院を続ける「社会的入院」の解消だ。
患者の自己負担を増やしても期待した効果が得られなかったため、今回は、長期療養患者のための療養病床の削減を打ち出した。社会的入院を余儀なくされていた高齢者はどうなるのか。荒療治とも言えるこの改革は、実現するのだろうか。

◆初めての調査                                            「半数がいわゆる社会的入院という調査結果が、改革決断の決定的根拠となった。社会保障費全体の圧縮が強く求められている中、医療費の無駄遣いは許されない」(厚生労働省幹部)
社会的入院とは、入院治療の必要がないのに、家庭の事情や介護施設が見つからないなどの理由で、退院できない状態のこと。1973年の老人医療無料化で一般化して以来の問題で、高齢者に多いのが特徴だ。
日本の平均入院日数が他の先進国と比べて2〜6倍長い理由の一つともいわれ、医療費の無駄と長年指摘されながら、詳しい実態は把握されてこなかった。入院が長期化すると病院への報酬を減らし、患者の負担を増やす方法も導入されたが、行き場のない高齢者は入院を続けた。
今回、抜本改革に踏み切ったのは、昨年の総選挙の自民圧勝と、日本医師会の発言力低下という千載一遇のチャンスが訪れたためだ。急速な少子高齢化のもと、毎年1兆円のペースで増え続ける医療費の抑制は最重要課題だが、関係者の猛反対を押し切っての改革実現は困難とされてきた。
厚労省は、法案作成に先立ち、初の療養病床実態調査を実施した。この結果、医療保険適用型、介護保険適用型の2種類ある療養病床のいずれでも、医師による医療の提供を「ほとんど必要としない」患者は半数、「週1回程度」で済む場合をあわせると、約8割に上ることが判明。法案に、療養病床の6割削減が盛り込まれた。

◆患者の行方
6割削減の内訳は、介護型(13万床)は2011年度末までに全廃、医療型(25万床)も12年度までに15万床にまで減らすというものだ。廃止される介護型と、医療型のうち医療の必要度が低い病床の患者には、コスト的に割安な老人保健施設などの介護施設に移ってもらったり、在宅での療養に切り替えたりしてもらう。療養病床の介護施設への転換も促進する。経過措置は6年だ。
これと関連して、在宅関係では、15日に決定した新たな診療報酬で、24時間体制で患者を往診する「在宅療養支援診療所」の創設や、在宅での終末期ケア加算などが盛り込まれた。医療型については、医療の必要度によって患者を3区分に分け、必要度が低い患者を多く抱えた病院に支払われる診療報酬は、今年7月から大幅に減額されることになった。
現在、年28兆円の医療給付費は、25年度には年56兆円に達する見通しだ。厚労省は、これらの措置により約4兆円を抑制し、その分を在宅医療の拡充や、勤務医の疲弊が伝えられる一般病院に配分したい考えだ。

◆“介護難民”の受け皿課題・戸惑い、懸念
医療現場では怒りや戸惑いの声が強い。第一の理由は、「改革案の提示があまりに唐突で、ほとんど検討されていない」(日本医師会や全日本病院協会など)という指摘だ。
厚労省が介護型廃止の方針を公表したのが昨年12月21日、15万床という数字を出したのが今年2月1日、そして法案提出が2月10日。与党の自民党内でも、「影響が大きい大改革なのにあまりに乱暴。このままでは“介護難民”を生みかねない」(武見敬三・参院議員)など議論が紛糾した。今後、国会審議の火種になる可能性を残している。
“介護難民”問題は、改革推進派、慎重派ともに懸念として挙げる。必要とされる医療や介護のサービス基盤が、現状ではまだ貧弱だからだ。
ケア付き高齢者住宅の整備率が高齢者人口の5%前後の欧米に比べ、日本は1%前後。池田省三・龍谷大教授は「近い将来、団塊の世代が65歳になることを考えると、住宅の基盤整備が課題」と指摘する。
在宅療養への移行には、「24時間365日対応」という病院並みの「安心」を在宅にも広げることが不可欠だ。この点について、川崎市内のある開業医は「医師同士の連携と、緊急時に頼れるバックアップ病院の確保が欠かせない。一人の開業医の孤軍奮闘だけでは無理」と明かす。
民間の相談・情報提供機関「老人病院情報センター」(東京)の川添みどり代表は「経過期間もあり、患者がすぐに放り出される心配は少ない」としながらも、「受け皿となる介護施設やケア付き住宅を質、量ともに、さらに充実させる必要がある」と見る。
慶応大学の高木安雄教授(医療政策学)は「急な改革だけに現場の混乱が予想されるが、慢性期の高齢者の医療と介護をどこでどうみるかは本来、介護保険創設時に決着しておかなければならなかった話」と話している。

◆医療、介護 24時間「出前」を
病院にずっと預けておきたい家族と、行き場のない高齢者でベッドを埋めてきた病院、メスを入れてこなかった行政――。療養病床は、日本の福祉政策の貧困が生んだあだ花といえる。高齢者の生活の質や、社会保障を取り巻く状況、医療を受けずに保険料を納めている人のことを考えれば、改革は時代の必然だ。
今後は患者や病院が混乱しないよう、在宅サービスの基盤整備を強力に進める必要がある。「生活の場」に医療と介護が24時間出前される安心の仕組みを、花開かせたい。(猪熊)
療養病床 長期療養の必要な患者が入院するベッド。高齢者の利用が多い。かつて老人病院と呼ばれていた病院のベッドで、急患を受け入れる一般病床と比べて医師、看護師数が少なく、介護に力を入れているのが特徴。
平均入院日数 厚労省によると、日本の平均入院日数は36.4日で、独10.9日、仏13.4日、英7.6日、米6.5日など、欧米に比べて長い。一般病床に限れば20.7日だが、社会的入院が問題となる療養病床では170日を超える。

(読売新聞より)

<介護療養に入院する人を直ちに退院させるということではない・・・厚労省>
厚生労働省老健局の磯部文雄局長は24日、全国介護保険担当課長ブロック会議で介護療養病床の廃止が決まったことについて、「医療必要度が高い患者は医療保険の療養病床によって引き続き対応する。現在介護療養病床に入院している患者を直ちに退院させようという趣旨ではない」として、急激な退院の増加による混乱を招かないよう都道府県に慎重な対応を求めた。

<再診料引き下げは暴挙・・・保団連と医労連が相次いで声明>
2006年度診療報酬改定が答申されたことを受けてこのほど、全国保険医団体連合会と日本医療労働組合連合会は「再診料の引き下げは保険診療始まって以来の暴挙」「長期入院の評価引き下げは地域の医療機関が閉鎖する事態を招く」などとする声明を相次いで発表した。日本医労連は医療職の勤務実態の改善と正当な評価を、保団連は医療の質向上のため物価やコストに見合った診療報酬設定を求める内容としたが、個別項目ではともに歩調をあわせるかたちで、初・再診料の引き下げ(病院の初診料のみ引き上げ)、医療必要度の低い療養病床の評価引き下げなどに不満を示した。





[2006/02/24]
 福祉村、自立高齢者や主婦向けの介護予防

<福祉村、自立高齢者や主婦向けの介護予防・健康増進事業>
高齢者が日帰りで通うデイサービスの開設を支援する福祉村(横浜市、山本久雄社長)は、空き店舗や空き事務所などのスペースを利用した小型の介護予防施設を展開する。筋力向上トレーニングのプログラムを提供する施設で、直営やフランチャイズチェーン(FC)方式などで今年まず30カ所以上を開設する。介護保険の対象とならない元気な高齢者や主婦の利用を見込む。
事業の名称は「街角健康倶楽部」。筋トレプログラムに使うマシンは、立ち座りやふらつき防止などに必要な筋肉を鍛える4種類で構成する。各マシン10回ずつを1セットとし1日3セットを実施し、週2日以上通ってもらう。料金は地域により異なり1日800〜1,000円になる見込み。施設には体脂肪率や筋肉量などを計測する高精度の体組成計も置く。

(日経産業新聞より)

<最期は「自宅」8割 終末期の療養についての意識調査>                   「最期は自宅で過ごしたい」と望む人は8割を超すが、うち7割以上が「実現困難」と考えている。
日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団」(大阪市北区)が終末期に望む療養生活や、がん告知などについての意識調査をしたところ、こんな結果が出た。
調査は昨年6月末から7月上旬にかけて実施。同財団が調査を委託した第一生命経済研究所の生活調査モニター1078人に質問用紙を郵送し、984人から回答を得た。
最期は自宅で過ごしたいと望み、なおかつ「実現可能と思う」と答えた人は20%だった。男性が27.7%だったのに対し、女性は12.1%と、はっきりとした差が現れた。
同財団は「男性は妻より先に老いて死ぬと考えており、妻の介護を期待している。女性は夫の介護をあまり期待していないうえ、家族に迷惑をかけたくないと考えているのではないか」と推察する。
「自宅で最期を迎えるために必要な条件(複数回答)」としては、トップが「介護してくれる家族」(62.5%)だった。しかし、2位は「家族に負担があまりかからないこと」(48.2%)、次いで「急変時の医療体制」(43.3%)、「家族の理解」(32.3%)などと続き、全体的に家族への気遣いをうかがわせる結果となった。
がん告知について家族と話し合った経験がある人は46.6%と、半数以下にとどまった。
『病気を治すのが不可能な場合、可能な限り人間らしく快適な生活が送れるよう援助するケア』を意味する『ホスピス・緩和ケア』」を知っているかという問いには、「よく知っている」が11.4%、「ある程度知っている」を加えても半数あまりにとどまった。

(朝日新聞より)





[2006/02/22]
 医療介護福祉士の受験者数が13万人を超える

<介護福祉士の受験者数が13万人を超える〜3福祉士国家試験>
第18回社会福祉士・介護福祉士国家試験が1月29日に、第8回精神保健福祉士国家試験が1月28日・29日の両日にそれぞれ行われ、その受験者数が明らかになった。
このうち、社会福祉士の受験者数は43,701人、介護福祉士(筆記のみ)が130,034人、精神保健福祉士が7,289人であった。とりわけ、介護福祉士については、昨年度より3万9,432人増加。この要因としては、今年度から介護技術講習会が導入され、約3万4,000人が受講・終了したことがその一因とされている。合格発表は、3月31日(金)の予定だ。

<介護福祉士の養成に関する抜本改革が開始 〜介護福祉士のあり方及びその養成プロセスの見直し等に関する検討会>
月6日付『福祉新聞』によると、厚生労働省は1月31日、「介護福祉士のあり方及びその養成プロセスの見直し等に関する検討会」を立ち上げた。同研究会は、現在2つのルートに分かれている資格取得方法を統一するための課題整理や、養成施設のカリキュラムの見直しを進めることを目的とし、資格制度創設以来の抜本的な改革を行っていく。
今後、同検討会では、▼介護福祉士をめぐる現状と課題、▼期待される介護福祉サービス及び介護福祉像、▼介護福祉士養成施設におけるカリキュラムの内容、▼資格取得方法の統一に向けた課題、▼その他(教育環境、教育方法、ITの活用、医療関係者との連携)――について検討することとしている。当面、同検討会は、月1回程度開催する予定で、4月上旬を目途に中間まとめを、7月末を目途に報告書をまとめる予定だ。
このうち、資格の取得方法について、一部の関係者からは、少子化などによって介護職は人材難となり、資格取得の二つのルートを残さないと量の確保は難しくなるといった指摘もあった。このような、資格取得への入り口を狭めることになりかねない統一化には、様々な議論が予想されている。

<高齢者賃貸住宅に介護保険適用へ・4月から厚労省>
厚生労働省は4月から高齢者専用の賃貸住宅の入居者が、常駐の介護士らによる介護保険サービスを受けられるようにする。介護士やケアマネジャーが常駐し、バリアフリーなどにも取り組んでいる賃貸住宅を都道府県が指定。入居者は常駐職員による見回りや食事介助などを、月額最大で2万5000円程度で受けられるようになる。
現在、常駐の介護士による介護保険サービスの対象になっているのは、特別養護老人ホームや老人保健施設、介護型療養病床などに限られる。これらの3施設は介護が必要になった人しか入れない。「現在は健康だが、将来に不安がある」という人は一部の有料老人ホームかケアハウスに入れば、常駐の介護サービスが受けられるものの、有料老人ホームは入居一時金が平均1200万円にのぼる。ケアハウスは要介護状態が悪化すると退去しなければならない。

<小規模多機能施設における支出は、収入に対する割合の97.1% 〜小規模多機能サービス研究会>
独立行政法人福祉医療機構の小規模多機能サービス研究会は、「小規模多機能サービスに関する調査報告」を公表した。この調査は、小規模多機能サービス事業が安定的に運営されるための諸条件を分析するために実施したもの。同調査では、小規模多機能サービス事業を「通い」(デイサービス)を必要としている高齢者に対し、「泊まり」や「訪問」のサービスを必要に応じて総合的に提供する事業のことを指す。そのうえで、同サービスを実施していると把握された16法人22事業所に調査票を送付し、14法人19事業所から回答を得た。
回答の結果、「通い」については、回答のあった全て事業所が実施し、主たる事業であった。また、「泊まり」は19事業所のうち16事業所で、「居住」は13事業所で実施していた。しかし、「訪問」の実施は4事業所のみであった。
一方、回答があった全事業所の平均収入は4, 478万8, 000円、支出については4, 348万7, 000円、収入に対する割合は97.1%だった。この支出のうち、人件費は64.4%で、直接介護費と一般管理費を合わせた経費は22.1%だった。
■「泊まり」の収支はマイナス
各事業別の収支状況を見ると、「通い」の平均収入については3, 394万7, 000円、平均支出は3, 271万7, 000円、収入に対する支出の割合は96.4%だった。この支出のうち、人件費は63.0%、直接介護費と一般管理費を合わせた経費は22.9%だった。また、「泊まり」の平均収入については321万7, 000円、平均支出は351万1, 000円、収支の差は収入の▲11.0%だった。この支出のうち、人件費は74.9%、直接介護費と一般管理費を合わせた経費は27.5%だった。一方、「居住」の平均収入については2, 064万4, 000円、平均支出は1, 990万1, 000円、収入に対する支出の割合は96.4%だった。この支出のうち、人件費は61.4%、直接介護費と一般管理費を合わせた経費は21.6%だった。
■中核となる職員の確保が課題
小規模多機能サービスについて同報告書では、日常の運営をしていくにあたり、中核となる職員の役割が極めて大きく、同サービスが定着・普及するためには、職員の確保をどのようにしていくかが今後の課題としている。





[2006/02/21]
 医療機関の倒産件数2005

<医療機関倒産件数は28件〜2005年>
昨年の全国の医療機関倒産件数が、28件、負債総額が263億2000万円に達することが、帝国データバンクの調べでわかった。
倒産件数は、2004年(46件)から大幅に減少する一方、負債総額は同年(203億9400万円)を上回った。ただ、データバンクは昨年4月以降、私的整理を集計対象から外し、民事再生法などの法的整理に限定して集計する形に切り替えたため、前年との単純比較はできない。また、昨年12月には「浪速医療生活協同組合」(大阪市浪速区)が負債134億円を抱えて民事再生法の適用を申請しており、これが同年の負債総額を吊り上げた格好だ。データバンクがまとめた「全国企業倒産2005」によると、月別では5月の5件が最多。その後低調で推移していたが、11月には4件が倒産している。昨年10月には「高木総合病院」を運営する医療法人三龍会(富山県高岡市)が、自治体病院との競合や医師不足などの影響を受けて民事再生法の適用を申請。同法人は現在、病院再生事業などを手がける「日本メディカルパートナーズ」(東京都千代田区)の支援を受けて再建を進めている。





[2006/02/20]
 無許可で病院建設?

<無許可で病棟建設 大阪の徳洲会病院>
大阪府は18日までに、病棟を無許可で建設したとして、日本最大手の病院チェーン・医療法人徳洲会が運営する「岸和田徳洲会病院」(大阪府岸和田市、広岡大司病院長)に改善を指導した。
府は2度にわたり工事中止を要請したが、同病院は無視して続けたという。府は「極めて重大な医療法違反だ。管理体制が改善されなければ、同法に基づき病院長の交代を求める」としている。
同病院は「5月の病棟オープンに間に合わせたくて、違法と知りながら無許可で工事を続けた。大変申し訳ない」と話している。
府によると、府は昨年12月の立ち入り検査で、同病院が無許可で検査病棟1棟の建設を進めていることを把握、2回にわたり工事中止を求めた。同病院は「中断する」と文書で報告しながら、実際はその後も工事を続けたという。

<高齢者医療制度の持続可能性に懸念〜経団連などが共同声明>
日本経済団体連合会(奥田碩会長)、健康保険組合連合会(福岡道生会長)、日本労働組合総連合会(高木剛会長)の3団体は14日、開会中の通常国会に提出されている医療制度改革関連法案について「新たな高齢者医療制度は持続可能性に懸念がある」として、早期に再検討を行うよう共同の声明を発表した。

<認定証発行病院は1916病院に〜病院機能評価>
日本医療機能評価機構は1月23日付で、70病院(うち更新26)に対し病院機能評価の認定を行った。4病院の認定証の有効期限がきれたため、認定証発行病院の合計は1916病院となった。今回の認定病院は、Ver.4.0が38病院(一般16・精神科5・療養2・複合15)、Ver.5.0が32病院(一般23・精神科2・療養1・複合6)。すでに認定を受けている病院に対し行う付加機能評価では、リハビリテーション機能を医療法人社団平成醫塾苫小牧東病院(北海道苫小牧市)に認定した。





[2006/02/18]
 診療報酬改定・主要項目について

<診療報酬改定案答申/中医協・総会(第85回):2月15日>
2月15日、中医協において06年度診療報酬改定案が答申され、診療報酬点数が決定した。また前回の議論で持ちこしとなった、「医療費の内容のわかる領収証の交付の義務化」についても了承され、4月からの施行が決定した(6ヶ月の経過措置)。

主要改定項目と点数は以下のとおり。
<初・再診料>
・初診料:病院、診療所一律270点(診療所▲4)
・再診料:診療所71点(▲2)継続管理加算は廃止

<生活習慣病等>
・生活習慣病管理料
点数の名称が現行の生活習慣病指導管理料から生活習慣病管理料になり、療養計画書の 様式が変更される。

              高脂血症    高血圧症     糖尿病

処方せんを交付する      900点     950点     1,050点
交付しない         1,460点    1,310点      1,560点

・ニコチン依存症管理料
ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断され、直ちに禁煙 を希望する等の条件に該当する患者への禁煙指導の評価。構内が禁煙であることや禁煙治 療に係る専任の看護職員を1名以上配置していることなどの施設基準あり。

初回   (1週目) 230点
2〜4回目(2週目、4週目及び8週目) 184点
5回目  (最終回) (12週目) 180点

<在宅医療>
・在宅療養支援診療所
当該診療所において24時間連絡を受ける医師または看護職員を配置し、その連絡先を文 書で患家に公開していることや当該診療所または他の医療機関との連携によって24時間往診と訪問看護の提供が可能であること、ケアマネジャー等と連携できる体制を確保する−等の要件がある。
※在宅療養支援診療所が関与する主な項目↓

・地域連携退院時共同指導料(1)(紹介元の医療機関が算定)
1.在宅療養支援診療所の場合 1,000点
2.1以外の場合 600点
・在宅時医学総合管理料(月1回)

現行の在宅時医学管理料及び寝たきり老人在宅総合診療料を再編して在宅時医学総合管理料を新設する。

1.在宅療養支援診療所の場合
イ 処方せんを発行する場合   4,200点
ロ 処方せんを交付しない場合  4,500点
2.1以外の場合
イ 処方せんを発行する場合   2,200点
ロ 処方せんを交付しない場合  2,500点

・ターミナルケア加算
在宅療養支援診療所が関与する場合に、在宅におけるターミナルケアの評価が上がった。
→[在宅患者訪問診療料]ターミナルケア加算
(1) 10,000点/(2)1,200点
※死亡前2週間以内に死亡日を除いた複数回の往診または訪問診療を行った患者に対してターミナルケアを行った場合は(2)を算定、これに加えて在宅療養支援診療所の医師が、死亡前24時間以内に訪問して看取った場合は(1)を算定する。

<入院医療>
有床診療所入院基本料は、早期退院及び医師配置加算を評価した。

・看護職員5人以上の場合
  
イ  7日以内 810点(△98点)
  
ロ 14日以内 660点(▼17点)
  
ハ 30日以内 490点(▼84点)
  
ニ 31日以降 450点(▼86点)

医師配置加算 100点(△60点)

<食事療養費>
入院時の食事に係る費用は、これまでの1日単位から1食単位に変更された。

1. 入院時食事療養費(1)640円(1食につき)
2. 特別食加算 76円(1食につき)
3. 特別管理加算(適時・適温・管理栄養士配置)→ 廃止
4. 選択メニュー加算 → 廃止
5. 栄養管理実施加算(12点)の新設

<リハビリテーション>
4つの疾患別リハビリテーション料に再編され、またリハビリテーション従事者の労働時間が1人1日あたり18単位を標準(上限24単位)とし、週108単位までとなる。

               脳血管疾患等   運動器   呼吸器   心大血管疾患

リハビリテーション料(1)     250点      180点   180点     250点
リハビリテーション料(2)    100点       80点    80点     100点
算定日数上限          180日      150日    90日     150日

<処方せん料>
・特定疾患処方管理長期投薬加算: 65点

<精神医療>
重度認知症患者デイケア料が、これまでの時間単位・送迎の有無をすべて統一し大幅に見直された。
・重度認知症患者デイケア料 1000点(▼308点)





[2006/02/15]
 速報・診療報酬改定

<初診料は270点に>                                          厚生労働省は15日の中央社会保険医療協議会に対し、2006年度診療報酬改定における主要改定項目案を提出した。焦点の一つだった初再診料は、病院と診療所を同額の270点に設定した。病院は255点から15点アップ、診療所は4点マイナスとなる。再診料は病院は58点→57点に、診療所は73点→71点にそれぞれ引き下げた。中医協は午後答申する。

<在宅療養診療所に高い評価>                                    今診療報酬改定で在宅医療の中心的な役割を担う機関として創設される在宅療養支援診療所は、在宅患者入院共同指導料や緊急往診加算、在宅ターミナルケア加算、在宅時医学管理料などで他の医療機関より高い評価になる。在宅患者入院共同指導料の代わりとして新設される地域連携退院時共同指導料は(1)で同診療所の1000点に対し、他医療機関は600点と400点の差を設けた。 

<電子化加算は3点>                                          レセプトIT化の促進策として2006年度診療報酬改定で新設される電子化加算は3点となることが、15日の中医協でわかった。初診料のみに加算する。政府は医療機関のレセプト電算化を一気呵成に進めたい考えだが、この点数設定で関連機器導入がどこまで進むかは不明だ。

<療養病棟の入院基本料は1000点もの格差>                          2006年度診療報酬改定では、病院の療養病棟入院基本料の見直しでは医療必要度に応じて1000点もの点数格差が設けられた。医療必要度が低い医療区分1でADL区分1・2は764点、高い医療区分3は1740点となる。最低額の場合は現行制度で最も低い療養病棟入院基本料2と比べても400点近いマイナスになる。

(医療タイムスより)





[2006/02/11]
 社協の包括委託にノー(予防プランの受託拒否)

<予防プランの受託拒否>
神奈川県寒川町の寒川町介護サービス事業所連絡会は2月3日、「予防プランの受託を受けない」ことを行政に正式に申し出た。現場で評判の悪かった社会福祉協議会を予防サービス運営の要となる地域包括支援センターに横滑りさせる安易な町の方針にノーを突き付けたかたちだ。「こんなに溝が深かったとは」と町では困惑している。
4月導入を急いできた寒川町では昨年12月22日に第1回の地域包括支援センター運営協議会を開催。基幹型支援センターを委託している社会福祉協議会を包括支援センターに横滑りさせること、予防プランは包括から民間に委託することが七対一で承認された。
ただ一人、反対したのは、市内で営業する全事業所が参加する寒川町介護サービス事業所連絡会のメンバーだ。その後、会員の意見を集約し、今月3日に「予防プランの受託はできない」とする会の方針を文書で役所に提出した。

<2008年には療養病床の65歳以上も食費・居住費は自己負担>
療養病床に入院する70歳以上の高齢者の食費、居住費を2006年10月から保険給付の対象から外し、食費・居住費以外の従来の保険給付部分は「入院時生活療養費」として給付する。新たな高齢者医療制度がスタートする2008年4月には対象を「療養病床に入院する65歳以上」と拡大する。健康保険法一部改正案に盛り込む。

<グループホームの半数が消防法違反>                              総務省消防庁は7日、長崎県大村市の認知症グループホーム「やすらぎの里さくら館」で死者七人を出す大惨事となった火災事故が起きたのを受け、全国の認知症グループホームを対象に行っていた防火安全体制に関する緊急実態調査結果をまとめた。誘導灯や消火器の設置、消防設備の点検・報告義務など、なんらかの消防法違反があった建物は3866棟で全体の46.8%に達していた。同庁では現在、厚生労働省と共同でグループホームの防火安全対策を見直す検討会を進めているが、今回の調査では難燃性カーテンの不備や避難訓練の未実施など、設備より日常的なリスク管理に課題があると指摘する。日ごろからの防災への心配りや備えが、万一の事態の命運を分けるかもしれない。

<医療改革法案:高齢者中心に患者負担増目立つ>                   政府は10日午前、医療制度改革関連法案を閣議決定した。医療給付費の膨張を抑えるため、高齢者を中心に患者負担の引き上げが目立ち、今年10月から、70歳以上で現役世代並みに所得のある人(夫婦世帯で年収約620万円以上、単身世帯で約480万円以上)の医療費の窓口負担を2割から3割に引き上げる。70〜74歳の人の窓口負担も08年4月以降、1割から2割にする。10日午後、国会に提出する予定。
負担増としてはこのほか、今年10月以降、慢性病患者が長期入院する「療養病床」(医療型)で、70歳以上の入院患者の食住費を全額自己負担にする。医療費が一定額を超えた場合には超過分が還付される「高額療養費」も上限額を引き上げる。健康保険から所得に応じ遺族に支給している埋葬料(現在は1カ月の賃金相当額で最低10万円)は一律5万円に引き下げる一方、出産育児一時金は現行の30万円から35万円にアップさせる。
制度面では、現行の老人保健制度を廃止し、08年4月に75歳以上の後期高齢者すべてが加入し、年金から保険料が天引きされる新たな高齢者医療制度を創設する。同制度の財政運営は「都道府県単位で全市町村が加入する広域連合」が担い、保険料は広域連合ごとに設定する。
都道府県には糖尿病患者の減少率、平均入院日数の短縮幅などの数値目標を含めた医療費適正化計画を策定させ、計画未達成の場合、国が罰則的措置として異なる診療報酬を設定できるようにする。社会的入院の温床と指摘される療養病床は、介護保険適用の介護型(13万床)を12年度までに全廃、医療型も25万床から15万床に減らし、入院日数短縮を図る。
▽ 医療療養病床25万床→介護療養病床へ転換14万床・介護療養病床より4万床転換=15万床
▽ 介護療養病床→12年度までに全廃(老健・ケアハウス等へ転換)

厚生労働省はこれらの見直しと4月の診療報酬カット(3.16%)などを合わせ、2025年度の医療給付費(06年度28.5兆円)を改革をしない場合より8兆円少ない48兆円に抑える考えだ。

◆医療制度改革のポイント◆

<2006年10月>
▽現役並み所得の70歳以上の窓口負担を2割から3割に
▽70歳以上の長期入院患者の食住費を全額自己負担に
▽高額療養費の負担限度額引き上げ
▽出産育児一時金を30万円から35万円に

<08年4月>
・都道府県が医療費適正化計画
・新高齢者医療制度創設
・70〜74歳の窓口負担を1割から2割に
・3歳以上の未就学児の窓口負担を3割から2割に
・政管健保財政を都道府県単位に分割






[2006/02/09]
 診療報酬改定の答申は15日

<診療報酬改定の答申は15日>
中医協(中央社会保険医療協議会)は2月15日、2006年度診療報酬改定の答申を行う。2月3日に改定の主要項目の検討を開始し、8日も引き続き議論した。15日午前まで続け、午後に意見集約を図り、厚生労働大臣に答申する。実施は4月1日から。一部については7月1日。

<療養病床の診療報酬4区分に>
厚生労働省は8日、医療型療養病床に長期入院している患者を処置の内容や疾患、状態に応じて区分するとしていた診療報酬を、4区分とする案を中医協に示した。
医療保険が適用される同病床は約25万床あるが、多くは治療の必要性は低いが、世話をしてくれる家族がいないなどの事情で自宅へ戻れない「社会的入院」とされる。厚労省はこれを15万床に削減する方針で、今回の区分は治療の必要性が低い患者の診療報酬を下げることで、病院経営者などに患者を老人保健施設など介護施設へ移ってもらうよう促し、医療費の抑制を図る狙いがある。
医療型療養病床の患者の入院基本料は現在、看護職員の配置などで原則、2段階になっている。





[2006/02/07]
 医療費の領収書、明細付きは努力義務に

<医療費の領収書、明細付きは努力義務に>
厚生労働省は3日、医療機関に医療費の内容が分かる領収書の発行を求める制度改革について、検査や投薬ごとの細かい明細が付いた領収書を出すのは医療機関の「努力義務」とする案を公表した。投薬など項目ごとの小計額が分かる領収書はすべての患者に無償で渡すが、全患者に明細を発行するよう義務付ける当初の改革目標からは後退した内容になっている。
政府・与党は昨年12月にまとめた医療制度改革大綱に、医療費の内容が分かる領収書の発行を義務付けることを明記した。厚労相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)で記載内容や発行対象など具体策を審議中で、発行相手や内容を限定したい医療機関側と、すべての患者に詳細な内容を示すよう求める健康保険側の意見対立が続いている。

<広島市の介護保険料、所得に応じ8段階に>
◇基準額は現行通り月額4786円−−介護保険料変更
広島市の社会福祉審議会は2日、06年度以降の65歳以上の介護保険料について、本人所得が高い場合は一部引き上げ、その他は据え置きか一部引き下げとすることを了承した。基準額は、現行通り月額4786円。同審議会は3日、秋葉忠利市長に答申する。
介護保険料は現在、所得に応じて5段階に分かれている。同市は来年度から区分を8段階にし、基準額(第4段階)など計5段階で据え置くが、計2段階で479円から718円引き下げる。本人が市民税の課税対象者で、前年の合計所得が400万円以上の第8段階は1197円引き上げ、月額8376円とする。
同市の介護保険料は、これまで政令市の中で最も高かった。来年度、名古屋や大阪市などが基準額で30%以上の大幅な引き上げを計画しているため、広島市の保険料は他都市並みになる。
員からは「被爆者の要介護認定率は高く、介護サービスの利用量も多い。被爆者への保険料支援はできないのか」との声も出た。これに対し、同市の松井正治・社会局長は「長崎市では、被爆者のサービス利用量が他の高齢者と変わらない。国からは『被爆者特有の問題ではない』として、十分な支援が得られなかった」と答えた。





[2006/02/04]
 2006介護報酬に係る諮問・要約版

<社会保障審議会・介護給付費分科会:1月26日>
社会保障審議会・介護給付費分科会において、2006年度介護報酬等の見直しについて諮問がなされ、介護報酬の単位数などが示された。
以下は、諮問の内容のなかから、居宅系サービス、通所系サービス、介護予防サービス、地域密着型サービスについて整理したもの。

<居宅系サービス>
◇ 訪問介護
訪問介護の生活援助は、1時間以上291単位が上限となります。これまで、1時間を超えた場合は30分経過するごとに算定できていた83単位が、これからは算定できなくなります。また、3級ヘルパーによる訪問介護は、これまでより30%減算されます。さらに、3級ヘルパーによる訪問介護は、2010年度以降は廃止となります。
・ 特定事業所加算(一)→体制要件、人材要件、重度対応要件に適合する場合。
   基本単位数の20%を加算
・ 特定事業所加算(二)→体制要件、人材要件に適合する場合。
   基本単位数の10%を加算
・ 特定事業所加算(三)→体制要件、重度対応要件に適合する場合。
   基本単位数の10%を加算
算定要件
<体制要件>
1)事業所のヘルパー(登録者を含む。以下同じ)に対して計画的に研修(外部研修の受講を  含む)を実施。
2)サービス提供責任者が、ヘルパーに対し、サービス提供前に文書等確実な方法により、利用者に関する情報等の伝達を行うとともに事後に報告を受けていること。
3)ヘルパーの健康診断等を定期的に実施。
<人材要件>
1)事業所のヘルパーについて介護福祉士の割合が30%以上。
2)サービス提供責任者のすべてが5年以上の経験を有する介護福祉士。
<重度対応要件>
当該事業所の訪問介護サービスの利用者(予防給付を含む)のうち要介護4または5の割合が20%以上。

◇ 訪問看護
訪問看護は、20分未満の夜間・深夜・早朝のみ算定可能な単位が新設となります。指定訪問看護ステーションの場合は280単位、病院または診療所の場合は230単位となります。
また、指定訪問看護を行った場合の評価は、PT・OTに加えSTが行った場合にも単位を算定可能となります。単位数は、30分未満は425単位/回、30分以上1時間未満は830単位/回です。

◇ 訪問リハビリテーション
訪問リハビリテーションは、550単位から500単位へ引き下げられます。PT・OTに加え、STが行った場合にも算定可能となります。また、リハビリテーションマネジメント加算が20単位となります。
短期集中リハビリテーション加算の新設により、退所・退院または要介護度が上がったときから1か月以内は330単位、1か月超3か月以内には200単位が基本単位である500単位に加算できます。

◇ 居宅療養管理指導費
居宅療養管理指導費は、薬剤師が行う場合について月の3回目以降の算定の場合に300単位が加算できます。また、がん末期の患者について、1月につき8回までが算定可能となります。

<通所系サービス>                                          基本単価においては、軽度者と重度者の報酬のバランスを見直すとともに規模に応じて設定がなされます。通所介護は3段階、通所リハビリテーションは2段階です。また、送迎加算は基本単価に包括され、入浴加算は一本化となります。特別入浴加算については、廃止となります。

◇ 通所介護
通所介護については従来、単独型、併設型、認知症の単独型、認知症の併設型となっていましたが、規模別に区分されます。このため、小規模事業所(1月あたりの平均利用延人員数が300人以内)と、通常規模型事業所(1月あたりの平均利用延人員数が300人超900人未満)に分けられ、大規模な通所介護事業所については通常規模型事業所の単位数からマイナス10%の単位数となります。大規模な通所介護事業所とは、前年度の1月あたりの平均利用延人員が900人を超える事業所となります。
また、療養通所介護費が創設されます。これは、難病やがん末期の要介護者など、医療ニーズと介護ニーズを併せ持つ在宅の中重度者等の通所ニーズに対応する観点から、医療機関や訪問介護サービス等との連携体制や安全かつ適切なサービス提供のための体制を強化した通所サービスの提供を評価したものです。
さらに、機能訓練体制加算が個別機能訓練加算に改められます。これは、個別の機能訓練実施計画にもとづいてサービス提供を行った場合に、1日につき27単位が加算されます。

◇ 通所リハビリテーション
通所リハビリテーションは、リハビリテーションマネジメント加算、短期集中リハビリテーション実施加算が創設となります。
リハビリテーションマネジメント加算は、個別のリハビリテーションプロセスを実施し、ケアマネジャーを通して居宅サービスを行う他の事業所に日常生活上の留意点や介護の工夫などの情報提供を行うなどの他職種協働の推進を行った場合に加算されます。
短期集中リハビリテーション実施加算は、退院・退所直後または要介護認定を受けた後に、早期に在宅における日常生活活動の自立性を向上させるため、短期集中的に、リハビリテーションを実施した場合に加算されます。

◇ 通所介護・通所リハビリテーション共通
通所介護・通所リハビリテーションにおける共通のサービスは、栄養マネジメント加算、口腔機能向上加算、若年性認知症ケア加算が新設され、入浴加算は上記にもありますように見直されます。
栄養マネジメント加算は、低栄養状態の利用者に対し、管理栄養士が看護職員、介護職員などと栄養ケア計画を作成し、これにもとづくサービスの実施、定期的な計画の見直しなどの一連のプロセスを実施した場合に加算されます。
口腔機能向上加算は、口腔機能の低下に対し、歯科衛生士等が口腔機能改善のための計画を作成し、これにもとづくサービスの実施、定期的な計画の見直しなどの一連のプロセスを実施した場合に加算されます。
若年性認知症ケア加算については、若年性認知症の利用者を対象に、高齢者とはサービス提供単位を区分して利用者の特性やニーズに応じたサービス提供を行った場合に加算されます。

<介護予防サービス>
介護予防サービスは、「日常生活上の基本動作がほぼ自立し、状態の維持・改善可能性の高い」軽度者の状態に即した自立支援と「目標指向型」のサービス提供を推進する観点から、ケアマネジメントの徹底を図りつつ、報酬・基準の設定を行うという方向性が示されました。
要支援者の支給限度額は、要支援1で4,970単位/月、要支援2で10,400単位/月とされました。
予防訪問看護、予防訪問リハビリテーション費は、既存の訪問看護費、訪問リハビリテーション費と共通の単位数となっています。居宅療養管理指導費も、既存単位数と共通です。
介護予防訪問介護費は、月単位の包括となりました。週1回、2回、2回以上(要支援2のみ)と、訪問頻度に応じた3段階の単位数設定です。なお、1回あたりの訪問時間は明示されていません。
予防訪問入浴介護は、3名ではなく、2名の職員で訪問可能ですが、単位数も854単位と既存の訪問入浴の3分の2程度の点数となっています。
通所系サービスについては、介護予防の観点から積極的な役割が期待されており、日常生活上の支援などの「共通的サービス」と、運動器機能向上、栄養改善、口腔機能向上の「選択的サービス」に分け、それぞれについて月単位の定額報酬となっています。
予防通所介護費(月ごと包括)
→ 要支援1:2,226単位、要支援2:4,353単位(送迎・入浴加算も包括)
・介護予防通所リハビリテーション(月単位の包括)
→ 要支援1:2,496単位、要支援2:4,880単位

また、目標の達成度に応じた事業所評価が、要支援度の維持・改善を指標として試行的に導入(事業所評価加算)されます。

<地域密着型サービス>
地域密着型サービスは、住み慣れた自宅や地域での生活を継続できるようにするため、認知症ケアの充実を含め、地域に開かれた良質なサービス提供を確保することを目指すものです。その一方、小規模であるために高コスト、非効率なサービス提供とならないようにするため、既存サービスからは分離し、独自の報酬・基準が設定されました。
まず、新設された夜間対応型訪問介護費については、オペレーションセンター設置の有無で単位数が分かれます。
オペレーションセンター有りの場合(一)では、基本単位数が月1,000単位、定期巡回サービス費が1回347単位ですので、毎晩巡回すると30日で10,410単位+基本単位となります。さらにこれと別に随時訪問サービス費(1名訪問の場合と、2名訪問の場合で別単位数)が設定されています。
小規模多機能型居宅介護は、要介護度別の設定となりました。
小規模多機能型居宅介護及び夜間対応型訪問介護については、07年度以降は市町村ごとの報酬の上乗せも可能となります。
認知症対応型通所介護は、従来の 1)単独型及び 2)併設型に加え、認知症高齢者グループホーム等の共用スペースを活用して少人数(3名以下)を受け入れる類型を創設するとともに、 1)及び 2)については定員を10名から12名に拡大することとなりました。





[2006/02/02]
 療養病床を15万床に削減・他施設へ転換進める

<療養病床を15万床に削減>
政府・与党は、長期入院が多く医療費の膨張につながっている全国の療養病床約38万床を、2012年度までに約15万床に減らす方針を決めた。
他の施設への転換を進め抜本的に再編する考えで、今国会に提出する医療制度改革関連法案に盛り込む。
療養病床は、慢性症状などで医療の必要度が高い人が入院する病床で、医療保険が適用される医療型が約25万床、介護保険適用の介護型が約13万床ある。
しかし、医療をほとんど必要としない人が半数近く入院しているうえ、医療型と介護型の違いがあいまいで、非効率的だとの指摘が強い。このため、療養病床を医療型に一本化し、介護型は2011年度末までに廃止。医療型も約10万床減らす。いずれも、老人保健施設や有料老人ホーム、ケアハウスなどの介護施設への転換を促すほか、在宅で療養可能な人は在宅に移ってもらう。
転換にあたり、医療型は、医療保険から、介護型は交付金で費用を助成する。

(読売新聞より)

<40〜64歳は平均5.6%増・新年度の介護保険料>                       厚生労働省は、40〜64歳の人から徴収する介護保険料の平均額が新年度から前年度より5.6%増の月3965円になるとの見通しをまとめ、保険料の徴収を担う各企業の健保組合や市町村国保など保険者に通知した。会社員などは労使折半が原則で自己負担は半額となるほか、収入などによって実際の保険料には個人差がある。
事業者に支払われる介護報酬は4月の改定で2.4%(昨年10月改定を含む)引き下げられるが、高齢化で介護サービスの利用が伸びているため全体の費用は増加する見込みで、保険料も増額の見通しとなった。

<医療事故センターの全国一斉相談・内科の相談が最も多く>                  医療事故情報センター(柴田義朗理事長)が昨年12月3日に行った医療事故全国一斉相談受付では497件の相談があり、そのうち医療機関側からすでに謝罪を受けているケースは55件と11%だったことが分かった。事故の訴えが最も多い診療科は内科で、これまで相談件数の多かった産婦人科は減っていた。今年の開催で8回目を数えた一斉相談受付は、全国53カ所に相談窓口を設け実施した。