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[2006/07/30]
 医療費3年連続で最高更新

<医療費、32兆4000億円 3年連続で最高更新>
厚生労働省は26日、2005年度の概算医療費が04年度の31兆4000億円から3・1%増加し、過去最高の32兆4000億円に上ったと発表した。診療報酬の大幅引き下げで医療費が減少した02年度から増加に転じた03年度以降、3年連続で最高額を更新した。
医療費は高齢化の進展や医療技術の高度化によって、毎年3−4%程度の自然増が見込まれており、診療報酬改定や大きな医療制度改正がなかった05年度はこれに見合う伸び率となった。
05年度の70歳以上の高齢者医療費は5・7%増の13兆5000億円で、全体の41・6%を占めた。1人当たりの医療費でも高齢者は1万6000円増の75万5000円に上っており、全体平均の25万4000円と比べ3倍になっている。

(共同通信より)



[2006/07/28]
 出産一時金、病院に直接支給

<出産一時金、病院に直接支給、厚労省が改善策>
厚生労働省は出産費用として、健康保険から親に支給される出産育児一時金の支払い方法の改善策をまとめた。いまは出産してから約1カ月後に現金で対象世帯に渡す仕組みだが、年内にも健康保険から医療機関に直接支給する方式に改める。親は30万円程度かかる分娩(ぶんべん)費用を準備しておかなくても済むようになる。
分娩は健康保険の対象外だが、出産育児一時金として赤ちゃん1人につき30万円(10月から35万円)が現金で支払われる。現在は出産後、必要な手続きをしてから約1カ月後に現金で支給されるため、親は病院に払う分娩費を用意する必要があった。

(日経新聞より)

<鹿島アントラーズ、介護予防事業に参入>
サッカーJリーグ1部の鹿島アントラーズ・エフ・シー(茨城県鹿嶋市)は、来年4月から介護予防事業に参入する。地域の高齢者が介護を必要とせずに暮らせるように、選手やコーチがストレッチなどの運動や健康法を低価格で指導する。厚生労働省によるとサッカーチームの介護関連事業への参入は初めて。
市町村が実施する介護予防の地域支援事業の一環として、鹿嶋市がアントラーズに業務を委託。ホームグラウンドであるカシマサッカースタジアムや自治体の公民館などで、ストレッチやウオーキング、体操を主とした「運動プログラム」と、健康法やダイエット、食事指導などの「教養プログラム」を提供する。近く発表する。

(日経新聞より) 



[2006/07/27]
 ニコチンバッチ、保険生かせず

<禁煙パッチ、保険生かせず、福岡県内大病院ほとんど対象外>
禁煙補助剤「ニコチンパッチ」の保険適用が認められたのに、保険を使えない禁煙外来が多く、患者に戸惑いが広がっている。「敷地内禁煙」の基準をクリアできないためだ。病院側は「喫煙する患者もおり、全面禁煙は無理」と訴えるが、厚生労働省は「禁煙治療する施設に喫煙所があるのはおかしい」と突っぱねる。7月にたばこが値上がりし、禁煙への関心が高まる中、患者からは「何のための禁煙外来か」と不満の声が出ている。
禁煙外来での治療は4月の診療報酬改定で、「ニコチン依存症管理料」としてカウンセリングや検査に保険が適用された。6月にはニコチンパッチも適用となった。しかし保険適用施設となるには「敷地内が全面禁煙」という条件がある。敷地が広く、入院患者が多い病院はほとんど保険適用の対象となっていない。
福岡社会保険事務局によると、8月1日までに保険適用する福岡県内の医療機関は、医院やクリニックなど小規模施設を中心に123か所で、病院は21か所しかない。
九州大病院(福岡市東区)では、禁煙外来を訪れる患者は増えているが、院内に喫煙所が2か所あり、保険は適用できない。久留米大病院(福岡県久留米市)も同様で、同病院は「小さな医院なら敷地外で吸うように言えるが、敷地が広いとそうはいかない」と訴える。
鹿児島赤十字病院(鹿児島市平川町)は1月に禁煙外来を開設したが、全面禁煙の基準を満たせず、保険適用を断念。専門治療を望む患者には、保険適用の病院を紹介しており、禁煙外来は“開店休業”状態だ。
担当の永井慎昌医師(45)は「禁煙相談にはボランティア的に応じているが、自己負担のニコチンパッチを勧めるわけにもいかない」と説明する。
同病院は「全面禁煙にすべきという思いはあるが、簡単にはいかない。国が禁煙治療を推し進めるなら、もっと基準を緩めてもいいのでは」と漏らす。
患者は保険適用の医療機関を探すのに苦労している。12日から保険適用となった福岡市健康づくりセンターで治療している同市城南区の会社員(30)は「4か所の医療機関で『保険適用していない』と言われ、ようやくここへたどり着いた」と話した。
厚労省には、医療機関から「敷地内でも、建物外の喫煙所なら良いではないか」「禁煙促進の熱意をそぐ」と苦情が相次いでいる。だが、同省医療課は「まず医療機関が禁煙への厳格な姿勢を示してほしい」と譲らない。
こうした状況を受け、小倉記念病院(北九州市小倉北区)は「全面禁煙の時期が来た」として、病棟の外に設けているプレハブ喫煙室を8月1日に撤去する。

(読売新聞より)

<日本人の寿命、6年ぶり縮む>
日本人の平均寿命は、男性が78.53歳、女性が85.49歳で、男女とも6年ぶりに前年の年齢を下回ったことが25日、厚生労働省がまとめた2005年の簡易生命表でわかった。前年と比べ、男性は0.11歳、女性は0.10歳縮んだ。
女性は1985年以来の21年連続世界一を保ったが、男性は香港、スイスに抜かれ、前年の2位から4位に落ちた。厚労省は「昨年2月から4月にインフルエンザが流行したのが影響した」とみている。 

(時事通信)

<新予防介護費は15億円 4月、全体の0・3%>
国民健康保険中央会は25日、要介護度の軽い高齢者の自立を促す目的で4月から導入された新介護予防サービスにかかった介護費(自己負担分を含む)が同月は15億円だったと発表した。全体の介護費は5073億円で、全体に占める割合は0・3%だった。
新介護予防サービスは、最も軽い要支援1と次に軽い要支援2の高齢者を対象に、筋力トレーニングなどで身体機能の向上、維持を図るために導入された。4月には約9万2000人が要支援1、2に認定されたが、このうち実際の利用者は約4万8000人にとどまり、1人当たりの介護費は3万円余だった。
同中央会は「新サービスの施行直後で申請漏れがあったとも考えられ、今後は増える可能性もある」としている。

(共同通信)



[2006/07/25]
 高額医療・介護の合算制度に大きな不備

<高額医療・介護の合算制度に大きな不備 75歳以上で>
同じ世帯で医療と介護保険の両方を利用した際の自己負担額が重くなり過ぎないよう、合計額に上限を設ける「高額医療・高額介護合算制度」が平成20年度からスタートするが、75歳以上の「後期高齢者医療制度」と国民健康保険(国保)とに分かれて加入する高齢者夫婦世帯の場合に適用対象外となるなど、制度上の大きな不備があることが22日、分かった。異なる健康保険の合算を認めていないためだ。後期高齢者医療制度への加入を義務付けておきながら、それが原因で世帯の合算ができないチグハグぶりに反発も出そうだ。
合算の対象にならないのは「夫75歳、妻70歳」といった高齢者夫婦や扶養家族が75歳以上になるといった家族が異なる健康保険に加入している世帯。
合算制度の対象は、健康保険組合や政府管掌健康保険(政管健保)、国保など各健康保険の加入者本人と扶養家族の医療と介護サービスの総額の合計額で計算される。しかし、一つの世帯を形成していても異なる健康保険に加入している家族は、事務処理が複雑になるなどの理由から合算が認められない。
高齢者の場合、厚生労働省は20年度から後期高齢者医療制度を新設して75歳以上は自動的に加入させる。高齢者夫婦のみの世帯では、ともに74歳以下の時は世帯合算の対象になっていたのが、どちらかが75歳に達した時点で加入する健康保険が異なると世帯合算できなくなる。子供の扶養家族になっているような場合も75歳になると自動的に合算対象から外れる。これらの世帯では負担額が急増する可能性もある。
厚労省はこうしたケースについて、個別に医療と介護の合計限度額を設定して対応する考えで、75歳以上を合算対象から外すことについて「負担能力があり、それぞれの限度額まで負担してもらうことが制度の趣旨にかなう」と説明している。
このため、医療と介護の合算が全くできなくなるわけではなさそうだが、75歳以上の場合は、後期高齢者医療制度への加入が義務付けられることに伴うものである上、高齢化の進行に伴ってこうした世帯は今後増え続けることが予想される。スタート前に制度の修正を求める声が強まることも予想される。

【用語解説】高額医療・高額介護合算制度
医療と介護サービスの自己負担の世帯合計額に上限を設ける軽減制度。健保組合や国保など健康保険ごとに加入者本人と家族の医療と介護の利用額を合算する。75歳以上で一般的な年収の場合、現行では医療が年約53万円、介護が年約45万円の計約98万円が負担限度額だが、合算制度では56万円で半分近くで済む計算だ。

(産経新聞より)

<聞いてみました「情報の公表」 使い勝手はいまひとつ>
介護保険制度の改正で事業所に義務付けられた「情報の公表」が各地でスタートしている。利用者やその家族等が情報を活用し、介護サービス事業所を比較し、選択することでサービスの「質の向上」が期待されている。全国に先駆けて6月下旬からインターネットでの情報開示を開始したのは、愛媛県だ。早々に使用してみたが,利用者にとっての使い勝手はいまひとつだ。
愛媛県が全国に先駆け開示
「情報の公表」では、事業所が記入する「基本情報」と調査員が現地へ訪問して行う「調査情報」の二種類を公表する。マニュアルの有無など客観的な事実を確認するのみで、質が高いか低いか判断を伴わないのが第三者評価とは異なる点だ。事業者はサービスの種類ごとに毎年一回調査を受けなければならない。情報は誰でも利用できるようインターネットで広く公開するのがポイントだ。
今年度は、訪問介護、訪問入浴、訪問看護、特別養護老人ホーム、老人保健施設、特定施設入居者生活介護など九種類のサービスに導入された。

<介護福祉士制度 初の大幅見直しへ>
介護福祉士の資格取得ルートの見直しの方針が固まり、一方で今年度から介護保険では500時間の介護職員基礎研修も始まる。介護職の養成・研修体系の全体像が今後どう変わるのか、概要を説明する。
介護福祉士取得までのルートは、現行では、ヘルパー養成研修を受けても受けなくても実務経験が3年以上で国家試験の受験要件が得られる。あるいは厚労省の指定した介護福祉士養成施設は卒業すれば自動的に取得できる、大きく二本建てだ。一方介護保険では、在宅サービスの介護従事者を原則ヘルパー2級以上としているが、施設介護では無資格でもかまわないという状況だ。
それが見直し後は、まず、福祉士を目指す場合、全員に国家試験は義務付けとなる。その上で養成施設の基礎教育時間が1800時間以上に引き上げられるほか、実務経験者には、介護職員基礎研修か、養成施設で6カ月間以上受講することが要件になる。基礎研修を受ければ実務要件は2年に短縮だ。
介護福祉士は社会・援護局、ヘルパー研修は老健局と縦割りできたのが、今回連続性のある体系に初めて整理されたといえる。ただ、介護福祉士のほうの見直しには、改正法案の成立が必要になるため、今のところ実施時期は不透明だ。

(シルバー新報より)



[2006/07/23]
 薬の用法、わかりやすく

<薬の用法、わかりやすくします。「絵文字」23種追加>
医薬品の正しい使い方を、子どもや高齢者にもわかりやすく表示する「絵文字」が2年ぶりに改訂され、新たに23種類が加わった=イラスト=。
国内の製薬会社などで構成する任意団体「くすりの適正使用協議会」(大橋勇郎会長)が考案したもので、「薬局や介護施設などで、副作用の予防などに役立ててほしい」と話している。
同協議会は2004年2月、薬局などで医薬品を処方する際の説明文書に張り付ける28種類の絵文字を公表。今回は、実際に使った薬剤師の意見を集めるなどして、デザインを改良したり、要望の多い絵文字を追加したりした。
新しい絵文字は「舌下錠」「吸入薬」など薬の使用法を説明したものが4種類、「起床時に飲む」など時間の目安7種類、「眼にさしてはいけない」など薬を使う際の禁止事項12種類。禁止事項を示す絵文字は、これまで赤い斜線で表示していたが、より強調するため、赤で×印の表示に変更された。
同会は絵文字をインターネットのホームページ「くすりの情報ステーション」で公開し、薬剤師などにダウンロードして利用することを呼びかけている。

( 読売新聞より)

<職場の胸部X線検査、原則40歳以上に 厚労省方針>
職場の定期健診で年1回行われている胸部エックス線検査について、厚生労働省は21日、対象を原則40歳からにする方針を示した。一般に健康な若い層ではエックス線被曝(ひばく)のリスクの方が高いとの懸念もあることから、毎年の検査は必要ないと判断した。ただ、検査の有効性と有害性のどちらが大きいかについては専門家の間でもなお意見が分かれているため、新たに研究班を設けて検証したうえで見直すとした。
同日開かれた専門家検討会(座長・工藤翔二日本医科大教授)に示した。職場での定期健診での胸部エックス線検査は、労働安全衛生法で事業者に年1回の実施が義務づけられている。同省はこれを「40歳以上」にし、40歳未満については5年ごとなどの「節目健診」にしたい考え。
胸部エックス線検査を巡っては、結核予防法の改正で、05年4月から一律の検査が廃止になり、これを受けて職場健診でも同様に廃止を検討してきた。
しかし、健診に携わる医師らが「結核だけでなく、様々な疾患の発見に成果を上げており、有効性がないとは言えない」と反発。05年4月に同検討会を設置して検査の有効性などについて議論をしてきたが、意見が対立したままだった。
このため、同省は全面廃止を見送り、一般に呼吸器や循環器疾患などの発症頻度の高い中高年に絞って実施することで妥協点を探ることにした。

(朝日新聞より)



[2006/07/22]
 生活習慣病運動指針

<生活習慣病:厚労省が運動指針 体力向上で予防を>
生活習慣病への対策が注目を集める中、厚生労働省は、成人を対象に健康づくりの運動指針「エクササイズガイド」を作った。活発な活動で内臓脂肪が減るほか、体力(持久力・筋力)の向上も予防につながるとしている。フィットネスクラブや栄養士などを通じて普及を図る。
指針では、「現在の運動量や体力の評価」「目標の設定」「運動内容の選択」「目標の達成」を具体的に記している。普段の生活や運動による活動量を数値化。一般生活では「歩行20分」「自転車15分」「階段の上り下り10分」▽運動では「バレーボール20分」「エアロビクス10分」「ランニング7〜8分」などを1エクササイズとして、1週間で23エクササイズを目標とする。
また、目標達成のためのヒントを運動習慣の有無別に細かい事例付きで紹介しており、今後、同省のホームページにも掲載予定。同省生活習慣病対策室では「メタボリックシンドロームへの関心も高く、将来的には一人一人が運動する際、手軽に使えるようにしていきたい」としている。

(毎日新聞より)

<がんの痛み抑える薬の知識、医師の半数知らず>
がん患者の8割はがんによる何らかの痛みを経験するといわれるが、医師の半数近くは痛みを抑える薬について基本的な知識が不足している。そんな調査結果を、小川節郎・日本大教授(麻酔科)が日本ペインクリニック学会で発表した。6月に成立したがん対策基本法も痛みを和らげる緩和ケアの取り組み強化を求めており、正しい知識の普及が急務だ。
調査は、痛み治療に取り組む医師や看護師、薬剤師らでつくる非営利団体「ジャパン・パートナーズ・アゲインスト・ペイン(JPAP)」が6月にインターネット上で実施した。日常的にがん患者に接する機会がある、全国の100床以上の病院に勤める医師1000人から回答を得た。
その結果、78%ががんそのものに対する治療と痛みをとる治療では、まず後者を優先させると答え、同じく78%が「モルヒネなどの医療用麻薬を早期から積極的に使うべきだ」と考えていた。医療用麻薬の有効性や副作用を「説明できる」「多少は説明できる」とした人は計92%にのぼった。
だが、がんの痛み治療の世界的指針である世界保健機関(WHO)の鎮痛薬の基本5原則を「聞いたことがない」「聞いたことはあるが知らない」という人が47%いた。薬の適正使用に不可欠な用語を知らない医師も多かった。
医療用麻薬について具体的に尋ねると「だんだん効かなくなる」(26%)、「麻薬中毒になる」(7%)などの誤った回答もあった。
看護師を対象にした調査でも、傾向は医師とほぼ同じだった。発表した小川さんは「痛みは我慢するものでも、我慢させるものでもない。現場や医学部などで、痛みの教育をどう位置づけていくかが課題だ」と言う。

(朝日新聞より)



[2006/07/20]
 医療療養費、厚労省が試算

<患者1人あたり49万円が36万円に 医療療養 厚労省が試算>
厚生労働省はこのほど、療養病床に関する7月以降の収入シミュレーションを公開した。それによると、医療療養病床に入院している患者1人あたりの収入は49万円だったが、医療区分1に該当すると36万円、2だと52万円、3だと65万円となる。

<有床診の療養以外の病床は一般病床に>
厚生労働省は有床診療所の療養病床以外の病床が2007年1月1日以降、自動的に一般病床になることに関連し、「07年1月1日から政令で定める日までの間は既存の一般病床の数に含まれないものとする」として、医療計画上の基準病床の算定から除外する方針だ。



[2006/07/18]
 主任ケアマネ研修

<「個人」は門前払い、主任ケアマネ研修>
今年度から介護支援専門員(ケアマネジャー)の上級職として「主任介護支援専門員」が導入された。初年度は経過措置があるが、正式に主任ケアマネになるのは各都道府県が実施する研修を受講する必要がある。制度上は要件を満たせばベテランケアマネの誰でもチャンスがあるものだが、地域によっては民間の事業所に所属するケアマネジャーは「門前払い」になりかねない状況だ。地域包括支援センターの職員を優先するためだ。対象者を絞り込むために市町村の推薦など上乗せ要件を課す自治体もある。「不公平感」が広がりそうだ。
主任ケアマネジャーになるには、実務専任五年以上と専門研修を受けた上で六四時間の主任ケアマネジャー研修を受けることが要件で、誰にでもチャンスがある。今年度は新しく導入された地域包括支援センターへの配置や、居宅介護支援事業所の加算要件としたため、一定以上の経験を持つケアマネジャーを主任ケアマネとみなす経過措置が設けられたが、厚生労働省は六月中旬、経過措置対象者の研修を今年度中に終了させることを都道府県に事務連絡した。研修の時期、定員数、受講者の条件は都道府県が決める。

(シルバー新報より)

<介護職の労働実態 非正社員が増加>
介護労働安定センター(野寺康幸理事長)はこのほど、介護職場の労働実態についての調査結果をまとめた。1年間の採用率・離職率はともに非正社員の割合が高く、増加率は正社員の6.8%を1.8ポイント上回って8.6%。ヘルパーでは正社員の割合はわずか2割、非正社員のうち登録ヘルパーが過半数を占めているなど非常勤・短時間労働が突出している。諸手当の支給や昇給・退職金制度の有無、社会保険の加入など福利厚生の状況も登録ヘルパーについては軒並み低くなっているが、ヘルパー自身の意識調査では「登録のまま就労を続けたい」が六割超と多数派。常勤を希望している人は少ないことも明らかになった。

<療養病床削減に2000億円・社会的入院解消へ重い先行費用>
先の通常国会で法律が成立した医療制度改革の柱である「社会的入院の解消」の実現へ向け、2000億円規模の公費支出が必要になる見通しとなった。長期入院の高齢者が入る療養病床削減に伴い、家庭に戻れない高齢者の受け入れ先を確保するのが狙い。病院を介護施設などの居住施設に転換することを公費で支援する。ただ、負担を求められる健康保険などが反発する可能性もある。
医療制度改革は医療費抑制が大きな目的の一つだが、改革実現のために「先行費用」とも言える新たな公費が必要になることが判明した格好。療養病床は医師や看護師の配置が一般の病床より少なくて済み、「これまでに多くの収益を上げてきた」との指摘もあり、そうした病院への公費助成そのものに異論が出る可能性もある。

(日経新聞より)



[2006/07/15]
 介護保険財政、25%が赤字

<介護保険財政、25%が赤字…累積総額は392億円 >
介護保険財政が赤字になった市町村や広域連合の数が、前回保険料の適用期間である2003年度〜05年度の累計で423団体に上り、全1681団体の25%を占めることが12日、厚生労働省のまとめで明らかになった。
赤字総額は、3年間の累積で約392億円となった。
厚労省などによると、前回保険料を設定した際の予想を大きく上回る介護サービスの利用が続いたため。05年度のみの赤字総額は約198億円と、前年度(約150億円)を上回った。
赤字分を賄うために、都道府県に設置されている財政安定化基金から借り入れを行った団体の割合が高かったのは、長崎県の68・4%を最高に、大阪府(58・5%)、京都府(53・6%)と続いた。逆に、借り入れを行った団体の割合が低かったのは、栃木県(6・1%)、静岡県(7・1%)などで、借り入れがなかったのは福井県だけ。東京都は25・8%。

(読売新聞より)

<長期入院患者の食住費、重い人は除外 厚労省が方針>
慢性期の患者が長期入院する療養病床で10月から70歳以上が徴収される「食費・居住費」について、厚生労働省は12日、肺炎や神経難病など重い患者は新たな徴収から除外する方針を決めた。低所得者も3段階で負担を軽減する。同日の中央社会保険医療協議会で明らかにした。
徴収額は月額で、食費(材料費・調理コスト)4万2000円、居住費(光熱費相当)1万円の計5万2000円。従来は食材料費相当額の2万4000円のみだったため、2万8000円の負担増となる。
除外対象となるのは7月から医療の必要度に応じて分けられた3区分のうち、重い「区分2」と「区分3」で、肺炎や神経難病のほか、気管切開や肺気腫、四肢まひがある脊髄損傷の患者など。これらの患者は、従来通りの負担となる。
また、住民税非課税世帯(夫婦2人の場合、年金収入211万円未満)は、収入に応じて、食費・居住費の総額が、3万円、2万2000円、1万円に減免される。

(朝日新聞より)



[2006/07/14]
 土日の手術も当たり前

<土日の手術も当たり前、効率化が招く急性期病院の今後 >
土日の手術も当たり前、効率化が招く急性期病院の今後
土曜日や日曜日であっても平日と同様、手術や画像診断を行うのが急性期病院では当たり前になるかもしれない。先日ある講演会で、DPC対象病院の国立病院機構九州医療センターがゴールデンウイーク中の休診日の2日間、入院業務を通常どおり行い、例年を上回る入院実患者数と収益を確保したという話を聞いた。
急性期病院では在院日数短縮の一方で、入院実患者数の増加が命題となっている。同院は今回の試みを「24時間365日体制への布石」と位置付け、結果として所有する医療機器・設備などの医療資源の有効利用という概念の普及にもつながったと評価する。ほかの国立病院でも同様の動きがあるといい、今後の広がりを予感させた。
◎ 昔の国立病院のイメージを一掃
「国立大学の独立行政法人化が、眠れる獅子を起こした」と地域医療の変化に戸惑いを見せる医療関係者がいたが、「親方日の丸」とささやかれていた以前の国立病院のイメージが一掃されようとしているのを感じた瞬間でもあった。
確かにほとんどの病院では、休診日の土日には手術やCT、MRI検査の予定を入れない。患者側もそれをごく自然のこととして受け止めてきた。あるいは、それを知らないかもしれない。では、土日に入院患者が受けられる医療とは―。
入院患者にパスを適用した場合、手術や検査が土日に当たることもあると思われるが、どのように対応しているのだろうか。もし土日に手術や検査が当たらないように入院日を決めていたとしたら、それは病院側の都合ではないだろうか。
また、入院中の外泊は土日というイメージがある。家族の都合といえなくもないが、病院側には特に診療上の支障がなかったのかもしれない。
少し話がそれるが、外泊が在院日数の短縮に悪用されてしまった事例もある。DPC対象病院・旧試行的適用病院・旧調査協力病院を対象にした再入院率に関する調査で、退院後3日以内の再入院が30〜40%の病院があった。
詳細を分析すると、金曜日に退院し、翌週の月曜日に入院している「明らかに外泊」と見られる症例が含まれていたのだ。ここにも病院側の都合が見え隠れする。
急性期ではないが、365日体制でリハビリテーションを行っている病院がある。藤田保健衛生大学七栗サナトリウムがそれで、リハビリ病棟では土日祝日を含め毎日リハビリを行っている。この体制となってから、訓練時間は以前の1.4倍に増えた。
同院の調査によると、一般のリハビリ科に入院した患者の訓練日数は、入院日数中の65%に過ぎず、訓練が行われない理由の80%は土日祝日の休診によるものだったという。
◎ 負担となってはならない
医療機能の分化が進み、病院に求められる機能が入院医療だということは周知の事実だ。こうした中、特に急性期病院で1週間のうち2日間は緊急以外の手術をしないし、検査もしないというのは、医療の効率の観点から放置できない気がする。
急性期病院の職員が、サラリーマンのような「土日休み」の概念と、“さよなら”する日は確実に近づいている。
ただ、医師の偏在による過重労働が問題となり、在院日数の短縮や高齢の重症患者の増加などで医療従事者全体は疲弊気味。土日の入院通常業務の実施には勤務体制の見直しが避けられないし、職員の理解と協力も不可欠だ。
入院業務の365日化。一見、多忙な医療従事者をさらに忙しくさせそうにも思えるが、勤務条件の見直しや運用の工夫により勤務環境の改善につなげることはできないだろうか。

(記者の視点から)



[2006/07/12]
 医療扶助、生活保護者に1割自己負担

<医療扶助:生活保護者に「1割」自己負担 厚労省が検討>
厚生労働省は10日、全額税金で負担している生活保護受給者の医療費「医療扶助」について、08年度から一部自己負担を求める方向で検討に入った。医療機関の窓口で、最低でもかかった医療費の1割を支払ってもらう考え。ただ、受給者に自己負担を課すことは、憲法上の「最低限度の生活保障」を目的とする生活保護の理念を覆す、との指摘もあり、同省は慎重に検討を進める意向だ。
06年度の生活保護費(予算ベース)は2兆6888億円。うち、51.8%に当たる1兆3940億円が医療扶助に充てられている。現在は、生活保護受給者が医療機関にかかっても窓口負担は一切不要で、財務省はこの点が生活保護費全体を押し上げているとみて改善を迫っている。
社会保障費を2011年度までに国費ベースで1.1兆円削減することを目標とした政府方針を受け、財務省は今後5年間、厚労省に毎年社会保障費の伸びを2200億円圧縮するよう求める方針。厚労省は、07年度予算については、生活保護費の母子家庭を対象とした加算の縮小と地域加算の見直し、雇用保険の国庫負担削減などでクリアできるとみているが、08年度のメドはたっていない。このため08年度は、生活保護費本体部分
「生活扶助」の水準カットとともに、医療扶助への自己負担導入を検討することにした。
同省はこの社会保障費の削減効果を1000億円台とみている。
生活保護制度の改革をめぐっては、医療扶助を廃止し、生活保護受給者には市町村の国民健康保険へ移行してもらって自己負担を求める案が再三浮上している。ただ、市町村「財政負担増を招く」と反発し、議論は進んでいない。このため厚労省は、医療扶助制度を残したまま自己負担を求める方針案を与党幹部らにも説明した。

(毎日新聞より)

<高齢者保険料に減額措置> 
厚生労働省は、2008年度に75歳以上を対象に都道府県単位で創設する後期高齢者医療制度で、医療機関が少ないなどの理由で医療費が低い市町村では、高齢者が払う保険料を都道府県単位で決める額より減額することを認める方針を決めた。
保険料を負担してもそれに見合った医療を受けられないなどの不公平感に配慮した6年間の経過措置で、10日に開かれた都道府県の担当者会議で示した。
この経過措置とは別に、離島などの無医地区については最大50%まで大幅に減額することを認める。無医地区の具体的条件は今後調整する。

(共同通信より)

<医療制度改革法:自己負担、上限56万円 医療・介護の合算額>
◇厚労省が説明会
厚生労働省は10日、先に成立した医療制度改革関連法について、都道府県担当者への説明会を開いた。医療と介護双方の費用を合算し自己負担限度額を設ける「高額医療・高額介護合算制度」を08年4月にスタートさせ、年間の合算基準限度額を56万円とする方針などを説明した。
現在の自己負担限度額は75歳の場合、医療費が月4万200円。一方、介護保険は介護の必要度合いに応じて6150〜3万5830円となっている。年額換算では、医療費は48万2400円、介護は最も重い要介護度5の場合で42万9960円に達する。なかには自己負担が100万円を超えるケースもあり、同省は合算制度で負担軽減を図ることにした。合算限度額(年間)は一般の75歳以上の56万円が基本で、70?74歳62万円▽70歳未満67万円−−とする。「現役並み所得者」(夫婦世帯で年収520万円以上)は、70歳以上が67万円、70歳未満は126万円。

(毎日新聞より) 



[2006/07/11]
 後発品の普及、じわりと拡大

<後発薬の普及、じわりと拡大>
特許が切れた新薬と同じ成分を使う安価な「後発医薬品」(ジェネリック医薬品)の国内市場が、徐々に拡大している。医療費の抑制を狙う厚生労働省が利用を後押ししており、新薬メーカーや外資に参入の動きが広がってきた。

■4月から開始

厚労省は4月から、処方せんに医師の記名・押印があれば、患者が新薬の代わりに後発薬を選択できる制度を始めた。
これを受け、トヨタ自動車グループが運営する「トヨタ記念病院」(愛知県豊田市)は4月に電子カルテシステムを改めた。医師が230種類の新薬を処方する際、代わりに使える後発薬があれば自動的にパソコンに表示される仕組みだ。4〜6月は、後発薬で代替できるケースで、患者の約2%が後発薬を選んだ。
後発薬大手の沢井製薬(大阪市)は3月下旬から4月にかけ、テレビや新聞などで後発薬を集中的にPRした。同社がネットで行ったアンケートでは、後発薬を処方された患者の割合が昨年9月の1・0%から4月に2・5%に上昇した。

■新規参入も

後発薬メーカーで組織する医薬工業協議会によると、2004年度の後発薬のシェア(市場占有率)は数量ベースで医薬品全体の16・8%と、前年度比0・4ポイント増だった。米国や英国の50%超に比べてまだ低いが、厚労省が後発薬の使用を促し、高齢化で医薬品需要の拡大が見込めるため、市場参入が活発化している。
新薬メーカーの田辺製薬は、10年度までに市場参入する方針だ。調剤薬局を展開する日本調剤(東京都中央区)も4月、子会社を通じて後発薬の製造販売を始めた。世界最大の後発薬メーカー、テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)は昨年11月に日本支社を設立、07年に日本で注射剤を発売する計画だ。

■課 題

後発薬の一層の普及には課題も多い。
多くの後発薬メーカーは新薬メーカーより経営規模が小さい。厚労省によると経営難で生産を突然打ち切った企業もあった。このため厚労省は3月、後発薬メーカーに医薬品の安定供給を求める通知を出した。
副作用などの医薬品情報を医師に提供する体制も課題だ。大手新薬メーカーは1社で2000人前後のMR(医薬情報担当者)を擁するが、後発薬メーカーは大手でも400人程度だ。
後発薬の子会社を持つ新薬大手のエーザイは「MRを増やせば後発薬メーカーは採算が合わず、MRに依存しない仕組みが必要だ」(内藤晴夫社長)と指摘する。安心して後発薬を選べるよう、情報提供への工夫も求められる。
後発医薬品 新薬の特許期間(20〜25年)が切れた後、他の製薬会社が製造した有効成分や効果などが同じ医薬品。新薬の開発に要する長期間の臨床試験が必要ないため、低コストで参入できる。新薬の7割以下の価格で販売されている。

(読売新聞より)



[2006/07/10]
 ワタミ、介護施設2.5倍へ

<ワタミ、介護施設2.5倍へ・人材教育講座も開設>
居酒屋大手のワタミは、2009年3月期までに介護施設数を現在の2.5倍となる45カ所に拡大する。首都圏を中心に新規開業し、売上高も06年3月期の3.4倍となる150億円に引き上げる。また、今年8月に介護教育事業に参入してスタッフを育成、拡大に備える。有料老人ホームの入居率が上向いており、事業拡大の基盤が整ったと判断した。
06年3月末の介護施設は17拠点で、今期中に4カ所を新設する。08年3月期は8拠点、09年3月期は16拠点を新設し、開設のスピードを上げる。原則として建物の新設ではなく既存の建築物を改装し、老人ホームに転換することで投資額を抑える。

(日経新聞より)

<「笑って健康」科学で検証>
笑うことで、どんな活力や刺激が生まれ心身への効能があるのかを科学的に検証し、成果を健康維持に役立ててもらおうという「笑いと健康学会」が8日、発足する。
精神医学などの研究者、落語家の桂三枝さんや狂言師ら、その道の専門家が役員として結集。笑いと同じ効果を持つ薬の開発や、看護師らをジョークや手品に堪能な「笑いセラピスト」に養成する仕組みづくりにも取り組むという。

(共同通信)



[2006/07/08]
 医師の供給確保に業務見直し図る

<医師の供給確保に業務見直し図る〜厚生労働省>
医師の供給確保に業務見直し図る〜厚生労働省
医師の需給に関する検討会は、6月28日の検討会の中で、今後の医師の供給確保について、業務の見直しなどによる不足感の解消を打ち出す方針を示した報告書案を提示した。報告書は7月中にも取りまとめる予定で、19日にも意見集約を図る。
医師の需給に関しては、1970年ごろから、最小限必要な医師数を人口10万対150とすることを掲げ、医学部定員の引き上げなどにより増加政策をとってきた。しかし、1986年からは一転して、2025年には全医師の一定程度が過剰になるとの将来推計を踏まえ、削減方向に向かった。この結果、社会的な医師の不足感、地域・診療科ごとの偏在、長い勤務時間―などの問題が指摘され、同検討会ではこうした問題について、具体的な対策を検討してきた。
同報告書によると、現状の医師の需給状況については、退職などを差し引きして、医師は、年間3500〜4000人程度増加すると概算している。
診療所においては、診療所に従事する医師数は2002年〜2004年の2年間に約2500人増加。一方、各年齢階級別に診療所に勤務する医師の割合を見ると、あまり変化は見られなく、その増加は主として昭和40年代後半から50年代の医学部入学定員増の影響を受けた50歳代の医師の増加によるものとなっている。また、各年齢において人口当たりの外来受療率は低下しており、医師一人当たりの患者数は一貫して減少傾向にある。
一方、診療科別にみると、小児科については、平成15年に医師となり小児科に従事している者は556名で、医療機関で勤務している医師全体の7.7%に当たる。また、平成18年3月に実施した「臨床研修に関する調査(中間報告)」においても、臨床研修2年次生で研修修了後の進路を決めている者のうち、約8%が小児科を志望しており、減少する傾向は認められない。
産婦人科においては、この数年は、新たに就職する医師は年間約300名程度と、相対的に低い水準で推移している。臨床研修に関する調査においては、進路を決めている者のうち、約5%が産婦人科を志望しているうえ、専門として産婦人科を選択することを希望している者のうち、約7割が女性となっており、急速な女性の進出が顕著となっている。
また、麻酔科については、平成15年に医師となり、麻酔科に従事している者は339名であった。さらに、臨床研修に関する調査においては、進路を決めている者のうち、約6%が麻酔科を選択しており、堅調である。同科は、基本的に病院で勤務を続ける診療科であり、現在の状況が続けば、全国的には堅調 に増加傾向が続くものと考えられるとしている。
一方、今後の医師の需給の見通しとしては、2025年の病院医師は17万6000人、診療所医師は13万3000人。2035年には病院が17万6000人と変わらず、診療所は14万5000人に増加するが、病院の医師需要は2040年には現在の1.4倍にふくれあがり、病院医師は不足するとしている。
このため、同検討会による報告案では、病院と診療所の役割分担や医師が本来の業務に専念できる体制づくりなどを通じて、不足を補っていく必要性を挙げている。一方、医学部定員の見直しに関しては、「医師の養成には時間がかかること、また、多額の国費が投入されていることを踏まえれば、医師数が大きく過剰になるような養成を行うことは適当ではない」として、増加させていくことに否定的な見解を示している。
現状の不足感の打開策については、医師の業務のあり方の見直し、生産性の向上を挙げ、これによって、十分な医療提供と医師の勤務環境の改善が実現できるものとしている。
診療科別の必要医師数については、「病院機能の再編成、病診の役割分担、専門医の位置づけ・役割を踏まえ、効果的な誘導策も考慮しつつ検討することが望まれる」として、今後の検討に委ねる。
このほか、医学部定員が少ない地域に関して、「地域間格差は必ずしも縮小していない」としながらも、報告案では「さらに実効性のある地域定着策の実施を前提に定員の暫定的な調整を検討すべき」との意見を盛り込むだけに留め、当面は検討を行わないとした。



[2006/07/07]
 改正後の影響「不都合・不便」が8割

<改正後の影響「不都合・不便」が8割 〜東京都社会福祉協議会>
東京都社会福祉協議会はさきほど、介護保険制度改正に伴う影響調査を実施した。アンケートの対象は、▼改定前から介護保険を利用している方、▼要支援1・2、経過的要介護、要介護1・2の方、▼改定に伴い、サービス内容等に変化があった(と思われる)方のすべてに該当する者で、回答に協力した利用者は659人となった。同調査によると、全体的な結果としては、「今まで利用していた時間や回数を減らさざるを得なくなった」が323人(49%)、「今まで利用していたサービスが利用できなくなった」が257人(39%)となり、不都合・不便と訴えた利用者は全体の8割にも上った。これをサービスごとに見てみると、訪問介護、通所介護における不都合・不便で最も多かったのは、「今まで利用していた時間や回数を減らさざるを得なくなった」であった。具体的には、訪問介護については、「生活援助が1.5時間しか使えず、今までの内容が実際に行えない。減らした分の内容が行ってもらえず、不便を感じている」などの意見、一方、通所介護については、「週2回が1回になったので家に閉じこもり身体を動かす事も少なく誰とも話をせず身体も去年にくらべて外出もできず困っている」などの意見があった。次いで多かったのは、「今まで利用していたサービスが利用できなくなった」で、訪問介護については、「外出支援がなくなって、外に出られない。閉じこもりになってしまう。待ち時間が保険で出なくて家族の負担が大きい」など。一方、福祉用具で最も多かったのは不都合・不便は、「今まで利用していたサービスが利用できなくなった」で、「予防プランになったから福祉用具が使えないと言われ、非常に困っている。今でも生活がうまく行えないのに、介護度だけで判断して欲しくない」などの意見があった。さらに、要介護度別に見てみると、要支援1・2、要介護1で最も多かった不都合・不便は「今まで利用していた時間や回数を減らさざるを得なくなった」。一方、要介護2では「今まで利用していた時間や回数を減らさざるを得なくなった」、「今まで利用していたサービスを利用できなくなった」が同数で、全ての要介護度で、「今まで利用していた時間や回数を減らさざるを得なくなった」、「今まで利用していたサービスを利用できなくなった」に不都合・不便が集中している結果となっている。

<介護福祉士資格取得方法を厳格化 厚労省方針>
厚生労働省は、高齢者や身体障害者の介護をする国家資格「介護福祉士」の取得方法を厳格化する方針を決めた。介護保険制度の導入などで、求められる介護サービスの質が高まり、対応できる人材を養成するため。現在、専門学校などの養成施設卒業者は国家試験が免除されているが、全員に国家試験の合格を課すよう改める。次期通常国会で、社会福祉士及び介護福祉士法の改正案を提出する見通しで、施行時期は今後、検討する。
介護福祉士は1988年4月から導入された制度。06年5月現在、資格取得者は約54万5000人。現行では、養成施設の卒業者以外に、実務(3年以上)経験があったり、福祉系高校を卒業した人が国家試験に合格すると、取得できる。
改正案では▽養成施設の履修時間を1650時間から1800時間へ延長し教育内容を充実させる▽実務経験者には、受験要件に養成施設で6カ月(通信教育では1年)の体系的学習を課す▽福祉系高校は養成施設と同じレベルに教育を充実させ、そのレベルに満たない場合は実務経験(9カ月程度)を受験要件に加える――などと見直す予定だ。

(毎日新聞より)



[2006/07/05]
 コムスン、有料老人ホームの日本シルバーサービスを買収

<コムスン、有料老人ホームの日本シルバーサービスを買収>
介護事業大手のコムスン(東京・港、樋口公一社長)は有料老人ホーム運営の日本シルバーサービス(東京・目黒、大平浩社長)を買収する。買収額は実質62億円。3日付で完全子会社にする。コムスンはこれまで訪問介護が主体だったが、買収で利用者が増えている有料老人ホーム事業を強化する。
コムスンの有料老人ホームは現在15カ所だが、買収で3倍以上の50カ所に増え、業界10位内に浮上する。コムスンはシルバーサービスの全株式を3億7000万円で譲り受けるとともに、借入金58億円を引き継ぐ。従業員の雇用は続ける。シルバーサービスの大平社長ら役員は全員退任し、新社長にはコムスンの入江康文常務が就く。

(日経新聞より)

<診療所の総点数5.93%の大幅減>
日本医師会が5月30日に2006年4月の緊急レセプト調査(プレ調査)の中間発表を報告した。同調査は、北海道、石川県、静岡県、福岡県を対象に実施し、診療所369件から回答を得た。
4月の調査結果を前年同月と比較すると、診療所の総点数は入院が0.86%減、入院外が6.26%減で合計5.93%減であった。また、総件数は入院が3.60%増、入院外が2.71%減で合計2.69%減、一方、総日数は入院が6.82%減、入院外が5.80%減で合計5.82%減だった。これを1件当たりの点数でみると、入院が4.31%減、入院外が3.64%減で合計3.34%減となった。さらに、1件当たり日数では、入院が10.06%減、入院外が3.17%減で合計3.22%減、一方1日当たり点数は入院6.40%増、入院外0.49%減で計0.11%減となった。
次に、入院外の総点数を診療科別に見ると、皮膚科(22カ所)で11.1%減、精神科(3カ所)で10.8%減などの大幅な減少が見られた。精神科の下げ幅について、日医は「調査対象が少ないため、さらに詳しい調査が必要」としている。また、入院外の診療科別1件当たり日数は、いずれも減少または横ばいで、整形外科、内科、外科で0.2日の減少が見られた。さらに、入院外の院内処方・院外処方では、総点数は、院内で7.32%減、院外で5.41%減となった。これまで2006年度診療報酬改定の総点数への影響について、改定率(マイナス3.16%)に自然増分や日数調整を加味し、日医は3%前後、厚生労働省は1〜2%前後の減少を見込んでいたが、4月のプレ調査結果ではこれらの予測を大きく超えた下げ幅となった。中川俊男常任理事は、「総点数の減少などによって、病棟閉鎖など大きな影響が出る可能性もある。場合によっては次期通常国会などに再改定を求めたい」と述べた。また、日医は、すでに全国の会員医療機関から5%を抽出してのレセプト調査を始めており、今後詳細な分析を進める。調査結果によっては、次期通常国会に、再改定を求める方針だ。

<新たな健診項目の詳細を了承>
標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会健診分科会(座長・久道茂宮城県病院事業管理者)は5月26日、通常国会で審議中の健康保険法等の一部を改正する法律案では「40歳以上の被保険者などを対象とする生活習慣病に着目した予防健診を、医療保険者が実施することを義務づける」とたことを受け、健診の内容や、健診結果の判定基準等を決めた。同検討会では予防検診について、標準的な健診のプログラムを検討してきた。2006年度末までに標準的なプログラムを策定した上で、いくつかの地域で準備事業としてこれを実施する。さらに、2007年度には全医療保険者で準備作業を行い、2008年度に全国で開始する予定だ。このうち、検診の内容については、新たな健診項目として、メタボリックシンドロームの発見のための腹囲計測と尿酸値の検査を加える。また、心血管危険因子の判定に有用であることからLDL-コレステロール検査も追加。さらには、高血糖状態の測定を正確に行うため、ヘモグロビンA1cを「選択」から「必須」に改めた。一方、総コレステロール定量検査は、値が自然に高まる更年期以降の女性らが有病者またはリスク者と判断されやすいため廃止した。糖尿(半定量)、尿たんぱく(半定量)、潜血は、「必須」から「選択」にした。また、検査時に自記式で行う質問票の内容は、現在すでに高血圧症などで治療中かどうかや、たばこを習慣的に吸っているか、20歳の時に比べて体重が10?以上増加しているかなどを聞く。例えば「『今日から禁煙している』という場合はどうなるのか」といった質問票の解釈については、追って厚労省がガイドラインを示す。中島誠参事官は「これまでの健診が後退するということはなく、メタボリックシンドロームに関する項目を充実させたものだ。これをもとに今後の健康施策を充実させていきたい」と決意を述べた。

<メタボリックシンドローム、現実的な目標設定を>
帝京大学医学部内科学の寺本民生教授は5月15日、都内でメタボリックシンドロームと中性脂肪について講演した。この中で、リスク低減にについて、体重コントロールが有効だが、まずは実現可能で現実的な行動目標を提示し取り組んでもらうことが重要だと訴えた。また、寺本教授は、WHOの報告を紹介。同報告によると、最近世界的に動脈硬化疾患が増加しており、疾患による死亡者の内訳では悪性腫瘍(13%)をおさえて心血管病(30%)が最も多くなっている。このため、WHOでは、栄養不足や感染症による死亡の抑制という方針から、過栄養や運動不足による死亡の対策に重点を移し始めているとした。国内での今後の取り組みとしては、「5%以上の体重減少により糖尿病の改善がみられることが明らかになった。このことは生活習慣病の改善による体重減少の取り組みがリスク低減に有効であるということを示している」として、体重コントロールの重要性を説明。具体的には、1日30分以上の運動と、脂肪摂取を抑えることに留意した食事にするなど現実的な目標を立て、毎日の運動量と食事量を記載することを提案した。この時、医療側は理想的な目標を示すのではなく、あくまでも現実的な目標を示すべきであると強調した。

<外国人介護福祉士の規制緩和を答申へ> 
政府の規制改革・民間開放推進会議は7月をめどにまとめる中間答申で、日本の国家資格を取得していても日本では原則就労できない外国人介護福祉士について、就労可能な在留資格を与えることを求める方針を固めた。外国人介護福祉士は医師などの医療系資格と異なり、日本の国家資格を取得しても、出入国管理法で在留資格として規定されていないため、基本的には日本で就労することはできない。外国人の流入により日本人の労働市場に悪影響を及ぼすとして慎重な姿勢を示す厚生労働省に対し、同会議側は「我が国労働市場に雇用情勢の悪化を招くほどとは考えられない」と反論し、在留資格について早急に結論を出すべきとした。宮内議長は5月30日の本会議後の記者会見で「夏までにこの問題を解決したい」と述べ、中間答申に盛り込む意欲を示した。



[2006/07/04]
 リハビリ機関上限撤廃求め44万人署名提出

<リハビリ期間上限撤廃求め44万人署名提出
今年4月の診療報酬改定で、医療保険で受けられるリハビリの期間が疾患別に上限が設けられた問題で、全国の患者らでつくる「リハビリ診療報酬改定を考える会」が30日、上限撤廃を求める約44万人の署名を厚生労働省に提出し、「期限を設けず、患者が必要なリハビリを医療保険で受けられるようにしてほしい」と訴えた。
同会は上限設定で、長期のリハビリ医療を必要とする多くの患者が保険診療の対象外になり、「患者が切り捨てられる」と主張。5月から上限設定に反対する署名活動を展開していた。
今回の診療報酬改定では、厚労省の研究会で「長期にわたって効果が明らかでないリハビリが行われている」などと指摘されたことを受け、脳卒中など脳血管疾患180日▽骨折など運動器150日▽肺炎など呼吸器90日▽急性心筋梗塞(こうそく)など心大血管疾患150日などと保険適用の上限を設定した。
また、「改善が期待できる場合」という条件付きで、失語症や高次脳機能障害、重症筋無力症、スモンなど一部の疾患は上限規定から除外した。しかし、患者からは除外疾患の基準や改善の定義があいまいという批判が出ており、疾患別ではなく、必要なリハビリを受けられるようにすべきだとの声が上がっていた。

(毎日新聞より)

<駐車禁止厳格化、運転者、介護不在長く、悲鳴>
短時間の駐車でも摘発される改正道路交通法が施行され、駐車車両が激減しているが、画一的な取り締まりには批判の声もある。体の不自由な人たちが利用する「介護タクシー」業界は、「摘発が気になり、利用者の送迎に専念できない。取り締まり対象から外してほしい」と要望している。
介護タクシーは、全国介護タクシー協会に所属する専門業者だけでも全国で約1500台。要介護者や身体障害者などの送迎に使われる。料金は一般のタクシーと同じで、車椅子ごと後部座席に乗せることができる。
東京都足立区の介護タクシー会社「ケアサポート谷中」代表、石山友康さん(22)は、1日平均して3件の送迎をする。利用者が集中し、依頼を断ることもある。乗降の際や病院への送迎では、細心の注意で車椅子を押す。駐車時間は5分や10分では済まない。
利用者を団地5階の自宅まで送った時、ふと廊下から見ると、駐車取り締まりの警察官の姿があった。代金の受け取りを後回しにして、あわてて車に戻った。「遊ぶために駐車しているわけではないのに」と話す。
法改正後、病院で待ち時間が長くなる場合、有料の駐車場に止めることにした。駐車料金は利用者に負担してもらうが、「駐車料金まですべてこちらで払うわけにはいかないが、気がひけてなかなか言い出せない」と、困惑気味だ。
足立区の団地に住む平山サヨさん(80)は腰が悪く、外出には車椅子を使う。「病院に行く時はいつも介護タクシーを使っているので、料金がかさむのはやっぱり困る」と、ため息を漏らす。
要介護者の送迎は、自家用車の場合、本人や家族に限って警察が駐車禁止の適用除外を認めている。しかし、介護タクシーは認められていない。
同協会関東本部の石井紀・本部長は「これでは弱者いじめだ。介護タクシー指定業者には、当然適用除外を認めるべきだ」と訴える。警察庁交通規制課は「活動実態に合わせて、警察署の判断で適用除外証を発行しているケースもある。しかし、介護タクシーというだけで一律に取り締まりから外せば、現場が混乱する」と説明する。

(毎日新聞より)

<療養病床持つ医療機関 軽度でも8割「退院無理」 宮城>
高齢者の慢性期患者が長期入院する療養病床の再編に絡み、宮城県保険医協会が県内の医療機関を対象に、療養病床入院患者の実態調査を実施した。医療必要度が低いとみなされる「医療区分1」の患者でも、8割を「退院は無理」と判断、7月からの制度改定で軽症患者の入院料(診療報酬)が大幅に減額されても入院を継続するケースが多いことが分かった。施設の経営が逼迫(ひっぱく)する恐れもあり、同協会は制度見直しを国に求めている。
患者は、医療の必要度によって7月から3分類された。回答のあった医療機関のうち、医療区分3(24時間の監視や管理が必要な人)の患者は46人(6%)、区分2(リハビリが必要な疾患が発症してから30日以内の人など)345人(42%)、区分1(それ以外の軽い人)418人(52%)だった。
医療区分1の患者のうち、46%が「身体条件で退院させられない」、34%が「家庭環境で退院させられない」となり、「退院して在宅療養が可能」なのは20%にすぎなかった。
退院が困難な理由は、「家族全員が就労しており、昼夜通じて介護を受けられない」「介護施設の待機者が多い」「たんの吸引が必要で、特別養護老人ホームに入所を断られた」などとなった。
制度改定により、医療機関の一カ月当たりの減収見込み額は、平均約336万円に上った。国が進めている老人保健施設やケアハウスへの転換を検討しているのは4%にすぎず、67%が今後も療養病床の経営を続けるという。
10月からは、療養病床の患者の食費と居住費が自己負担となる。県保険医協会は「入院継続は一層困難になり、受け皿整備がないまま退院させられる恐れがある。必要な医療や介護が費用の心配なく受けられることが必要」と訴えている。
調査は5月上―中旬、療養病床がある県内108医療機関にアンケートを送付、26機関(24%)から回答があった。



[2006/07/03]
 株式会社診療所が横浜に

<株式会社診療所来月29日、横浜に第1号
神奈川県が昨年7月に国の構造改革特区の認定を受けた「かながわバイオ医療産業特区」に基づく株式会社による診療所が6月29日、横浜市の開設許可を受け、来月29日に開業することになった。「株式会社の医療参入」を認める構造改革特区の診療所誕生は全国初。
この診療所は、再生医療にかかわる細胞治療技術の開発などを行うバイオベンチャー企業「バイオマスター」(横浜市中区)が開設する「セルポートクリニック横浜」(同)。
「脂肪由来幹細胞」といわれる脂肪組織にある細胞を使って組織を増やすバイオ技術を利用し、乳がん治療で切除した乳房の再建や、しわ取り、臀部(でんぶ)のたるみを持ち上げるヒップリフトといった施術も行う。保険適用外の自由診療となる。
同社によると、7月上旬から受け付けを始め、当面は施術を週1〜2例程度にとどめる。初年度収支は赤字見通しだが、07年度は年商5億円で収支均衡を見込む。同社はオリックス・キャピタル、西京銀行、先端科学技術エンタープライズ、三井住友海上キャピタル、三菱UFJキャピタルなどが主要株主で、資本金は3億7800万円。
この医療行為をめぐっては、県医師会などから安全性確保への懸念があがり、県は昨年12月に同社と県医師会、医療系大学教授らで構成する協議会を設置。術後経過や自由診療で行われているかなどのチェックをすることにしている。
また、株式会社の医療参入には、「利益優先」では適正な医療が保てなくなるとして反対も根強いが、県商工労働部は「特区の適用は無制限に認められない。今回も限定的な高度先端医療。一般医療に直接の影響はない」としている。
今後、別の事業者が高度な医療を行うために特区に基づいて開業する場合は、特区の計画変更手続きが必要。県には、美容やがん治療の特区適用について相談が寄せられているが「国に変更申請を出すような段階ではない」という。 

<老年人口21%で世界最高、年少は最低>
日本の老年人口(65歳以上)の割合が21・0%で世界最高になる一方、年少人口(15歳未満)は13・6%で最低となったことが、総務省が30日に公表した2005年国勢調査の抽出速報集計結果で明らかになった。少子高齢化が、世界で最も深刻な状態となっている現状が浮かび上がった。
今回の速報は、昨年の国勢調査から、全体の1%にあたる約50万世帯を抽出して集計した。
日本の総人口1億2776万人の内訳は、年少人口1740万人、15〜64歳の生産年齢人口8337万人、老年人口2682万人。2000年の前回調査に比べ、老年人口が481万人の大幅増、年少人口は107万人の減少となった。
この結果、老年人口の割合は3・7ポイント増え、初めて20%を超えた。85年調査で10%を超えた後、20年間で10ポイント以上も上昇した。年少人口は1・0ポイント低下し、80年調査の23・5%以降、過去最低を更新し続けている。
世界192か国・地域を対象にした国連の人口推計で比較すると、日本の老年人口の割合はイタリア(20・0%)などを上回り、最高になった。前回調査時は、イタリアとスウェーデンを下回っていた。前回はイタリアとスペインをわずかに上回っていた年少人口も、初めて最低となった。今回、2番目に低かったのは、13・8%のブルガリアだった。
少子高齢化が進んだ結果、一人暮らしの高齢者(65歳以上)が急増し、前回より100万人以上増えて405万人となった。
一方、少子化に影響する若年層の未婚率は、上昇が続いている。女性の25〜29歳と30〜34歳の未婚率は約6ポイントずつ増え、それぞれ59・9%、32・6%と最高を更新した。男性も30〜34歳で47・7%、35〜39歳で30・9%に達した。

(読売新聞より)

<電子カルテ、共有容易に・病院間で相互接続、システムを標準化>
経済産業省は治療経過を電子データで記録する「電子カルテ」を複数の病院間で共有するためのシステムづくりに着手する。医療機関がカルテを共有すると、患者の過去の投薬・治療の履歴や検査結果などが簡単にわかるようになり、効率的な医療が可能になる。第一弾として7月中に名古屋市の約30の医療機関で実証事業を開始。システムを標準化し、全国への普及を目指す。
経産省は地域の医療機関の電子カルテシステムを相互接続し、最適な治療を患者に提供する仕組みの導入を支援する。これまで電子カルテはシステム会社別に仕様が異なるため、相互接続が難しかった。

(日経新聞より)



[2006/07/01]
 禁煙に挑戦、3人に1人

<禁煙に挑戦、3人に1人=健康に「大幅値上げを」と学会>
7月1日からの1本当たり1円のたばこ税増税を機に、喫煙者の3人に1人が禁煙を考えていることが、製薬会社ファイザーが30日までにまとめたアンケートで分かった。多くの人が禁煙を考えるという値段は「500円以上」だった。
調査は6月、7大都市の喫煙者計700人にインターネットで実施した。
3年前の値上げの際、禁煙に挑戦した人は11.9%。今回挑戦しようと思う人は34.7%で前回より増えた。
禁煙しようと思った理由は「健康のため」が45.7%で最も多く、次いで「お金のため」が37.0%だった。
今回禁煙しようと思わない人に、いくらになれば禁煙するか尋ねたところ、「500円以上600円未満」が36.1%で最も多く、次いで「400円以上500円未満」が20.8%。「価格に関係なく禁煙しない」も14.7%いた。
日本禁煙学会は「増税は喫煙率低下に極めて有効。国民の健康福祉にとって効果と見返りの大きい優れた施策だ」と指摘。さらに大幅な増税を求める声明を、同日までに財務相や厚生労働相に送った。 

(時事通信より)

<厚労省「30年後も医師足りる」・配置調整は必要に>
厚生労働省の「医師の需給に関する検討会」は28日、約30年後の医師数について「マクロ的には必要な数は供給される」とする報告書案をまとめた。ミクロ的には特定の地域や診療科で医師が不足する課題が残り、医師の配置調整が必要としている。
報告書案によると、毎年約7700人の新人医師が生まれ、退職などを差し引いても、医師数は毎年3500〜4000人ずつ増える。医療施設で働く実際の医師数は2015年に28.5万人、25年に31万人、35年に32.1万人になると予測している。

(日経新聞より)

<療養病床のみを持つ単体医療機関を援助>
〜医療区分に応じた支払い方式導入〜
厚生労働省保険局の麦谷真里医療課長は25日、福岡市での講演で、7月から導入する療養病床の医療区分に応じた支払い方式について、関連施設に老人保健施設などを持たない療養病床だけの小規模病院が、収入の減少により閉院に追い込まれそうな時には、何らかの援助を行う用意があることを明かした。ただし、条件を満たす医療機関はほとんどないのではないかとの見方も示した。
麦谷課長は、医療区分に応じた診療報酬点数ではもっとも低い揚合で1日764点となることについて、収入を考える上では「関連施設があるところでは、老健などと患者の入れ替えを行う必要がある」とした。一方で、「関連施設がなく、50〜60床程度しか特たない病院で、医療区分1の患者ばかりで病床が埋まっている病院は25%の減収となるだろう」と述べた。その上で、医療経済実態調査によると療養病床を持つ医療機関はこれまで莫大な収益を上げていたことが分かっているとして、「毎年コストも手間もかけないで収益を上げてきた病院が、25%下がったからといってすぐに倒れるということは絶対にない」と指摘した。しかし、施設の増改築などを行ったばかりで借金がある小規模医療機関では「倒れる可能性もある」として、「7月のレセプト状況を見て厳しいところが単体施設で
あれば何とかしたい。そのためには医療法を変えたり、コストを安くしたりしてもいいと思っている。特に地方で患者が行き場がなくなるようなことにはしない」と、なんらかの措置をとる考えを示した。

<保険免責制の議論再燃が濃厚>
実施され得る医療費抑制の具体的な方策については、軽費医療の自己負担化と保険免責制の導入を挙げた。保険免責制については、1000円の免責をした場合25年度で4兆円、500円では2.3兆円の医療費が削減できるとし、確実に導入論議が再燃するだろうと危惧した。これは「首相官邸や経済財政諮問会議、財務省は、医療の質の確保よりも財政健全化をよほど重要と考えている」との見方によるもので、切り札と言われた3割負担を堅持するためにはほかに方策が見当たらないためだとした。実際に政府・与党内には「突然1000円の免責としては混乱を来すおそれがあるため、300円、500円と少しずつ免責額を上げていってはどうか」との意見まで交わされている実情も合わせて紹介した。