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[2006/08/30]
 AEDの設置増加訴える

<AEDの設置増加訴える>
「実践救急」医療」をテーマに開催した社会保険指導者講習会(厚生労働省と日本医師会の共催)で23日に講演した日本医科大学の山本保博救急医学教授は、心室細動などが発症した場合には一刻も早いAED(自動体外式除細動器)の使用が必要だとして「どんなところでも5分以内にAEDを使えるよう設置数を増やす必要がある」と述べた。また米国では、AEDは通常トイレの横に設置することになっていて、多くの人が設置場所を分かる仕組みになっていると指摘、「日本でも例えば交番や消防署に行けば必ず置いてある」というように、ある程度設置場所を決める必要性があるとした。
心室細動などは空港、福祉施設、駅、役所、病院、デパートの順で起きやすいことが分かっていることを挙げ、「東京に設置されているAEDは65.1%が役所、13.1%が福祉施設にある。もう少しバランス良く配置したい」と話した。

<未承認機器での算定は不可〜ニコチン依存症管理料めぐり再び混乱>
4月の診療報酬改定で新設されたニコチン依存症管理科について、算定の要件となる呼気一酸化炭素濃度の測定をするイキイキモニター(販売元・兼松ウエルネス)が、医療機器として薬事法上の承認が得られていなかったことを理由に、販売中止となった。このため、イキイキモニターを使って二コチン依存症管理科を算定していた医療機関は別の機器を購入しないと算定が不可能になった。ニコチン依存症管理科をめぐっては、治療に利用するニコチンパッチが薬価収載されていなかった問題に続き、再び混乱が起きた格好だ。
厚生労働省は4日付で社会保険事務局などに対し、ニコチン依存症管理科について取り扱いを通知した。それによると、「ニコチン依存症管理科を算定する場合、呼気一酸化炭素濃度測定器は薬事法による医療機器として承認を受けている必要がある」ことを明確にした。
イキイキモニターよってニコチン依存症管理科を算定していた医療機関については、8月1目以降、施設基準に適合していないとの取り扱いになるが、薬事法による承認を得ている呼気一酸化炭素濃度測定器を9月30目までに購入するとした文言を8月31日までに社会保険事務局に提出した場合は、継続して施設基準に適合しているものとして取り扱うこととした。別の呼気一酸化炭素濃度測定器の購入後は社会保険事務局に届け出の変更を行う必要がある。呼気一酸化炭素濃度測定器を購入するまでの間は、問診により実施することとしている。
ニコチン依存症管理科は、ニコチン依存症患者について、5回をワンクールとした治療で230点〜180点がそれぞれの回で算定できる。
医療機関の施設基準は、禁煙治療を行っている旨を掲示、禁煙治療の経験のある医師が1人以上、専任の看護職員が1人以上、呼気一酸化炭素濃度測定器を備えていること、医療機関構内が禁煙となっている。
ニコチン依存症管理科は当初、治療に利用するニコチンパッチ(ニコチネルTTS)が薬価に収載されておらず、実質5月まで算定ができなかった


[2006/08/29]
 難病、がん末期も予防?

<難病、がん末期も「予防」? 実態と乖離の判定が続出>
「治療法がない進行性の難病(脊髄小脳変性症)で歩行困難。独居で買い物に二時間かかる」「末期がんで腹水があり、歩行できない状態。ターミナルと判断されていた」・・。新しい認定システムが始まって更新認定をする人が増える中、明らかに予防にはなじまない状態像にある高齢者が、要支援1・要支援2と判定されたり、要介護1でも福祉用具が必要なケースが続出している。
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)が7月末までに認定を行った利用者の事例を全国から集め、161人について分析した調査結果で明らかになった。″給付カット″と見なされるケースでも、認定が適正に行われれば救済されるケースもある。調査は、改正介護保険の検証を行うため、全国20都道府県・86の加盟事業所から新予防給付や福祉用具の利用制限の対象となる要介護1の利用者161人分の事例を集めて分析したものだ。年齢・性別、世帯構成、所得状況、認定更新前後の要介護度とサービスの利用状況のほか、日常の生活で生じている困難な状況について詳細に把握した。

(シルバー新報より)

<介護予防事業に「黄信号」 集まらない特定高齢者 >

◆保険者・・・選定基準の見直しを 厚労省・・・保険者側の努力不足
介護予防事業に早くも「黄信号」が灯っている。予防給付と並ぶ柱である地域支援事業で予防サービスの対象者を選定する国の基準が厳しく、当初の想定よりも人数が集まらない事態に陥っているためだ。東京・豊島区が身体状況がより悪いはずの要支援1・2の人に選定基準をあてはめたところ、約四割しか該当しなかった。基準の見直しを求める保険者も少なくないが、厚生労働省は「保険者の努力不足。より幅広くアプローチする努力を」と見解は食い違っている。
制度改正で今年度から創設された地域支援事業は、介護保険非該当の高齢者を対象とした介護予防事業。元気な高齢者などを対象とした一般高齢者向けと、将来要介護状態になる恐れの高いハイリスク者向けに分かれている。
問題になっているのは後者。事業の対象となる人は「特定高齢者」として国が選定のために全国一律の基準を示している。20項目の簡単な「基本チェックリスト」で、該当項目により運動器の機能向上や栄養改善、口腔機能の向上など必要なサービスを見極める仕組み。基本健康診査の項目にも組み込み、さまざまなルートで対象者を洗い出すよう求めている。厚労省はこれにより、高齢者人口の5%程度のハイリスク者を抽出できると説明していた。

(シルバー新報より)

<在宅の要は緊急の泊まり、しずおか宅老連が調査>
静岡県・グループホーム連絡協議会(しずおか宅老連)はこのほど、介護保険外サービスとして「緊急の泊まり」(ナイトケア)を行っているデイサービス事業所の実態調査の結果をまとめた。家族に突発的な用事ができたり、介護疲れを癒したい時などにも柔軟に対応するナイトケアは、日中のデイの延長のように利用できることもあって利用者本人にとっても安心感が大きく、四割以上が一般のショートステイよりも満足していると評価。一方、事業所側では不定期のニーズに対応する人材の確保が困難なこと、夜勤手当も十分に出せず、3割の事業所は赤字を出しながら実施しているのが実態だ。しずおか宅老連では、ナイトケアは在宅生活の継続を支える要のサービスであり、事業所の受け入れ体制を強化していくことが必要だとして、県に対し運営費補助の創設を求めていく考えだ。

(シルバー新報より)



[2006/08/26]
 障害者施設の補助金削減

<障害者施設:補助金一律25%削減 自治体に厚労省通知>
身体・知的・精神障害者の小規模通所授産施設などを対象とする今年度下半期(10月〜07年3月)の国庫補助金について、厚生労働省が一律25%削減する方針を都道府県などに通知していたことが分かった。これらの施設は、障害者自立支援法に基づき2011年度末までに新たな体系の施設に移行するが、補助金カットは移行を促すのが目的とみられる。しかし、施設側は「新体系では施設への報酬が低すぎ、運営の見通しが立たない」と早期移行に消極的。障害者団体も「一律削減は地域の障害福祉の低下を招く」と批判している。
通知は6月14日付で、対象施設は、各種の小規模通所授産施設や精神障害者地域生活支援センターなどの認可施設2162カ所。厚労省は「対象施設の4分の1が今年度内に新体系施設に移行するとみて、削減を決めた」としている。
自立支援法では、これまで33あった障害者の施設・事業体系が、生活介護や自立訓練など六つのサービス活動(日中)に再編される。自治体は来月から新体系への移行申請を受け付けるが、東京都は「多くの施設は新体系への不安が強く、年度内に25%が移行することなど考えられない」として、埼玉県と「移行実績に即した補助金額の確保を求める要望書」を国に提出、見直しを求めた。
新体系への移行が進まない背景には、施設を利用する障害者が、六つの障害程度区分のどれに該当するのかが確定していないため、各施設もどのサービス活動に移行するのかが不透明なことや、「報酬単価が低すぎて施設が維持できない」という不信感がある。対象施設の7割は精神障害者の施設で、「新体系で運営が立ちゆかなくなれば、精神障害者の行き場がますます減ってしまう」との懸念も広がっている。

(毎日新聞より)

<2004年度の国民医療費は32兆1111億円>
診療報酬のゼロ改定を実施した2004年度の国民医療費は、前年度から5737億円(1.8%)増の32兆1111億円となった。国民医療費の国民所得に対する割合は0.09ポイント増の8.89%となっている。このうち医療保険等給付分は14兆7514億円となり、構成割合は45.9%を占めた。

<社会医療法人の税制上の措置を要望 来年度税制改正で>
厚生労働省は来年度税制改正要望で、第5次医療法改正で創設する社会医療法人について、税制上の所要の措置を講じるよう求めた。また、特定医療法人の医療保健事業での法人税については非課税にするべきとした。

<差し引き3000億円の給付抑制、療養病床6割減で厚労省試算>
厚生労働省は高齢者らが長期入院する病院の療養病床を6割減らす計画の実施に伴い、介護保険の給付費が2012年度時点で年間1000億円増えるとの試算をまとめた。現在は医療保険の給付対象である入院患者の多くが介護保険施設に移るため。ただ医療保険の給付費は4000億円減るので、全体では差し引き3000億円の給付抑制になるとしている。
療養病床の削減は家庭の事情や介護施設が満室で入居できないなど医療以外の理由で必要のない入院を続ける「社会的入院」の解消が狙いで、医療制度改革の柱の1つ。全国に38万ある病床のうち6割にあたる23万床を12年度までの6年間で削減する。厚労省はこうした病院に対し、介護保険の老人保健施設やケアハウス、有料老人ホームへの転換を促すため、介護保険を使う高齢者が増える見込み。

(日経新聞より)



[2006/08/25]
 地域ケア体制整備、モデルプランも

<地域ケア体制整備 全国7ヶ所でモデルプランも>
療養病床の再編は社会的入院を削減し、医療機能の分化を果たすという役割とともに、地域連携クリティカルパスで安定期となった高齢者の在宅での生活を支える地域ケア体制を整備するところに目的がある。国が行う療養病床の再編に伴う地域ケア整備指針の検討は、平成18年度中を目途に進められ、都道府県が行う地域ケア整備構想は平成19年夏を目途としている。その間、地域ケア整備指針を検討する。地域の利用見込みの設定、療養病床の転換、各計画への反映などを盛り込み、一方で地域ケアモデルプランを作成しようというものだ。モデルプラン作成にあたっては、
?全国的に見て療養病床数が多い地域(北海道、高知、熊本)
?高齢化率は低いが、将来的に高齢者のみ世帯が増加するなどニーズの大幅増が見込まれる都市地域(東京都、神戸市)、
?現に高齢化率が高い地域(新潟、鳥取)を予定している。

各計画への反映は、介護保険事業支援計画は都道府県計画・市町村計画の参酌標準など。医療計画では医療機関の機能分化、連携と医療機能の集約化・重点化の促進、事業別の指標と数値目標、事業ごとの医療連携体制など。医療費適正化計画では、平均在院日数の短縮に関する政策目標、療養病床数の目標、医療費の見直しなどに反映させる。

◆療養病床から介護保険施設への転換は
第三期介護保険事業(支援)計画期間(平成18年度〜平成20年度)内に療養病床から介護保険施設に転換する際、介護保険施設の指定がうけられるのだろうか。厚生労働省が先日行った「医療制度改革関連法に関する都道府県説明会」では、各市町村(都道府県)が策定した介護保険事業(支援)計画で定められている必要利用定員総数の範囲内であれば介護保健施設の指定が受けられる。とする回答を示した。

◆老健と介護療養の定員を合わせて
第三期期間内に介護療養病床あるいは医療療養病床を老人保健施設へ転換する際、老人保健施設の必要利用定員総数だけでは空きがない場合でも、老人保健施設と介護療養病床の必要利用定員総数の合計の範囲に収まれば、転換は可能である。

◆特定施設と介護療養の定員の合計で
第三期期間内に介護療養病床又は医療療養病床を特定施設へ転換する場合は、特定施設(地域密着型特定を除く)の必要利用定員総数だけでは空きがない場合でも、特定施設と介護療養病床の必要利用定員総数の合計の範囲内に収まるときは、転換を可能とする。

◆特養と介護療養の合計で
第三期期間内に介護療養病床又は医療療養病床を特別養護老人ホームへ転換することについては、特別養護老人ホーム(地域密着型特別養護老人ホームを除く。)の必要利用定員総数のみでは空きがない場合でも、特別養護老人ホームと介護療養病床の必要利用定員総数の合計の範囲内に収まるときは、転換可能である。

◆療養病床からの転換による新増設を優先
さらに、第三期期間内における老人保健施設の新増設に当たって、医療療養病床からの転換による新増設を優先したり、老人保健施設の入所に当たって、療養病床の廃止に伴い退院する者が円滑に転入所できるような工夫を検討している地方公共団体もある。

<出産費用の準備不要に、増額に合わせ今秋から>
出産時に医療機関に支払うため、用意しなければならなかった費用が早ければ10月から不要になる。手続きをすれば、出産育児一時金が公的医療保険から直接医療機関に支払われるようになるためだ。出産費用が今秋から増額される一時金の範囲内であれば、お金をかけずに出産できる。
現在は、健康保険組合など公的医療保険への申請を経て支給されるため、出産時にはいったん医療機関に費用全額を支払わなければならない。
厚生労働省によると、旧国立病院での出産費用は平均で34万6000円。一時金は今年10月から現在の30万円から35万円に増額される予定で、平均的な費用に収まった場合は事実上無料で出産できることになる。

(共同通信より)

<「画像で診断する認知症」にチャレンジ>
木沢記念病院・中部療護センターは、昨年5月に「もの忘れ外来」を開設した。この外来の中心的役割を果たしているのが脳神経外科専門医の奥村氏。同氏は木沢記念病院の脳神経外科医長を務める一方、岐阜大客員講師であり、日本脳神経外科学会評議員も務める。
同病院の「もの忘れ外来」の特徴は、一般のもの忘れ外来で行われている高次脳機能検査に加えて、血液検査やCT検査、場合によってはSPECT、PET検査を行って、根治可能な認知障害を見つけたり、軽度認知障害時点での早期発見を目的としていること。根治可能な障害は当然、治療計画に基づいて治癒を目指し、軽度障害は疾患の進行を遅らせて患者のQOLを維持する治療計画が進められることになる。
いわゆる認知症などの高次脳機能障害は、発見が遅い例が多く、このことが認知症の社会的問題化を助長している側面がある。早期発見に手を尽くす同病院のチャレンジは全国の関心を集める。
「当院のもの忘れ外来は脳神経外科医が行うことが基本コンセプト」と奥村氏は話す。「この分野の早期発見が遅れているのは、現在のあまりに進みすぎた専門化、臓器別医療のひずみ」という同氏は、「これまで脳外科医は脳卒中など、手術の対象となる疾病のみを中心に診療してきた」と指摘する。
一方、神経内科医はパーキンソン病の専門であることが多い。認知症を診断する機能検査方法は精神科医によって確立されてきた。しかし、多くの精神科医は統合失調症への関心が強く、認知症への認識は今ひとつ薄かったという状況も否めないところ。こうした環境が「認知症の早期発見対策の確立を遅らせてきた」(奥村氏)。
同病院の「もの忘れ外来」開設は、米国のいわゆる「メモリークリニック」が認知症の早期発見に威力を発揮したことが契機となった。奥村氏は「精神科受診をためらう人への対応としては効果があったが、行われる医療は古典的なものだったと思う。結果として早期発見の効果は見えてない」と厳しい評価を示す。

◆画像センター的機能の強味活かして
「脳神経外科医は、自分の目に見えたものしか信じないところがある。画像診断なしで、脳の手術はしない」ため、患者の症状を起こしている部位を画像で特定する工夫が進められることになる。
中部療護センターは、脳卒中や自動車事故などでの頭部外傷の診断・治療の専門施設として機能してきた経緯があり、CT、MRI、SPECT、PETなどの高度先進医療機器の導入が非常に積極的に進められてきた。こうしたインフラによって、高次脳機能障害の画像研究が実績として積まれてきたことも、新たな認知症診断機能開発をプッシュしたことは間違いない。
画像で診断する高次脳機能障害検査は、治る疾患の鑑別にも威力を発揮している。

<桑名市民病院、民間と統合、公立で全国初、経営再建へ>
赤字続きで経営再建を迫られている三重県桑名市立桑名市民病院が、民間病院との統合を目指すことが決まった。公立病院と民間病院の統合は全国でも例がない。今後、市内の民間病院と具体的な交渉を進める。
桑名市民病院は2005年度末の累積赤字が21億円余りに膨らみ、立て直しが急務となっている。医療関係者らで構成する「あり方検討委員会」が今年1月から方向性を検討。会長の余語弘・小牧市民病院名誉院長が22日、民間との統合を求める答申書を水谷元市長に手渡した。
同県北部地域は、234床の桑名市民病院を含め、中規模の病院が複数あり病床は過剰状態。しかし基幹病院がなく、検討委では、統合によって高度な2次医療が完結してできる400床規模の病院を目指すよう結論づけた。
国は病院再編を促すため、6月に病床数が統合前の合計より減る場合には公立と民間の統合も認めることにした。桑名市民病院はこの新制度を利用する。
答申では、3年後をめどに新病院の運営を始めるよう要望。運営形態は地方独立行政法人として、職員は非公務員とすることも提言している。40年前に建設された病棟は移転新築する。
余語会長は「この地域には救急のような不採算部門も担う公的な病院が必要」と、民間との統合という結論に至った理由を述べ「ハードルが多いが実現させてほしい」と要望した。病院側は現在、好感触を得ている病院と交渉を進める方針だ。

(中日新聞より)



[2006/08/24]
 国立大が看護師を大募集

<国立大が看護師を大募集、東大は300人>
東京大学の300人をはじめ、各地の国立大学病院などが来春採用の看護師を大募集している。医療制度改革に合わせ、臓器移植など高度医療を支えるスタッフの充実を図る狙い。だが引く手あまたの看護師集めは容易ではなく、教授陣も看護学校を行脚するなど、人材確保に汗を流している。
東大医学部付属病院(永井良三病院長)は2007年度に06年度の2・5倍に上る300人を募集する。年に100人程度生じる欠員補充だけなら、従来は看護部が関東で集めてきた。だが、今回は病院一丸となって全国から人材を募る必要がある。
このため9月に東京以外の札幌、仙台、新潟、大阪、福岡で初めて新規採用者の選考会を開催。教授ら医師もパンフレット持参で、看護系大学や看護学校を訪問中だ。
募集の先頭に立つ永井病院長は「日本は欧米はおろかシンガポールなどアジア諸国より、患者1人当たりの医師や看護師数が不足している。これでは高度医療が十分にできない」と話す。
増員で同病院の看護師は1000人を超し、夜勤体制を1病棟当たり3人から4人に強化できる。看護師は患者に目が届きやすくなり、医師も看護師の代わりを務めるような作業を減らせる。
官業時代の国立大は定員増が難しく、看護師の配置は私立大より手薄だった。だが国立大学法人化で経営の裁量が拡大。医療制度改革に伴い、06年度から手厚く看護師を配置した医療機関の診療報酬(入院基本料)が値上げされ、増員のコストを賄えるめども付いた。
このため東大のほか、北海道大(210人)東京医科歯科大(本年度の追加募集を含め190人)など、看護師の大量募集が相次いでいる。
東大病院は「現役の引き抜きなどで地方の病院に迷惑を掛けないよう、新卒者中心に08年度も募集を検討する」という。
◆基幹病院も増員を
小川忍日本看護協会常任理事の話 看護師の増員は労働条件改善のチャンスでもあり歓迎したい。日本はベッド数が多く、患者1人当たりの看護師数が少ない。例えば40床の病棟で看護師が3人なら、患者さんの容体が急変すれば2人は手を取られる。残り1人で40人近い患者さんを看護するのは、仕事がきついだけでなく安全面で問題がある。大学病院にとどまらず(症状が不安定ですぐに治療が必要な)急性期医療を担う地域の基幹病院でも、きちんと人員を確保してほしい。

(中日新聞より)

<無資格ヘルパー派遣で不正請求、元社長を逮捕>
介護が必要な高齢者などに無資格のヘルパーを派遣し、介護報酬を不正請求してだまし取ったとして、大阪府警捜査2課は22日、堺市の介護サービス会社「サトーコーポレーション」元社長、佐藤秀次容疑者(77)=堺市南区庭代台2丁=を詐欺容疑で逮捕した。佐藤容疑者は介護保険制度が始まった00年度から介護タクシー事業やヘルパーの派遣をしていたが、当初から無資格のヘルパーを派遣していたとみられる。
調べでは、佐藤容疑者は03年3月、要介護者三百数十人に対して無資格ヘルパー約30人を派遣し、有資格者による介護サービスをしたように装い大阪府国民健康保険団体連合会に同月分約1000万円の介護報酬を請求し、同年5月に詐取した疑い。
内部告発で無資格ヘルパー派遣が発覚し、04年3月、大阪府は介護保険法に基づいて介護サービス会社としての事業者指定を取り消した。さらに00〜03年度までの不正請求金など約1億3800万円を返還するよう求め、府警に詐欺容疑で告発していた。
佐藤容疑者は84年から高齢者への家事支援や送迎など有償ボランティアを始めた。92年には介護タクシーサービスも始め、堺市を中心に事業展開。府などの事情聴取に「今までのボランティアとの関係を断ち切れず、無資格のまま派遣した」と話していた。サトーコーポレーションは03年、破産申し立てをしている。【江畑佳明、高橋慶浩】

(毎日新聞より)

<温泉地で健康チェック、松本市が試験ツアー>
長野県松本市は温泉地に滞在して健康づくりをする旅行プログラムを開発する。9月に白骨温泉で2泊3日の試験ツアーを県外客と市民を対象に実施し、具体化を急ぐ。観光産業の振興と健康増進の一石二鳥を狙う。
県外客向けの試験ツアーは9月19〜21日に実施。30〜40人を募集する。「泡の湯旅館」に宿泊し、血液検査や血圧測定などの健康チェックや専門家による温泉入浴・飲泉の指導、健康づくり講座の受講を受ける。乗鞍高原でのウオーキングなどもある。食事も健康に配慮した特別メニューを提供する。
健康状況などを記録する「健康カルテ」を参加者に渡し、ツアー終了後も個別に健康指導をしていく。参加料金は4万8500円。

(日経産業新聞より)



[2006/08/23]
 厚生年金パートに拡大

<厚生年金、パート拡大で「どうなる」厚労省が試算>
政府が検討しているパート労働者への厚生年金の適用拡大に関する厚生労働省の試算が19日、明らかになった。
標準的なモデルタイプでは、サラリーマンの妻は保険料負担が新たに加わるが年金受給額も増加、自営業者の妻と独身者は共に保険料負担は減少し、年金受給額は増加する。一方、パートを雇う事業主側は新たに保険料負担が発生することから、経済界の反発も予想される。
パート労働者への厚生年金の適用拡大は、7月に閣議決定された「経済財政運営と構造改革に関する基本方針(骨太の方針)」などに推進の方針が盛り込まれており、政府は、早ければ2009年にも実施したい考えだ。
試算は〈1〉サラリーマンの妻。現在41歳〈2〉自営業者の妻。現在41歳〈3〉独身者。現在21歳――の三つをモデルタイプとして行った。
〈1〉は現行制度では国民年金の第3号被保険者で保険料を納める必要はないが、適用拡大なら保険料負担が発生する。その場合、月8万円の賃金で20年間パートをした前提ならば、保険料負担は約162万4000円増となるが、64歳に年金受給を開始し89歳3か月まで(日本の将来推計人口における女性60歳時平均余命を適用)受給すれば、年金の合計は約261万円増えるという結果が出た。月額では、負担は約5700円〜7300円増、受給は約8600円増だった。
さらに、〈2〉〈3〉は共に、現在は国民年金で、本人が全額負担(月額1万3860円)している保険料が、厚生年金となって事業主との折半になることから、保険料負担が減るうえ、受け取る年金も増えた。
これに対して、パートを雇う事業主は、保険料負担が〈1〉〈2〉のケースは共に約162万4000円(20年間の合計)、〈3〉は約75万1000円(10年間の合計)増えた。
パート労働者は2005年で約1266万人に上り、うち882万人は女性だ。現行制度では、パートへの厚生年金適用は労働時間が正社員に近い「週30時間以上」の場合のみ義務付けられている。政府は「週20時間以上」程度まで対象を拡大し、大半のパートを厚生年金に加入させる方向で検討している。

(読売新聞より)

<病院情報、都道府県HPに、医師略歴や体制、来春から>
安心、信頼できる病院選びに役立ててもらおうと、厚生労働省は21日までに、全国のすべての病院や診療所(約17万5000施設)の診療内容や医師の略歴、医療体制などの情報を都道府県のホームページ(HP)に掲載させる方針を決めた。9月にも有識者による検討会を設け、具体的な情報の範囲を絞り込んだ上で来春から段階的に実施する。
来年4月施行の改正医療法は、患者が適切に病院を選ぶのに必要な情報を、医療機関が都道府県に報告し、都道府県が内容を公表するよう義務付けている。
自治体のHPに掲載されることで、医療機関の比較、選択が容易になるが、医療事故の件数などについては方針が定まっておらず「不利な内容も教えてほしい」との患者側のニーズがどこまで満たされるかは未知数だ。

(共同通信より)

<診療所に病床新設規制の特例、在宅医療など条件付きで>
厚生労働省は入院ベッド(病床)数が基準を超えている「病床過剰地域」内でも、在宅医療に携わるなど一定の条件を満たす診療所に限り、特例でベッドの増加や新規開設を認める方針だ。年内に政省令を改正し、来年1月から適用する見通しだ。
具体的な条件は今後詰めるが、(1)訪問診療など24時間体制で在宅医療サービスを提供でき、介護施設などと連携している(2)へき地や離島の医療を担う(3)地域の医療提供体制で求められている役割を担う――のいずれかに該当すると都道府県が認めた診療所を特例の対象とする方向。

(日経新聞より)

<精神科病院に「退院支援施設」、入院患者減らし数合わせの懸念>
精神科病院の一部の病棟を「退院支援施設」に変える計画を厚生労働省が打ち出したが、名目だけの入院患者減らしになるおそれがある。(大阪科学部 原 昌平)
32万人を超える精神科の入院患者をどうやって減らすかは、障害者が健常者と分け隔てなく暮らせる社会にするうえで、大きな課題だ。
そこで、政府が2002年末に閣議決定した「新障害者プラン」は、入院中心から地域生活中心への政策転換を打ち出した。とくに、行き場がないために退院できない「社会的入院」の7万2000人については、10年以内の解消を掲げた。
だが入院患者数の減少は最近6年間で約8000人。とうてい目標に届くペースではない。
そうした中で、厚労省が関係の審議会にも説明しないまま、唐突に出してきたのが「退院支援施設」だ。
生活能力の低下した患者が段階的に地域生活へ移行するための施設――というのが同省の説明で、病床を減らす代わりに入所施設をつくり、そこで生活訓練を行う。
標準利用期間は2〜3年。病院敷地外に建てる場合は20〜30人規模で個室が条件だが、病棟の転用なら20〜60人規模で4人部屋でも認める。その工事には1件1億円前後の補助金が予定され、運営の財源は、医療から障害者自立支援法によるものに移される。
まず疑問なのは、この施設に移った人は退院したのか退院していないのか、不明確なことだ。もしも施設に変えただけで「入院患者数が減った」と言うなら、数字だけの帳尻あわせに過ぎない。
より肝心な問題は、本当の退院促進につながるかどうかだ。施設のスタッフは入所者6人につき1人で、病棟の最低基準(患者48人につき1人の医師と4人につき1人の看護職員)より少なく、資格も必要ない。かえって援助が手薄になり、<終の棲家>になってしまう心配はないのだろうか。
厚労省障害福祉課は「そういう問題意識は我々にも当然ある」と言うが、具体的な歯止めは示されていない。
社会復帰施設の立地が地域住民の反対で進まない現実は確かにある。だからといって病院の敷地や隣接地につくることには、障害者団体や医療従事者団体から批判が強い。すでに病院敷地内にできた施設では、退院した実感を持てない入所者が「早く退院したい」と障害者団体に相談してくるケースもある。
住民の偏見が問題なら、それをなくす啓発を行政がもっと行うべきだし、入所施設は真に必要なものに限るのが新障害者プランの理念だ。
東京の精神障害者団体「こらーる・たいとう」代表の加藤真規子さんは「人生の時間を奪われてきた長期入院患者は、国の隔離収容政策の犠牲者。地域に行き場をつくる正攻法に力を入れず、施設入所を続けるなら、ハンセン病と同じ過ちをたどる」と話す。
力を入れるべき本来の重点施策は、公営住宅の活用、民間アパートの保証人確保、地域でのグループホームの設置などのはずだ。
竹端寛・山梨学院大講師(精神保健福祉)は「大阪府では5年前から退院促進事業に取り組み、入院経験者らをピアサポーター(仲間の援助者)として雇い、入院患者を励ましながら実績を上げている。そうした事業に費用を向けるべきだ」とも指摘する。
一方、院内の中間施設を要望してきた日本精神科病院協会の長尾卓夫副会長も「手薄な体制の施設に変えるのは、我々の要望とは違う」と言う。医療費削減が狙いならば、今回のプランは、精神科医療の底上げという課題にも逆行する。
国は、小手先ではなく、まっとうな退院促進対策に取り組まないといけない。

◆病床数 世界で突出
日本は世界一の「精神科病院大国」だ。入院患者数は人口比でも絶対数でも飛び抜けて多い。他の先進国が1960年代から80年代にかけ、入院医療から地域生活の支援へ政策の重点を変えていったのに、日本は民間病院のベッドを増やし続けたためだ。2002年の調査では、入院5年以上の患者が43%、20年以上の患者も15%を占めている。今なお平均在院日数も約350日と長い。

( 読売新聞より)



[2006/08/22]
 認定看護師が2000人を突破

<認定看護師が2000人を突破〜日看協>
日本看護協会は11日、救急看護など特定の看護分野で熟練した看護技術をもつ看護師として認定され,た「認定看護師」が2000人を突破し、2486人に達したと発表した。本年度の認定審査では757人が合格した。今回は新たに「訪問看護」「乳がん看護」「摂食・嚥下障害看護」「小児救急看護」「認知症高齢者看護」の5分野での認定者が加わり、合計で17分野になった。
同制度は医療現場で高度化・専門分化が進む中、看護の質向上を目的に同協会が1995年に開始した。認定者は医療現場で高度な水準の看護実践・指導・相談の三つの役割を担う。認定には5年以上の実務経験と認定教育機関での6ヵ月以上の教育を受けるなどの条件をクリアした上で、日看協の認定試験を受けなければならない。認定後も5年ごとに更新審査を受ける必要かある。
今回加わった看護分野の合格者は訪問看護が17人、乳がん看護が20人、摂食・嚥下障害看護が31人、小児救急看護が15人、認知症高齢者看護が10人だった。全体で最も合格者が多いのは「創傷・オストミー・失禁(WOC)看護」の442人、次いで「感染管理」390人、「重症集中ケア」330人となっている。

<県立2病院を来年度に民間移譲~福岡県5団体が応募>
福岡県が募集した県立2病院の移譲先として5団体から応募があったことが分かった。募集したのは県立柳川病院(一般210床)と県立嘉穂病院(一般200床、結核50床)で、それぞれ4団体、1団体の応募があった。選定の上、2007年4月1目に移譲する。
福岡県は5ヵ所あった県立病院事業の不良債務がふくらむ一方、ほとんどの2次保健医療圈で基準病床を上回っていることから、すべての県立病院を民間に移譲して病院経営から撤退する方針を決めている。すでに昨年4月には消火器医療センター朝倉病院(甘木市、現甘木朝倉医師会朝倉病院)、遠賀病院(遠賀郡岡垣町、現遠賀中間医師会病院)を民間に移譲、精神医療センター太宰府病院(太宰府市)は公設民営に移行した。今回は残る2病院について、6月26目〜7月24日に募集した。移譲の粂件としては県立病院が主として担っている医療を現在地で引き維ぐとともに地域で要望の多い医療を提供するほか、福岡県内の事務所または病院を置く法人であることなどを挙げている。
今回の応募は柳川病院が財団法人医療・介護・教育研究財団(福岡市中央区)、医療法人徳洲会(春日市)、医療法人社団雪ノ聖母会(久留米市)、医療法人社団高邦会(大川市)、嘉穂病院は社会福祉法入恩賜財団済生会支部福岡県済生会(福岡市中央区)だった。応募書類の審査やヒアリングを行った後に移譲先団体を決定する。土地・建物は基本的に時価の5割の価額で譲渡し、移譲後は病院の施設・設備の費用や運営に必要な費用の一部を補助する予定だ。

<補助金受けた療養病床の転換は「返還不要」>
療養病床の再編成を受けて厚生労働省は、国庫補助を受けて設置した療養病床が病床転換や譲渡などの処分を行う場合に補助金の返還を求めない特別措置を実施する。

<既存施設を取り壊す「改築」に1床あたり120万円>
介護療養型医療施設を介護老人保健施設などに転換した場合に公布される市町村交付金は、既存の施設を取り壊し新規に建物を建て替える場合で転換病床1床あたり120万円となることがわかった。

<療養病床再編による影響額はマイナス3000億円>
療養病床の再編成による医療・介護給付費への影響はマイナス3000億円−。厚生労働省が2012年の医療給付費・介護給付費に対する粗い見積もりを明らかにした。


[2006/08/19]
 研修医確保に自治体が奔走

<研修医確保に自治体が奔走 学生は研修内容で選択 「列島ライトアップ」>
教授の一声で大学病院に残り、十分な研修もないまま、安価な労働力として重宝されてきた医者の卵たち。そんな旧態依然の徒弟制度が、2004年に始まった医師の臨床研修制度の義務化で様変わりしている。学閥や地域から解放された医学生たちが「医者としての実力」を身に付けようと研修先を自由に選ぶようになったからだ。
学生は、名医のいる病院や最先端の設備がそろう病院に流出。医師不足に悩む大学病院や自治体は研修医の確保に躍起になっている。

▽『誘致作戦』
「秋田県の病院です。いかがですか」。7月中旬、全国約260の病院と自治体が研修医を『誘致作戦』イベントが東京都内で開催された。
集まった学生は約1300人。5年生は希望する研修先を登録して選考を受ける「マッチング」を1年後に控え、病院を選び始める時期。スーツ姿の学生に病院や自治体のスタッフが次々とパンフレットを差し出した。
主催した医療人材紹介会社「メディカル・プリンシプル」(東京)によると、昨年、参加した自治体は2県。今年は東北の自治体など9県に増え、問い合わせも相次いでいるという。
メ社は「地方の病院が単独で医師を確保しきれなくなった。自治体が一体となって、誘致に乗り出す時代」と分析する。

▽募る危機感
石川県は、県内の研修医定着率が04年度の約100人から06年度は半減したことに危機感を募らせ、初めて参加した。
北陸に多数の関連病院を持つ金沢大付属病院も今年、研修医が定員の3分の1の15人に激減。研修センター長の山岸正和教授は「人気病院に比べて『売り』が足りない。早く手を打つべきだった」と悔やむ。
ブースで応対した越後岳士指導医も「もっと学生が来ると思った」と本音を漏らし「大学病院の医師は減らせない。過疎地に派遣した医師を戻さざるを得ない」。
学生に人気の佐久総合病院(長野県)のブースは長蛇の列。佐賀大の佐藤迪夫(24)は「場所やお金より研修内容を重視する」ときっぱり。同大の那須涼(22)は北海道の病院を挙げ「英語でのカンファレンスを徹底指導してくれる点が魅力」と付け加えた。
厚生労働省の星紀幸臨床研修係長は「研修プログラムを競い合う中で医療の質が向上し、より良い病院づくりにつながる」と話した。

(共同通信より)

<ジェネリック医薬品 新薬組が続々参入>
特許切れの有効成分を使って価格を安く抑えた後発医薬品(ジェネリック医薬品)の市場に、参入が相次いでいる。政府が医療費抑制のため利用促進を強く打ち出し、規制緩和に敏感な外資の動きが活発化。国内の新薬メーカーの一部も将来性を見込んで手を打ち始めた。競争激化が業界再編の新たな導火線となる可能性もある。
「日本でも後発品は確実に伸びる。市場規模が大きく潜在力は高い」。新薬の世界大手ノバルティス(スイス)傘下で後発品世界第2位のサンド(ドイツ)は、日本市場への期待をこう語る。
後発品業界では数少ないバイオ医薬品開発も進める同社は、高い技術力と資金力をテコに規模を拡大。買収した独企業の日本法人を社名変更する形で今年1月に日本に進出した。
後発品世界1位のテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)や、インド系メーカーも07〜08年度に日本市場への製品投入を計画する。ことインドは後発品生産量が多く、輸出に力を入れる。
着々と準備を進める外資を横目に、国内勢では本格参入に向けて足場を固める中堅新薬メーカーが目立つ。国内の新薬業界は、薬の公定価格「薬価」の引き下げと外資の攻勢に挟み撃ちされ、経営環境が厳しいからだ。
日本ケミファは、インドの後発品最大手と共同開発した後発品を昨年発売し「予想を上回る売れ行き」と話す。キョーリングループは昨年、後発品の東洋ファルマー(金沢市)を子会社化し、「ハイリスク・ハイリターンの新薬事業を後発品で補い、経営安定を図る」という。田辺製薬も5月に参入を表明した。
国内の医療用医薬品のうち、後発品が占める割合(医薬工業協議会調べ、数量ベース)は04年度で16.8%。50%前後の欧米に比べ、まだまだ低い。しかし今年4月から、処方箋(せん)に「後発医薬品への変更可」を選ぶ欄が設けられ、医師がチェック・署名すれば薬剤師は後発品の調剤が可能になった。この規制緩和で後発品を選ぶ患者も増えている。
だが、後発品の薬価は新薬の約2〜7割で利幅は小さいうえ、有効成分が同じなので価格競争も激しい。医療機関には新薬と同様に詳しい情報提供などを求められ、営業費用が節約できるわけでもないため、楽に稼げる商品ではない。
薬代の大半を保険で賄う今の医療制度では、患者が一回に支払う薬代で新薬の場合と後発薬の場合との差は、数十〜数百円程度がほとんどとみられる。患者にとってのメリットが大きいのは、服用期間の長い慢性疾患などの薬に限られそうだ。
国内の後発品大手の沢井製薬は「新規参入で市場は活性化するが、競争も激化するだろう」とみる。後発品子会社を持つ新薬大手、エーザイの内藤晴夫社長も「後発品の売り上げは順調だが、収益面では苦戦している」と話す。

(朝日新聞より)

<患者250人の情報流出…愛知・藤田保健衛生大>
愛知県豊明市の藤田保健衛生大学病院(菱田仁士院長)で手術を受けた患者250人の氏名や病名などの個人情報が、ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて流出していたことが、17日分かった。
内分泌外科の男性医師(36)の私用パソコンがウイルスに感染したためで、同病院は対策本部を設けて流出範囲などを調べている。
同病院によると、流出したのは、4年前からこれまでに手術を受けた患者の氏名や病名のほか、8人分のレントゲンなどの画像。16日、外部からの通報で発覚した。
男性医師は学術研究のために、患者のデータを自宅のパソコンに入力していた。同病院は内規でデータの持ち出しを禁止しており、医師の処分を検討している。

(読売新聞より)



[2006/08/17]
 運動指導士の取得容易に

<「運動指導士」取得容易に・厚労省>
「メタボリック症候群」(内臓脂肪症候群)対策の一環として厚生労働省は来春から、生活習慣病予備軍に運動を指導する専門家「健康運動指導士」の認定制度を大幅に見直す。専門知識のない人には事前講習を拡充するのに対し、体育系大学の学生、管理栄養士といった一定の知識を持つ人は講習を免除または削減。フィットネスクラブなどに通う中高年が急増しているのを受け、年間の認定者を2000人程度へと倍増させる計画だ。
健康運動指導士は財団法人「健康・体力づくり事業財団」が認定し、4月1日時点で1万857人いる。現行制度では誰でも、期間3カ月(148.5時間)の講習会を受講すれば認定試験の受験資格を得られる。試験に合格した有資格者はフィットネスクラブのほか医療・保健施設などで働いている。

(日経新聞より)

<タイの病院、外国人患者増、水準高く、診療費割安>
タイの医療機関で治療を受ける外国人患者が急増している。高水準の医療を先進国より安価で受けられるのが理由だ。「アジアの医療センター」を目指すタイ政府は、今年の外国人患者数を約100万人と試算。一部の私立病院も受け入れ環境の整備に力を入れている。
外国人向けサービスや医療技術を競っているバンコク市内の大手私立病院の一つ、バンコク国際病院によると、昨年は患者の約4分の一が外国人。うち約3割は日本人で国別で最多という。
同病院には英語や日本語などの通訳が常駐し、査証(ビザ)延長受付カウンターや外貨両替所も設置。担当者は「タイ駐在の欧米人や日本人に加え、中東諸国から訪れる患者が急増している」と説明した。

(東京新聞より)



[2006/08/16]
 小規模多機能の開設進まず

<指定事業所わずか163 小規模多機能型居宅介護>
デイサービスを中心に、利用者のニーズに応じて宿泊や訪問を組み合わせる「小規模多機能型居宅介護」。在宅生活をできるだけ長く続けていくための切り札として改正介護保険で新たに導入されたサービスだが、全国でまだ163と、出足は鈍い。「日々変わる利用者のニーズに、限られたスタッフで対応していく難しさを実感している」「一人ひとりとゆったりとかかわれる余裕がなくなってきた」。7日に都内で開催された小規模多機能ホーム全国セミナーでは、先駆的な実践者からも、新制度での運営に苦慮する声が上がった。
WAMNETでは、8月9日現在で全国に152カ所。まだ情報を提供していない自治体もあるため、本紙で個別に聞き取りをしてみても163カ所しかなかった。

(シルバー新報より)

<多様化する地域連携パス>
医療機関の機能分化・連携を通じた地域完結型の医療提供体制を構築する重要なツールになるという理由から、地域連携パスに対する関心が高まっている。2006年度の診療報酬改定では地域連携診療計画管理料が新設され、複数医療機関が治療計画を共有、患者の同意を得て医療を切れ目なく提供する体制が評価されることになった。
第5次医療法改正の目玉となる医療計画制度の見直しでは、地域の医療提供体制の姿について将来像も含めて、住民に分かりやすく示すことが求められる。導入効果の評価がしやすい指標も設定されることになり、「地域連携パスの普及率」がその1つに位置付けられるなど、厚生労働省も強い関心を寄せる。
地域連携パスは、急性期病院から回復期病院を経て、早期に自宅に帰れるような診療計画を作成し、治療にかかわるすべての医療機関が共有する。06年度診療報酬改定では、「地域連携診療計画管理料」という名目で地域連携パスを運用する医療機関に対する評価が新設された。
大腿骨頸部骨折の患者について、平均在院日数が17日以内の急性期病院は入院時に、また、回復期を担う病院などでは退院時指導料として、それぞれ1500点を算定できるようになった。運用医療機関は共通の達成目標と、それぞれの役割分担を含めた診療計画を患者や家族に提示し、説明することが必要になる。
医療関係者の関心も高まっている。日本医療マネジメント学会(宮崎久義理事長・国病機構熊本医療センター院長)が、200床以上の844施設の回答をまとめた調査(回収率40%、6月に発表)によると、8割超が地域連携パスに関心を示した。取り組みの進行度をみると、未作成だが関心があるのは63%(476施設)で、5%に当たる43施設は、実際に地域連携パスの運用を開始していることが分かっている。

◆求められるエビデンス蓄積
地域連携パスの導入効果をめぐっては、転院に伴う患者らの不安を解消できる、情報の共有化が図れる、治療の継続性が確保できる―など、チーム医療を医療機関の枠を超えて実践することが、医療の質の向上につながるという見方が示されている。また、連携先の内部事情が分かるため、業務の重複を省くなどして、厚労省のいう「総入院期間」の短縮が可能という指摘もある。
大腿骨頸部骨折の場合、回復期病院では経過観察に受け入れ後の1週間程度を費やすこともあるとされている。例えば急性期病院で患者のADLを把握し、転院先の医療機関に引き継ぐといった工夫も可能だ。一方で、地域連携パスの運用までこぎ着けるには、連携先の確保、院内外の医師らの参画と合意形成、治療方針の統一、試行を通じた検証などの段階を踏む必要がある。
次期改定では地域連携パスの導入効果を検証することが決まっている。厚労省保険局の担当官も、在院日数の短縮、在宅医療の促進、患者のQOL向上、医療の質的向上といった面でのエビデンスの収集が必要というメッセージを講演などを通じて送っている。その意味でこの2年間は試金石と位置付けられ、地域連携パスの普及・定着、大腿骨頸部骨折パスの検証、対象疾患の拡大―などに取り組む医療機関の試みが、各地で活発になりそうだ。

<禁煙指導 異例の追跡調査>
厚生労働省は年内に、2006年度から保険適用が認められた医師による禁煙指導の効果を検証する調査に乗り出す。
効果が乏しいと判明した場合は、08年の次回の診療報酬改定で保険適用の取り消しなども検討する。
保険適用をめぐる診療効果の追跡調査は異例で、高齢化社会で膨張を続ける医療費を抑制する必要性に迫られたものだ。
標準的な禁煙指導は、12週間で5回程度、医師の指導が行われる。医療機関は1回の指導で230〜180点(1点10円)の保険点数を診察料や処方せん料に加えることができる。
医療機関には現在も、指導が終了した1か月後に患者の禁煙が続いているかどうかを調べ、社会保険事務所に報告することが義務付けられている。ただ、「1か月後だけでは、禁煙指導の効果がわからない」との指摘があり、今回の調査では、厚労省が主体となり、「3か月後」と「6か月後」の禁煙成功率も追跡調査することとした。
禁煙指導の保険適用にはもともと賛否両論があったため、調査の結果次第では、保険適用の取り消しや保険点数の引き下げなどを検討する。禁煙の禁断症状を和らげる禁煙補助剤のニコチンパッチの保険適用も、見直しの対象となる可能性があるという。厚労省は近く、中央社会保険医療協議会の委員や有識者らで構成する「調査検討委員会」(仮称)を設置し、調査対象の医療機関の選定に着手する。調査の実務は民間調査機関に委託し、来春にも調査結果をまとめる予定だ。

(読売新聞より)



[2006/08/12]
 70歳以上の重症患者の負担免除

<70歳以上重症患者、療養病床の食費などの負担免除>
厚生労働省は9日、長期療養する療養病床に入院する70歳以上の患者が10月から自己負担となる「食費・居住費」について、重症患者の負担は免除することを決めた。
所得が少ない人への負担の軽減措置も設ける。同日の中央社会保険医療協議会で了承された。
10月からの新制度では、月額で食費(食材費と調理コスト)約4万2000円、光熱費約1万円の計約5万2000円が自己負担となる。現行制度は、食材費相当の約2万4000円のみ自己負担。24時間治療や点滴が必要な患者、四肢まひがある脊髄(せきずい)損傷、肺炎などの重症患者は治療が不可欠のため、負担を据え置くことにした。
また、住民税非課税世帯(夫婦2人で年金収入211万円未満)など、低所得者にも配慮し、所得の額に応じて月3万円、2万2000円、1万円に自己負担を軽減する措置を設ける。

(読売新聞より)

<難病の公費負担縮小へ パーキンソン病など2疾患 厚労省、軽症除外を検討> 
厚生労働省の特定疾患対策懇談会(座長・金沢一郎国立精神・神経センター総長)は9日、患者の医療費が公費負担されている45の特定疾患のうち、パーキンソン病と潰瘍(かいよう)性大腸炎について公費負担の適用範囲を縮小することを決めた。
患者数が特定疾患の指定の要件である5万人を大幅に上回っているためで、公費負担額の縮小が狙い。懇談会は軽症患者を公費負担の対象から除外する方向で検討を進める見通し。今後、患者団体の意見を聞いた上で決めるとしているが、患者団体は反発している。
厚労省は、原因不明で治療法が確立されておらず、患者数が5万人未満の病気を特定疾患に指定、医療費の自己負担分の全額または一部を公費で負担している。
患者数が5万人以上の特定疾患は、潰瘍性大腸炎(約8万人)、パーキンソン病(約7万3000人)、全身性エリテマトーデス(約5万2000人)。同省によると、この3疾患で公費負担総額約770億円の約4割を占めている。
この日の懇談会では、パーキンソン病と潰瘍性大腸炎は、特定疾患からは除外せず、公費負担の対象者の範囲を見直すことで一致した。全身性エリテマトーデスは、患者数がここ数年、横ばいになっていることから、今回の見直しの対象にはしないことになった。
厚労省疾病対策課は「患者団体などの意見を聞いた上で議論を取りまとめ、できるだけ早く適用したい」としている。
特定疾患の制度は、難病の病態把握と患者支援のため1972年度に開始。98年に医療費を一部自己負担する制度、2003年には所得と治療状況に応じた段階的な自己負担制が導入された。

(共同通信より)



[2006/08/11]
 有床診の無床化、最大の理由は人件費

<有床診の無床化、最大の理由は人件費>
日本医師会総合政策研究機構(日医総研)が実施した、有床診療所から無床診療所へ転換した診療所の院長に対する調査で、転換に踏み切った理由として「人件費がかかる」が最も多く挙げられた。また、無床化して満足しているかについては、「満足」「とても満足」としたのは34%で、「不満」「とても不満」を合わせた18%を上回った。
同調査は、多くの有床診療所の開設者が高い関心を持つ「無床化施設の現状」を把握することを試みたもので、具体的には、無床化に踏み切る理由やその後の経営状況などについての意識調査を実施。実施時期は、2006年3月で、全国有床診療所連絡協議会が2005年5月に実施した全国調査の回答施設から抽出した85施設を対象に質問票を送付した。
無床化した理由(複数回答)で、最も多かった回答は「人件費がかかりすぎる」で46%、次いで「入院患者が減少」が41%、「看護スタッフの確保が困難」が34%、「精神的・体力的に限界」が34%、「入院に係る報酬が低い」が33%、「外来機能に力を入れたい」が11%などの回答があり、院長や診療所の方針よりも運営上の問題を理由に挙げる意見が多かった。
無床化後の満足度は、3%が「とても満足」、31%が「満足」、46%が「まあまあ」、16%が「不満」、2%が「とても不満」と回答した。入院患者を持つ24時間運営体制から開放されたことが満足度の上昇に寄与していると考えられる。一方、外来については、60%の施設で外来患者が減少、65%の施設で外来収入が減少したと回答している。無床化後の医業利益率は、償却の影響もあり「減少」が49%、「同じ」が24%、「増加」が14%だった。なお、有床の再開予定は、「全くない」が48%と半数を占め、「ある」が5%、「状況次第」が32%だった。

<福祉士の受験資格厳しく 需要急増、質向上目指す>
厚生労働省は7日、介護が必要な高齢者や障害者らの相談に乗る社会福祉士の国家試験について受験資格を厳しくし、専門学校で実施する介護施設などでの実習時間を現在の1・7倍程度とするなど大幅な制度改正を検討していることを明らかにした。
高齢化の進展や2000年の介護保険制度の導入で、社会福祉士は10年前に比べ登録者が11倍に増えるなど需要が急増。今年4月の新介護予防サービスの導入や障害者自立支援法の施行で、社会福祉士の役割が増していることから、質向上のため実践的な学習を増やすことにした。
また、高齢者を狙った住宅リフォーム詐欺などが相次ぎ、成年後見制度による後見人に社会福祉士を選任するケースが増えることも予想され、きめ細かい対応ができる専門家の必要性が高まっている。将来的には社会福祉士と弁護士が連携して、後見案件を扱う事例が増加するとの見方もある。

<性的暴言の特養「さくら苑」、処分見直しで施設長解任>
東京都東大和市の特別養護老人ホーム「さくら苑」で、男性職員が女性入所者(90)に性的暴言を浴びせた問題で、さくら苑を運営する社会福祉法人「多摩大和園」は9日、当初の処分内容を見直し、玉川桜子苑長を同日付で解任して本部付とし、男性職員2人も最終的な処分決定まで自宅待機とした。
問題発覚後、同法人は玉川苑長らを減給に、職員を5〜7日の出勤停止処分としていたが、批判が高まり処分を見直したとみられる。
今後、苑長を兼任する足利正哲常務理事は男性職員2人について「介護の現場には戻さないだろう」とした。
また、第三者で作る人権侵害調査委員会と内部の改革委員会を新たに設置し再発防止を徹底するとした。

<中国残留孤児にグループホーム 長野・阿智村に来春開設>
中国残留婦人、孤児や家族向けに、中国語スタッフが常駐する全国初の高齢者グループホームが来年春、残留孤児帰還運動ゆかりの長野県阿智村に開設されることになり10日、現地で起工式があった。残留婦人や家族らの認知症の人の多くは日本語が不自由なため、一般の特別養護老人ホームの入所が難しく、中国語が通じる施設が求められていた。
施設をつくるのは、帰国孤児らを支援してきた「中部日中友好手をつなぐ会」(名古屋市)。ホームの定員は9人で、孤児を含む同村の認知症の人と名古屋周辺の孤児らを入居させたいという。土地約1800平方メートルは村が提供。建設費は約1億1000万円で「つなぐ会」が中心になって寄付を呼びかける。
村の補助金も受けるため孤児関係者以外の入所者も受け入れる。中国語が話せるヘルパーは同村と隣接の飯田市から孤児2、3世を採用する予定だ。将来は規模を広げ、老夫婦で住める住居もつくる計画。孤児や家族には農業経験者が多いため趣味とリハビリの場を兼ねた農園も設ける。
つなぐ会の林隆春理事長は「高齢化が進む孤児らに対する国や地方の施策は不十分。具体策を示して問題提起したい。孤児らは日本に帰っても就職や暮らしに苦労してきた。せめて人生の最後には『祖国に戻ってよかった』と思える時間を過ごしてほしい」と話す。
同村は、1945年までに入植者509人を旧満州(中国東北部)に送り込み、村内の故山本慈昭・長岳寺住職が残留孤児らの肉親捜しと帰国運動を始めたことで知られる。山本氏の功績や入植史を紹介する記念館も敷地内に併設される。
大阪中国帰国者センターの竹川英幸理事長は「中国語の通じる老人ホームの必要性を10年来訴えてきたが、実現できていない。経営は厳しいと思うが、行政を振り向かせるきっかけになってほしい」と話している。

(朝日新聞より)



[2006/08/10]
 認定こども園の指定基準に関する指針

<認定こども園の指定基準に関する国の指針(案)明らかに〜施設整備等一部緩和>
幼稚園と保育所を一元化した総合施設「認定こども園」を整備するための「認定こども園設置法」が成立し、今年10月から本格的に導入される。その指定基準は、国の指針を基に都道府県が条例で定め、その基準を満たす施設を都道府県が「認定こども園」として認定する。認定されると、幼稚園の場合子どもを預かる時間を8時間まで延長できるようになり、保育所の場合は共働き世帯ではなくても子どもを入所させることができる。
認定こども園は地域の実情に応じて、「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」の4タイプがある。幼稚園でも保育所でもない第三の施設類型としてではなく、その果たすべき機能に着目して幼稚園や保育所などがその法的位置づけを保持したまま、認定を受ける仕組みだ。
同指針案では、「認定こども園」では、幼稚園と保育所の両最低基準を満たすことを原則としながらも、職員資格や施設整備の制限を一部緩和されている。

■幼保連携型設置の社福は学校法人化措置義務の対象外に
認定こども園の設置促進や円滑な運営を図るための特例措置が講じられる。その一つとして、幼稚園の施設整備費及び運営費は原則学校法人のみが助成対象とされ、学校法人以外の主体が助成を受けた場合には、私立学校振興助成法に基づき、学校法人化が義務づけられるが、認定こども園である幼保連携施設を構成する幼稚園及び保育所を設置する社会福祉法人については、学校法人化措置義務の対象外とし、社会福祉法人のまま、当該幼稚園について助成を受け続けることができるものとする。
また、保育所の施設整備費は、社会福祉法人等のみが助成対象とされているが、認定こども園である幼保連携施設を構成する幼稚園及び保育所の設置者が同一の学校法人である場合には、当該学校法人も助成対象とする。

<認知症の専門知識もつ、認定看護師 まず10人誕生へ>
認知症ケアの専門知識や技術をもつ、初めての「認知症高齢者認定看護師」が誕生する。日本看護協会が新設するもので、研修を終えて試験に合格した10人が15日に発表される。毎年、研修を続け、認定看護師を増やす予定だ。
同協会によると、認知症の患者は診療科にかかわらずいる。だが、看護師は所属する科の知識はあっても、認知症の理解が不十分で、コミュニケーションに戸惑うケースも少なくないという。
このため、認知症に詳しい看護師を育成しようと、昨年4月から協会の研修学校(東京都清瀬市)で研修を始めた。定員15人に対して全国から19人の応募があった。1年間、基礎知識の講習を受けて実習を終え、5月の認定試験に10人が合格した。今年4月からは2期生が研修中だ。
認定看護師は、認知症の患者への対応だけでなく、家族のサポートや、退院後に利用する訪問看護ステーションとの連携を調整する役割を担う。同協会は「どんなケアが必要か見極め、医師や介護職といったスタッフ間の橋渡しも期待したい」としている。

同協会はこれまで、救急や糖尿病など12分野で1700人以上の認定看護師を育成している。「認知症は介護の分野」という見方もあったが、現場のニーズが高まり、認定を始めた。

(朝日新聞より)

<温泉旅館でがん検診、石川の病院などがツアー>
民間病院の恵寿総合病院(石川県七尾市)は三菱商事子会社と組み、温泉旅館の加賀屋(同市)など地元七尾市の和倉温泉郷と連携したがん検診ツアーを来年1月にも始める。定年退職を控えた個人だけでなく、企業など団体利用も見込む。
がんの病巣発見に役立つとされる陽電子放射断層撮影装置(PET)をベースにした画像診断装置の設備を恵寿総合病院が5億円を投じて建設。来年1月のPETセンター稼働に合わせて検診ツアーを始める。
ツアーは三菱商事の医療関連子会社ライフタイムパートナーズ(東京・港)と連携し、詳細を詰める。和倉温泉の複数旅館と協力し、予算に応じ3通り程度のプランを設定する。料金は10万円前後が中心になる見込み。診断後は同病院のコールセンターを通じ問い合わせも受け付ける。

日本経済新聞より)



[2006/08/09]
 介護職員に望むもの

<要介護者が介護職員に望むものはやさしい対応 〜NPO調査で明らかに>
高齢社会をよくする女性の会は、「高齢者と家族が介護職員に期待するもの」概要速報版を6月12日に開催された「介護福祉士のあり方及びその養成プロセスの見直し等に関する検討会」の中で発表した。同調査は、介護職員への要望について、要介護者と家族の声を直接聞くことを目的に、本年3月から4月末にかけて、本会会員とその縁故者に実施された。要介護者、介護者とも自記あるいは聞き取りによるアンケート調査で、回答数は784票、うち要介護者は358票、家族は424票だった。
これによると、『介護職員に希望する属性』として、要介護者の67%が女性を希望。また、年齢については、要介護者・家族共に10代・20代の若い介護職員よりも、中高年の女性職員の人気が高かった。また、介護経験有りで、近くより少し離れて住む人を望んでいることがわかった。
また、『介護職員に必要な人柄・態度』で最も多かったのは「対応がやさしい」で52.0%。次いで「責任感がある」(49.4%)、「話を聞いてくれる」(44.0%)だった。「口が堅い」も31.5%あり、外部に事情を漏らさない口の堅さを望む声も多かった。さらに『専門性、技術』は「状態の変化に応じた介護ができる」が70.2%と大多数で、「身体介護ができる」(49.2%)「相談事に対応できる」(37.6%)「ケアマネジャー等とよく連絡がとれている」(34.8%)を大きく引き離した。
さらに、状態が悪くなったときに介護を受ける場としては、要介護者、家族ともほとんど差なく4割が第1位に「自宅」、第2位に要介護者は「病院」、家族は「福祉施設」であることがわかった。

<外部サービス利用型でも利用者は別の事業者を選択可> 
厚生労働省は全国有料老人ホーム・特定施設担当者会議の中で、4月改正の介護保険制度で、有料老人ホームの解釈の変更や一定の基準を満たした高齢者専用賃貸住宅が介護保険の対象になったことを受け、これまでに都道府県から寄せられている疑義に答えた。
この中で、介護報酬で有料老人ホームなどが対象になる特定施設入居者生活介護で、同一の建物で階ごと、または棟ごとに、一方を介護専用型特定施設とし、もう一方をそれ以外の特定施設とすることについては「特定施設入居者生活介護の指定は施設ごとに行われる。個別の有料老人ホームとして指定することになる」と、施設を分けて届出が必要だとした。
また、高齢者専用賃貸住宅においては、特定施設の指定を受ける場合、適合高齢者専用住宅については、有料老人ホームの届出は不要になったが、高齢者向け優良賃貸住宅の場合は、高齢者専用賃貸住宅の登録制度の開始以降のものについては高齢者専用賃貸住宅としても登録されることになっているが、それ以前のものについては、有料老人ホームとしての届出か高齢者専用賃貸住宅としての登録後、適合高齢者専用賃貸住宅としての届出を行うことになるとした。

<通所デイサービスでの知的障害者利用 全国展開へ〜特区評価委員会で概ね了承>
身近に障害者デイサービスなどがない知的障害者・児が介護保険の通所介護事業所などを利用できる特区を全国展開することが、27日の政府の構造改革特別区域推進本部評価委員会(委員長・八代尚宏国際基督教大学教授)で概ね了承された。7月末に正式決定し、9月に構造改革特区推進本部で決定する。
介護保険の指定通所介護事業所では身体障害者が利用することは認められているが、知的障害者や障害児が利用することはできなかった。同特区は、身近に知的障害者らが利用できる障害者デイサービスがない場合に、食堂や機能訓練室の面積、職員数などの基準を満たす指定通所介護事業所などを利用できるようにする。現在全国22カ所で実施している。
また、同日の評価委員会では下部組織の医療・福祉・労働部会が検討状況を報告した。同特区については厚生労働省も特区認定から3年以上経過し「現在の特区要件に基づき全国展開するのであれば弊害はない」としており、部会は「全国展開をすべき」とした。ただ、委員からは、本来は知的障害者に行うサービスと高齢者に対してのものは内容が異なることから、「それぞれに応じたサービスが整備されることが重要」という意見も挙がった。

<入所者の安心と満足を求め医療と介護サービスを融合〜先駆的福祉経営事例>
医療法人真芳会は今年、大阪府堺市に血液透析ができる複合入所介護施設「いきいき倶楽部館」をオープンした。現在、内科診療、血液透析、デイサービス、グループホーム事業などを行っている。
堺市には、グループホームが約50施設、デイサービスが約100施設あり、すでに飽和状態にある。だが、林真二理事長は、「数は足りていても、果たして内容は十分と言えるのでしょうか」と、疑問を投げかける。
同法人は、1998年にクリニックを開業し、血液透析を核とした医療を展開し、地域ニーズを確かめながら様々な介護事業を立ち上げてきた。そういったなかで、林理事長が深刻に感じたのが、透析患者が安心して身を委ねられる介護施設の不足だ。透析患者は門前払いをされるケースが多く、受け入れられたとしても、知識のないスタッフに任せるのは、不安が大きいことから、「自分で最適な施設をつくろう」との考えに至った。
同施設は、看護師など医療系スタッフを常駐させているうえ、介護系スタッフに医療系スタッフをサポートする教育もおこなっている。「家庭環境を維持したまま、病院に近い機能を持たせたい」とし、今後は、訪問診療など医療分野により力を注ぎながら、医療と看護の総合力を活かしたブランド戦略を展開する考えだ。

■「地域密着」の一歩先「家族密着」サービスへ
同施設は地域住民と入所者、家族、施設スタッフとの交流の場でありたいという想いから、2階部分は地域開放フロアと位置づけ、オープンデッキカフェ、厨房、カラオケルームや茶室を設置。今後は地域住民を招いての季節的なイベントを催したり、婦人会での料理教室などサークル活動の場とする予定だ。
さらに林理事長は、「地域密着型から一歩踏み込み、「家族密着型」をめざしたい」と次なる展開を語る。"老老介護"など、介護を行っている側が診療を要する場合も少なくない。こうした状況を踏まえ林理事長は、「別々の組織が個々に患者、要介護者をサポートしていては、実情が見えないうえ、十分なサービスが提供できない」と指摘。訪問診療、訪問介護などを組み合わせ、家族全体をトータルでサポートできるサービスを提案する。同施設のように、競合施設との明確な差質化をめざすことが今後の福祉経営では必要不可欠であろう。



[2006/08/08]
 都道府県は指導監査の徹底を

<都道府県は指導監査の徹底を>
介護報酬の不正請求が一向に減らない状況を受け、厚生労働省は2目、都道府県に介護事業者への指導・監査の徹底を指示した/また都道府県の担当部署が機動的に動ける体制の整備も要請した。事業者の指定の届出に際しては、多少でも不備があるときは留保し質の高いサービスが提供できる事業者のみを指定するよう求めた。介護事業者などに十分周知し、2007年4月から実施する。
介護保険法の改正、高齢者に対する虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(高齢者虐待防止法)の施行を受け、「介護保険施設等に対する指導及び監査指針」を改正しスタートする。
介護保険事業所はここ数年、毎年100事業所程度が不正請求などで指定取り消し処分を受け、不正受給額も減少傾向にあるとは言えない状況だ。また、介護報酬改定で新たな加算制度が複雑に入り込んだため、不正請求の温床にもなりかねない状況になった。制度の複雑化により、都道府県担当者さえ、不正があるかどうかを見抜けない状況になりつつある。このため、指導監督に関して、勧告、改善命令などの措置を盛り込むと同時に、都道府県や市町村の監督体制の確保や強化を求めることになった。
実際の指導・監査指針については、指導と監査の明確な区分、指導などのマニュアルとなっていた「主眼事項・着眼点」の廃止、書面指導の廃止、集団指導の重点実施などを行った。

■指導の種別を2種類に再編
介護事業者の指定にあたり厚労省は、「指定の際、書類に不備がないからといってすべて受理する必要はない。少しでも問題があれば留保できる」として、末然に不正を防ぐよう指示した。そのうえで「書類しか見ないで指定すると悪い業者がはびこることになる。『都道府県の職員が事業所に行ったことがない』や『事業所の担当者に会ったことがない』、『理事長の顔を見たことがない』など、何も確認せず、書類のみで指定することがないようお願いしたい」と、介護事業者として適切かどうかを判新しながら指定するよう指示した。
実際の指導・監査のうち、指導は集団指導と実地指導の二つに再編する。これまであった書面指導は、実績が2%程度と低迷したことから廃止する。このため、今後の指導は集団指導が中心となる。
集団指導については、介護保険法の趣旨・目的の周知や理解の促進、介護報酬請求に係る過誤、不正防止の観点から適正な請求事務などの指導を行う。指導のもう一つの往となる実地指導は、運営面では、個別のケアプランに基づいたサービスの提供や、プロセスを重視したマニュアルの策定など、質の向上に着目して指導を実施する。介護報酬請求に関しても届け出ている加算などが適切に実施されているかどうかなどを重点的にみる。
実地指導にあたり、利用者の生命に危険がある場合や介護報酬請求に不正がある場合は直ちに監査に切り替える。
また、監査は利用者や家族らによる情報で指定基準違反が疑われ、実地検査の必要があると判断した場合に実施する。従来は行政処分には指定取り消ししかなかったが、行政指導として改善報告や改善勧告、行政処分として改善命令と「指定の効力の全部又は一部停止」が加わった。改善報告は過誤調整、勧告は過誤調整+返還金、改善命令と指定の取り消しは公示し、返還金+加算金が徴収される。
指定の効力の全部または一部停止は、不適正な部分のみサービスの停止ができるなどのメリットもあるが、たとえば居宅サービスなどの場合、指定の効力の停止処分だと入所者の全額負担となることがあるため防止の観点から、新規利用者・入所者に対するサービス提供の停止を求めるよう例示した。
このほか、指導や監査において虚偽の答弁や妨害、検査忌避など、悪質なもの、さらには犯罪のおそれがあるものについては刑事告発も検討するよう指示した。
そのうえで「刑事告発を躊躇し、手をこまねいていると、事業者が辞退届を出してどこかに行ってしまうことも予想される」として、素早い対応を求めた。また、事業者が行方をくらました場合の対応については、「形式的でもいいので、行政処分だけでもやっておいて欲しい。そうすれば、他の都道府県でも同じ事業はできないことになる」として、悪質な事業者については最低限行政処分を行う必要性を強調した。


<特養に立ち入り調査=90歳入居者への性的暴言めぐり>
東京都東大和市の特別養護老人ホーム「さくら苑」で、男性職員(30)が女性入居者(90)に性的な暴言をしたとして、東京都や同市、女性の住所がある世田谷区は7日、事実関係把握のため、施設に緊急立ち入り調査をした。
都などによると、女性は認知症で要介護度5の寝たきり状態。今年1月、男性職員がおむつ交換の際、女性に性的行為を求める言葉を掛け、一緒に介助していた21歳の男性職員も同調する内容の会話をしていた。 

(時事通信より)

<地域包括支援センターのネットワーク化へ> 
第1回地域包括支援センター・介護予防に関する意見交換会が9日、厚生労働省で開かれ、各地の事例発表を行う全体会のほか、新年度に入ってからの取り組みの中で生じた課題を話し合うグループ討論が行われた。同会は、平成18年度より新たに開始した地域包括支援センター業務及び介護予防に関連するサービスの実施について、関係する行政担当機関が幅広く情報を共有し、事業の円滑な実施及び問題解決等に関する協力・支援体制を構築することを目的として、年に3〜4回開催される予定となっている。厚労省と都道府県、政令指定都市、中核市などで構成され、地域包括支援センターの活動や介護予防事業の実施状況、優良・困難事例などについての情報を共有化していく。

■介護予防関連事業の効果を検証
同会の中で厚労省は継続的評価分析支援事業の実施要綱案を提示した。同事業は、2006年度から介護予防を目的に、介護保険法における予防給付及び老人保健事業の実績をふまえて再編された介護予防事業と、老人保健法に基づく基本健康診査において実施する介護予防関連事業が新たに実施されたことをうけ、これら事業の詳細な情報を収集し、厚労省でその効果などを検証するための基礎資料を得るとともに、市町村における介護予防プログラムの評価を支援、今後全国における効果的・効率的な事業実施に資することを目的としている。実施主体は市町村で、(1)介護予防関連事業の効果を検証するための情報収集、(2)特定高齢者の把握・選定方法の妥当性・再現性などを検証するための情報収集、(3)介護予防関連事業に係る先駆的事業の評価――を行う。このうち(3)を行う場合は必ず(1)を実施する。



[2006/08/07]
 認知症専門介護福祉士研修

<認知症専門介護福祉士モデル研修9月から>
日本介護福祉士会と日本介護福祉士養成施設協会は、認知症ケアの専門知識・技術に優れた介護福祉士の養成を目指し、9月から「認知症専門介護福祉士養成講座」を開催する。厚生労働省は現在、介護福祉士制度の改正準備を進めているが、見直し後の養成体系に認知症や障害など専門分野に特化した上乗せ資格として「専門介護福祉士」の仕組みの導入も検討するとしている。二団体は養成講座を先行して実施することで、そのモデルとしたい考えだ。

<ケアマネ不在が半数 全国GH協会調査>
全国認知症グループホーム協会(全国GH協、木川田典彌代表理事)はこのほど、グループホームの経営状況、職員の勤務体制や利用者の生活状況などについて調べた実態調査結果をまとめた。グループホーム運営全体を網羅した初めての大規模な実態調査だ。今年度から必置となっている介護支援専門員(ケアマネジャー)が1人もいない事業所が全体の46%と半数近くに上っているほか、常勤・非常勤職員の離職率が2〜3割となっているなど、人材確保に苦慮している実態が明らかになった。また、利用者の約半数が要介護3以上。医療行為のできる看護師の配置や訪問看護による医療支援体制の強化、夜間ケアの体制づくりなどにも課題が見られた。
実態調査は、介護保険で急速に数が増えたグループホームが、サービスの質のばらつきや利用者の重度化、小規模経営の厳しさなど多くの課題が指摘されていることを受け、業界全体の基礎データを把握する目的で実施したものだ。今年1〜2月にかけ、会員事業所のうち1600カ所を抽出して行った。事業者450件、職員1088件、家族935件の回答を得た。

(シルバー新報より)



[2006/08/05]
 グループホームの介護記録、ネットで閲覧可能に

<グループホームの介護記録、ネットで閲覧可能に・北海道のNPO>
特定非営利活動法人(NPO法人)の北海道NPOサポートセンター(札幌市)や三井不動産などは、高齢者向け介護施設「グループホーム」の介護記録をインターネット上で閲覧できるサービスに乗り出す。遠方に住む家族でも入居者の生活を把握できるようにし、サービス向上につなげる。10月から実証実験を始め、来年度から本格運用する。
グループホームは認知症の高齢者を介護する共同住宅で、民間企業や社会福祉法人が運営している。高齢化の進展で全国的に急増しており、厚生労働省はサービス向上を求めている。

(日経産業新聞より)

<被保険者証の裏面に臓器提供意思表示欄 厚労省が説明>
厚生労働省は3日の政府管掌健康保険事業運営懇談会(座長・稲上毅法政大学経営学部教授)で、政管健保の健康保険被保険者証の裏面に臓器提供に関する意思表示欄を設けることを決めたと報告した。2007年1月から社会保険事務所における被保険者証の払い出し分から、新様式のものを公布する。

<徳洲会、特定医療法人の適用返上を申請> 
全国で63病院を運営する医療法人「徳洲会」(大阪府、徳田虎雄理事長)が、公益性が高いとして税金が優遇される「特定医療法人」の適用返上を国税庁に申請していたことが分かった。税法上、法令違反や公益に反する事実があると適用されなくなる。徳洲会は今年2月、「岸和田徳洲会病院」(大阪府岸和田市)の病棟を無許可で建設したとして、大阪府から「法を守る意識が欠けており、極めて重大な違反」と指摘され、改善指導を受けている。
優遇措置は要件を満たさなくなった時点までさかのぼって取り消されるため、06年3月期の所得にかかる法人税の軽減措置が受けられなくなるとみられる。
租税特別措置法などによると、特定医療法人は公益性が高いと認められる医療法人について、国税庁長官が承認する。通常30%の法人税が公益法人と同じ22%に軽減される。

(朝日新聞より)

<後発医薬品各社、相次ぎMR増員>
後発医薬品メーカー各社が納入先の医療機関への情報提供を拡充するため、医薬情報担当者(MR)を増員する計画を打ち出している。後発医薬品市場は政府の普及策を受けて拡大しており、各社はMR強化による拡販に取り組んでいる。
沢井製薬は2006年度にMRを30人増やし280人にする。今年4月の処方せん様式の改定で需要が急拡大しているためで、07年度までの増員計画を前倒しした。2―3年内に300人体制を確立し、調剤薬局への訪問営業を強化する。

(日経新聞より)



[2006/08/04]
 介護予防サービス、市町村9割で導入

<介護予防サービス、市町村9割で導入>
改正介護保険法で今年度から導入された介護予防サービスが、4月末までに9割の市町村でスタートしたことが、厚生労働省の調査で明らかになった。
最長2年間の実施猶予期間が設けられている中では、「順調な滑り出し」と同省では見ている。
調査は、介護予防サービス提供にあたって中核的な役割を担う地域包括支援センターの設置状況などについて、全国1690市町村(広域連合を含む)に聞いた。センターを設置したのは、1483市町村。センター数は3436で、約3分の1が直営だった。

( 読売新聞より)

<介護報酬不正で45億円返還請求=05年度調査−厚労省>
介護保険事業者による事務的ミスや不正請求で、2005年度中に地方自治体が返還を求めた額(確定分)は、加算分を含め約45億200万円に上ったことが2日、厚生労働省の調査で分かった。
返還を求められたのは4113事業所で請求額は約43億円。このうち、不正行為により64事業所は計約2億200万円の加算額が課せられた。サービス別の返還額(加算額含む)は、訪問介護事業所(約8億8000万円)、居宅介護支援事業所(約7億1000万円)、通所介護事業所(約5億9000万円)の順に多い。
また、サービス時間、回数の水増し請求、無資格者によるケアプラン作成など悪質行為があった57事業者(95事業所)が指定取り消し処分を受けた。 

(時事通信より)

<介護報酬の不正請求額が初減少、指定取り消しは増加>
不正やミスによって介護報酬を請求した介護サービス提供事業所に対し、市町村が2005年度に返還を求めた額は45億200万円(罰金加算含む)で、初の減少となったことが、厚生労働省のまとめでわかった。
不正取り締まり強化の影響と見られる。
一方、悪質な架空請求などで指定を取り消された事業所数は95か所と、前年度から14か所増えており、同省では引き続き指導監督体制を強化する方針だ。
不正やミスに関する返還請求額は、統計を取り始めた02年度の32億1000万円から、04年度には81億300万円にまで増えたが、05年度は大幅に減少した。
不正やミスを行い、市町村から報酬の返還を求められた事業所数も、05年度は4113か所と前年度から84か所減り、こちらも微減ながら前年度比で初めて減少に転じた。

(読売新聞より)



[2006/08/03]
 がん診療連携拠点病院、新たに42病院

<がん診療連携拠点病院 新たに 42 病院を指定 >
7月 28 日厚生労働省で「がん診療連携拠点病院の指定に関する検討会」が開かれ、新たに 42 病院が指定された。指定にあたって二次医療圏で1か所程度とされていたが、7医療圏で複数の医療機関の指定が承認された。
がん診療連携拠点病院は既に135の病院が指定を受けている。この日開かれた検討会では各県から申請の上がった事項について、がん診療連携拠点病院の指定の承認を検討した。その結果 42 病院が指定を承認された。都道府県がん診療連携拠点病院の申請が 16 病院(うち5病院はすでに地域がん診療連携拠点病院のため、新規申請は 11 病院)、地域がん診療連携拠点病院の申請が 31 病院。今回指定を承認されなかった病院については本年 10 月末までに再度申請し、 12 月か 1 月に検討会で承認する運びだ。
検討会では、がん診療連携拠点病院の指定を承認するにあたって、人口密集度の少ない医療圏の場合、指定を受けられない病院が出てくること、診療機能、治療機能の格差のレベルをいかに上げていくかという点に審議が集中した。いわゆる小さな医療圏では格差が拡大し、指定を受けることによる国庫補助金などの恩恵を受ける機会が少なくなり、ますます格差が拡大する傾向となる。出席委員からは解決策として「小さな二次医療圏での指定要件を改めて考えるべき」とする意見が出てきた。

◆治療の質、がん医療均てん化は
患者は診療の質、治療の質に関心があり、高度ながん医療を求めて国立がんセンターへの紹介を望むといった状況もある。地域がん診療連携拠点病院の指定を進めることによってがん診療の均てん化が進むという側面もあるが、がん診療連携拠点病院の指定はがん医療機能の質の高さと必ずしも一致するものではなく、現実とのギャップを生むのではないかという点で、指定制度によるがん診療連携拠点病院のオーソライズが機能するのかという観点も重要なポイントとして上げられた。
がんの均てん化については平成 17 年4月、「がん医療水準の均てん化の推進に関する検討会」報告書でがん医療水準の格差に次のように触れている。「各医療機関で全ての専門的医療を提供する体制を整えることは困難で、診療レベルに応じた役割分担と連携を行い、国民がどこに住んでいても質の高い、安心して療養できるがん医療の提供体制を確立するため、がん医療の地域格差の是正方策を検討する」。がん医療の各種データからはがん医療の格差が存在する可能性が読取れるというに留めている。

◆がん診療連携拠点病院とは
我が国のがん対策は昭和 59 年度から 10 ヵ年計画の「対がん 10 ヵ年総合戦略」に始まり、平成6年度から「がん克服新 10 ヵ年戦略」、平成 16 年度からは「第三次対がん 10 ヵ年総合戦略」が開始されている。この戦略では、がん医療水準の均てん化(全国どこでもがんの標準的な専門医療を受けられるよう、医療技術の格差是正を図ること)でがんの罹患率と死亡率を激減させることを目指している。がん診療連携拠点病院は地域でも質の高い医療を確保するため、平成 14 年から拠点病院の指定を行っている。

指定要件は、診療体系では、
集学的治療、学会のガイドラインに準ずる標準的治療並びに応用治療を行うこと。クリティカルパスの整備。
集学的治療、学会のガイドラインに準ずる標準的治療並びに応用治療を行う体制を有するか、連携によって対応できる体制を有すること。
セカンドオピニオンへの対応。
緩和医療の提供体制。
病病連携や病診連携の体制整備。
診療従事者では、
専門的ながん医療に携わる医師の配置。
コメディカルスタッフの配置。
医療スタッフの診療環境整備。
医師の専門性や活動実績の評価、改善。

医療施設は、集中治療室や無菌病室の設置、外来抗がん剤治療室の設置、放射線治療装置の設置、禁煙対策の実施。
研修体制は、地域かかりつけ医を対象とした研修実施。公開カンファレンスの実施。
情報提供体制では専任者の配置された相談支援センターの設置。希ながん治療を行っていること。進行中の臨床研究、過去の臨床研究データを広報すること。院内がん登録の実施。
都道府県がん診療連携拠点病院の指定要件は、地域がん診療連携拠点病院の要件に加え・地域がん診療連携拠点病院の医師・薬剤師・看護師の研修の実施。
地域がん診療連携拠点病院への診療支援の実施。
がん医療に関する情報交換、院内がん登録データの分析 , 評価、研修計画、診療支援医師の派遣調整、地域連携クリティカルパスの整備。となっている。

◆県内のがん診療連携拠点病院
広島大学病院・県立広島病院・広島市民病院・広島赤十字原爆病院・廣島総合病院・呉医療センター・東広島医療センター・尾道総合病院・福山市民病院・市立三次中央病院

<有床診の短期入所施設化で日医総研が報告書>
日本医師会総合政策研究機構(日医総研)は、このほど発表した「有床診療所の現状と課題」と題した報告書の中で、有床診を短期入所施設に位置づけようとする国の方針について、施設や患者に急激な影響を与えないような施策が必要だと訴えた。 2006年度診療報酬改定で、有床診について短期入院が評価された一方で、長期入院が大きく引き下げられたことを受けての提言だ。また療養病床の再編問題にも触れ、病院では福祉施設に転換する際の支援措置や経過措置が設けられているのに対し、有床診の療養病床に関しては具体的な支援策が提示されていないことを挙げ、病床の類型に柔軟性を持たせられる方策が求められているとした。
06年度診療報酬改定では有床診の入院基本料が、入院日数7日以内では看護職5人以上配置で810点、看護職1〜5人未満で640点、同様に14日以内では660点、480点と設定されるなど比較的評価された。しかし、入院日数30日以上では450点、280点と極端に低い点数が設けられた。これについて報告書では、「国は有床診を短期入所施設として打ち出し、長期入院の患者を介護施設や在宅医療にし向けたいという意図がある」とした。その上で、「有床診1施設当たりの平均入院患者12.1人のうち、急性期の患者は2.8人(22.8%)だけで、慢性期患者6.4人(52.8%)や亜急性期患者1.6人(13.1%)、終末期患者0.4人(3.2%)などの方が多い」として、患者や施設運営に急激な悪影響を与えかねない診療報酬による誘導は最低限に抑えるべきだと指摘した。
療養病床の再編に関しては、厚生労働省の調べでは、有床診の療養病床利用率は79.9%で、平均在院日数は94.4日であるとされていることなどを挙げ、「高い病床利用率と長い入院期間を考えると、これらの病床の転換を含めた今後の対応が必要だ」とした。また、有床診内の病床に占める療養病床の割合は奈良県の2.7%から香川県の28.0%までと幅があることや、在院日数でも京都府の34.2日から大分県の229.9日まで格差があること、患者数が大都心圈では平均2.9人であるのに対し郡・町村では5.2人となっていることなどから、「有床診の療養病床は地域によって使われ方が異なっている。地域のニーズや患者の病態に応じた病床の類型が必要だ」とした。



[2006/08/02]
 介護給付費がマイナスへ

<4月分の介護給付費 訪問・通所系 前月の1割減>
国民健康保険中央会は26日、介護報酬改定直後の4月提供分の給付費の集計をまとめた。改定の影響で4月の介護給付費は4538億円で対前年比2.8%と大きく減少した。改定直前の3月提供分と比較すると訪問・通所系でマイナス11%。在宅サービスの改定率マイナス1.0%を大きく上回る影響だ。ゼロ改定だった施設もマイナス6%だった。一方、伸びたのは、居宅介護支援で15.7%のアップだ。改定直後では混乱を避けるために報酬の請求を先延ばしにする事業所もあり、国保中央会でも1カ月のデータでは判断できないとしているが、特に在宅の事業所にとっては想定以上の厳しい改定となっていることは間違いなさそうだ。

(シルバー新報より)

<日本口腔ケア学会 認定資格制度を創設>
日本口腔ケア学会(鈴木俊夫理事長)は今年度から学会独自の認定資格制度をスタートする。初歩的な知識を問う5級から指導者まで六つの等級を設定。医療・介護の専門職だけでなく、一般の介護家族や学生まで門戸を広げているのが特徴だ。口腔ケアの基本的な知識や技術の普及とサービスの質の向上を目指すとしている。11月に埼玉県川越市での第1回試験を皮切りに、今年度末までに沖縄、愛知の3カ所での実施が決まっている。来年度以降は全国8都市で実施できる体制を整えるという。
口腔ケア認定制度は、口腔ケアに関する初歩的な用語や手技の知識があるかどうかを評価する5級から、ケアサービスの提供実績、研究・論文発表の実績者を対象にした1級、そして総合的な知識・技術を持つ人を指導者として認定する6段階に分けられる。受験するには学会員となることが条件だが、5級は看護学生や介護をしている家族などでも受験できる。
3級以上は、学会の会員歴や口腔ケアの実施症例の報告などが受験資格として加わり、書類審査や口頭試問なども実施するためハードルが高くなるが、基本的に職域は問わない。4級までについては看護師やヘルパー、栄養士など介護保険サービス事業所のスタッフが疾患別・症状別の口腔ケアが適切に実施できる程度の知識を評価する内容だ。試験に対応した標準テキストも発刊した。

(シルバー新報より)

<介護保険、25%が赤字 423団体で借金392億円>
05年度までの3年間に、介護保険財政の赤字の穴埋めのため、都道府県の財政安定化基金から借り入れをした市町村や広域連合が全国で423あったことが厚生労働省のまとめでわかった。借り入れの総額は約392億円。介護保険制度がスタートした00年度から最初の3年間では735団体が約404億円借りていた。市町村合併で団体数が減っているため、単純比較はできないが、借り入れの総額はわずかに減少となった。
介護保険制度では、市町村や広域連合が今後のサービス利用の見通しに基づいて3年ごとに保険料を決める。利用が予想を上回って赤字になりそうだと、年度ごとに団体が財政安定化基金から借り入れ、次の保険料改定の時に返還している。
借り入れをした団体の割合は、05年度末までの3年間は全1681のうち25%。00〜02年度は2863の団体のうち26%で、この割合もわずかに減少した。
同省は、保険料の値上げのほか、4月から導入した「介護予防」の仕組みで介護給付費の伸びは抑制できると見込んでおり、今後、借り入れをする団体はさらに減るのではないかとみている。

(朝日新聞より)

<有床診の短期入所施設化は緩やかに 急性期患者は22.8%>
日本医師会総合政策研究機構(日医総研)はこのほど「有床診療所の現状と課題」と題した報告書を発表し、急性期医療が必要な有床診の入院患者は22.8%にとどまると指摘、国が有床診を短期入所施設に位置づけようとしていることについて、施設や患者に急激な影響を与えないような施策が必要だとした。



[2006/08/01]
 外国人福祉士を容認

<外国人福祉士を容認>
政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)の中間答申案の全容が28日、明らかになった。
一層の少子高齢化に備えるため、外国人労働者の受け入れ拡大を求め、新たな分野として、社会福祉士と介護福祉士を明記した。NHK改革では、衛星放送3チャンネルのうち、2チャンネルを2011年度までに停止し、民間に開放することを提言した。福祉士については、今後、需要が高まることが予想されるため、政府は外国人受け入れを前向きに検討する考えだ。
規制改革会議は31日の会合で答申を決定し、小泉首相に提出する。
外国人労働者の受け入れは、出入国管理・難民認定法に定めた在留資格に基づき、「投資・経営」「教育」など27分野に限って認めている。答申案は「高齢化社会の進展に伴い、介護分野は労働力需要が高まると予想され、質の高い人的資源を確保すべきだ」とし、新たに外国人の社会福祉士と介護福祉士の受け入れを検討し、今年度中に結論を出すよう求めた。単純労働者受け入れは従来通り、認めていない。
政府はフィリピンとの経済連携協定交渉で、条件付きで看護師と介護福祉士の受け入れで合意している。この分野は過重労働などで人手不足が深刻になっている。同会議はこうした動向を踏まえ、受け入れ枠拡大を提言した。日本の社会福祉士、介護福祉士の国家資格を取得することが前提となる。
ただ、厚生労働省は「介護分野は国内労働力でまかなえる。身分が不安定な外国人の参入は問題がある」と慎重姿勢で、今後、政府内の調整が必要になる。
一方、NHK改革では、衛星放送2チャンネルを民間に開放するとともに、公共放送のまま残す6チャンネル(衛星1、地上波2、ラジオ3)については、報道などの基幹的サービスと、娯楽部門を分別して再編成することを求めた。
教育分野では、政府が市町村の教育委員会について、権限を首長に移譲する構造改革特区の創設を検討していることを踏まえ、「特区は必要な措置を速やかに講じるべきだ」と明記した。
規制改革会議中間答申案骨子
▽外国人の社会福祉士、介護福祉士の受け入れを検討。2006年度中に結論
▽外国企業の社員が、日本の事業所に転勤する手続きを簡素化
▽NHK衛星放送3チャンネルのうち2チャンネルを停止し、民間に開放
▽構造改革特区を活用し、教育委員会の権限を自治体の首長に移譲

◆社会福祉士と介護福祉士 
社会福祉士は高齢者や障害者らの相談や指導、関係機関との連絡などにあたる。6月末時点で、約8万2000人。介護福祉士は、入浴や食事などの日常生活を実際に手助けする。5月末時点で、約54万5000人いる。

( 読売新聞より)

<終末期患者「延命施さず」病院の56%>
がんなどで終末期を迎えた患者に対し、人工呼吸器を取り外す、当初から装着しないなど、延命措置の中止や差し控えを行ったことのある病院が56%に上ることが、読売新聞社が全国の医療機関に実施したアンケート調査で明らかになった。
今年3月、富山県・射水市民病院で患者7人が人工呼吸器を取り外され、死亡した問題が発覚したが、延命措置の中止・差し控えは国内で幅広く行われている実態が浮き彫りになった。
ただ、延命措置の中止・差し控えの是非を巡っては回答した医師たちの意見が割れ、揺れる医療現場の一端ものぞかせた。
調査は国立保健医療科学院の協力を得て、今年5〜6月、全国の病院(病床数100床以上)から無作為に抽出した約600施設に、大学など特定機能病院を加えた計685病院に対し、「延命措置の実態」に関するアンケートを送付。有効回答を寄せた240病院について分析した。

(読売新聞より)

<医局と病院、密接な関係 3分の2で名義貸しも> 
教授を頂点とするピラミッド型組織の大学医局と、医師確保を医局からの派遣に頼る一般病院-。両者をめぐっては医師派遣を受けている病院から医局へ寄付金が支払われたり、医局員の名義を貸して病院が医師数を確保しているように見せ掛けたりするなどの問題が表面化してきた。背景には地方の深刻な医師不足があるとされる。
文部科学省の2004年の調査では、医学部を置く全大学の3分の2に当たる51校で、延べ1161人の医師が名義貸しをしていたことが判明。同省は今回の東北大への寄付についても「違法とはいえないが不明朗な部分があったので、改善を指導した」(高等教育局)という。
医師不足に悩む病院は大学医局と懇意にしておけば若手医師を確保する手間を省くことができ、地方の病院ほど医局への依存度は大きいとされる。一方、医局にとって病院への派遣は、研究を続けながら生計を立てる若手医師に対する臨時の就職先紹介の意味がある。
しかし、こうした構図には変化も出てきた。
厚生労働省が今年5月、2年間の臨床研修を終えた人に進路希望を尋ねたところ、大学病院に戻ると答えた人は約半数にとどまった。医局ではなく、一般病院での研修を希望する人も年々増えており、若手医師の大学離れが進んでいる。
厚労省は「大学病院は医師供給の機能が低下しつつある。地方の病院は医師が集まるような魅力ある研修プログラムをつくるなど、人材確保に努力してほしい」としている。

(共同通信より)