
<インフルエンザ予防接種副作用か 102人>
2005年4月〜今年3月までの1年間に、インフルエンザの予防接種を受けた後、肝機能障害や発疹(ほっしん)、ショックなど副作用と思われる症状に見舞われた人は、102人(前年同期比11人減)に上ることが厚生労働省の調査でわかった。
そのうち、10代、70代、80代の女性3人が肝不全や心筋炎などで死亡したが、接種との因果関係は断定されなかった。
調査は薬事法に基づき、全国の医療機関などからの報告をまとめたもので、副作用と思われる症状で最も多かったのは肝機能障害(14人)。次いで、発疹(11人)、ショック・アナフィラキシー様症状(10人)、発熱(10人)の順。急性脳症による筋肉の硬直など後遺症が残ったのは4人。注射した場所に瘢痕(はんこん)(傷)が残った1人は「因果関係が認められる」とされた。
脳症や白質脳脊髄(せきずい)炎、筋肉を動かす運動神経が傷害され、両手両足に力が入らなくなる病気になった人がそれぞれ1人ずついたが、いずれも、「因果関係が否定できない」とされた。
( 読売新聞より)
<インフルエンザ予防接種副作用か 102人>
2005年4月〜今年3月までの1年間に、インフルエンザの予防接種を受けた後、肝機能障害や発疹(ほっしん)、ショックなど副作用と思われる症状に見舞われた人は、102人(前年同期比11人減)に上ることが厚生労働省の調査でわかった。
そのうち、10代、70代、80代の女性3人が肝不全や心筋炎などで死亡したが、接種との因果関係は断定されなかった。
調査は薬事法に基づき、全国の医療機関などからの報告をまとめたもので、副作用と思われる症状で最も多かったのは肝機能障害(14人)。次いで、発疹(11人)、ショック・アナフィラキシー様症状(10人)、発熱(10人)の順。急性脳症による筋肉の硬直など後遺症が残ったのは4人。注射した場所に瘢痕(はんこん)(傷)が残った1人は「因果関係が認められる」とされた。
脳症や白質脳脊髄(せきずい)炎、筋肉を動かす運動神経が傷害され、両手両足に力が入らなくなる病気になった人がそれぞれ1人ずついたが、いずれも、「因果関係が否定できない」とされた。
( 読売新聞より)
<口腔ケア・薬で誤嚥予防 高齢者の肺炎減らすために>
高齢者の死因の上位を占める肺炎。その原因には、食道に入るべき消化物や唾液(だえき)が誤って気道に入る「誤嚥(ごえん)」がかかわっていることが多い。誤嚥によって口の中の雑菌が肺に入り、肺炎を起こしているとみられ、誤嚥性肺炎と呼ばれる。誤嚥は、睡眠中など無意識のうちに起きることも多いという。肺炎予防のために口の中を清潔に保つ「口腔(こうくう)ケア」に力を入れたり、薬を使ったりする試みも行われている。
◆食事工夫・食後に歯磨き
「のみ込んでみてくださいね」。大阪府内の特別養護老人ホーム。男性入所者(68)に、ものをのみ込む「嚥下(えんげ)」の状態を調べる検査の往診に来た大阪大歯学部顎(がく)口腔機能治療部の野原幹司医長が呼びかける。
健康な人では、食べ物をのみ込むと自然に食道へと入る。誤って気道に入ってもせきをして吐き出そうとする。いずれも脳からの指令による無意識の反射だ。だが、脳卒中や認知症で嚥下やせきをつかさどる脳の部分に障害が起きると、嚥下ができなくなってくる。そのため、この施設では月1回、嚥下の異常が疑われる入所者を対象に、施設のかかりつけの歯科医を介して、嚥下の診断や食事指導をしてもらっている。
検査では首に手や聴診器を当て、嚥下が正しくできるかを診る。内視鏡を使う場合もある。この男性は出された食事を次々口に入れるが、のみ込もうとしても、むせてしまっていた。野原さんは「嚥下機能が低下している」と判定。とろみをつけた「とろみ食」や細かく刻んだ「きざみ食」から、よりのみ込みやすいゼリー状の食事へメニューの変更を助言した。
数カ月前に入所したこの男性は過去2回、脳梗塞(こうそく)の発作を起こし、右半身にまひがあった。口元まで運べば自力で食べられるが、発熱があり、誤嚥性肺炎が疑われた。嚥下の診断には歯科や呼吸器内科、耳鼻咽喉(いんこう)科、リハビリ科などがかかわるが、「専門に診断できる医師はまだまだ少ない」と野原さん。大阪大の同治療部では、状態に応じて嚥下を回復させるリハビリの指導などもしている。
この施設では2年前から、口腔ケアに力を入れ始めた。口腔ケアには「いつまでも楽しく食べてもらう」という以外にも、肺炎予防の効果があるからだ。1人ずつ専用の歯ブラシをつくり、食後に介護者がブラッシングする。
口腔ケアの効果は、全国300人余の特養入所者を対象にした調査で立証されている。食後の歯磨きとうがい薬によるうがいで口腔ケアをした入所者で、7日間以上の発熱で入院したのは2年間に15%で、口腔ケアを何もしなかった入所者の29%より低かった。肺炎による死者も7%で、ケアしなかった入所者の16%より少なくなった。
同治療部の阪井丘芳教授は「歯のない人にも歯茎を刺激したり、舌を指で押したりといったケアが必要です」と語る。口の中の刺激が脳を刺激し、嚥下を正しく保つ効果があるという。
◆高血圧薬に期待
口腔ケアの調査にも参加した佐々木英忠・秋田看護福祉大学長(東北大名誉教授)は、睡眠中など無意識のうちに唾液が気道に入る「不顕性誤嚥」を重視する。食事と関係ないので、胃に管で直接食べ物を流し込む人でも起こりうる。
東北大病院の外来で、高齢者の肺炎の原因を調べたところ、約7割に誤嚥が関与しており、そのほとんどが不顕性誤嚥だった。ふだんは問題ないが、体が弱ってくると、唾液に混じった雑菌が繁殖して肺炎を起こすと考えられている。一度治っても不顕性誤嚥は続くので、繰り返し肺炎を起こしやすい。「高齢者が発熱を繰り返す場合は、不顕性誤嚥を疑った方がいい」と佐々木さんは言う。
不顕性誤嚥は、脳血管にわずかな障害が起き、神経伝達物質のドーパミンや嚥下にかかわるサブスタンスPという化学物質の分泌が低下して起きるとされる。
そこで東北大では、ドーパミンの放出を促す働きがあるパーキンソン病治療薬アマンタジン(商品名シンメトレルなど)や、サブスタンスPの分解を抑制するイミダプリル(商品名タナトリルなど)という高血圧の薬を肺炎予防に使う試みをしている。
脳血管に障害のある高齢者がアマンタジンを3年間飲み続けたら、飲まなかったグループに比べ、肺炎の発症が約5分の1だった。イミダプリルを2年間飲み続けた研究では、肺炎発症率を3分の1に抑えることができたという。また、肺炎治療で二つの薬を抗菌剤と併用すると、抗菌剤の使用量が約半分で済み、入院期間も3分の2になった。
ただ、こうした薬は、誤嚥を防ぐ目的では医療保険が適用されないこともあり、まだ広くは普及していないという。佐々木さんは「今後は目先の肺炎治療だけでなく、不顕性誤嚥という根本原因に目を向ける必要がある」と言っている。
◆誤嚥性肺炎の予防
○口腔ケア
・食後の歯磨き
・歯のない人には歯茎や舌の刺激
○医師の診断
・「口の中に食べ物が残る」「食事中にむせる」「風邪以外で熱が出る」といった症状が目立てば医師の診断も
・薬(ドーパミンを促す薬など)
○食事の工夫
・のみ込みやすい「とろみ食」や「きざみ食」
※こんなときは肺炎の疑いも
・食欲が落ちる
・活動性が落ちる
・知能レベルが落ちる
・失禁をする
(必ずしも熱は出ない)
(朝日新聞より)
<老健施設、遅すぎた処分 練馬「すずしろの郷」>
東京都練馬区の介護老人保健施設「すずしろの郷(さと)」を運営する医療法人杏稜(きょうりょう)会に対し、都が11月から2カ月間の業務停止を命令したが、杏稜会は開設直後からの内紛続きで実質的な経営破綻(はたん)状態。その経緯や運営の実態の詳細が明らかになりつつあるが、法人側は施設存続から一歩も引かない構えだ。混乱は収まりそうにない。
◆実質、破綻状態
「すでに再建は望めない」。14日早朝。都福祉保健局で前日夜から続いていた会議で、担当者が「すずしろの郷」への業務停止命令を決断した。
今年7月以降、材料費の支払い遅れを理由に、入所者の食事を担当する業者が撤退の意向を示していた。職員への給与支払いも滞っていた。少なくとも12億円の負債を抱えており、月3000万円の介護報酬も差し押さえられていた。
事務室には「債権者」を名乗る男たちが現れるようになった。彼らが待ちかまえていたのは、入居者らが施設に払う食費や居住費だった。
都が下した2カ月間の業務停止命令は、介護が必要な高齢の入所者72人を別施設に避難させることが本当の目的だった。
◆開設直後に内紛状態に
2000年1月の「すずしろの郷」開設式には、通所者の送迎に使う高級外車がずらりと並んだ。出席したある練馬区議は「福祉の現場でなんだこれは」と違和感を覚えた。
その年の夏、区に匿名の情報提供があった。「役員間で内紛が起きており、看護職員の数も基準に達していない」。区や都が次々調査に入った結果、寄せられた情報が確かと分かった。それどころか、主導権争いに敗れた理事が介護報酬を差し押さえたため、施設は日々の運営費に窮する状態だった。
行政指導でも内紛はやまず、新たな「出資者」を名乗る人物らも加わって理事長が登記上、50回以上も交代した。03年には厚生労働省も指導に入ったが、杏稜会は04年2月に2度目の不渡り。翌年、施設の土地、建物の所有権は経営と無関係の不動産会社に渡った。
◆施設幹部は存続を模索
しかし、こうした内部の状況は、利用者の家族に伝わっていなかったようだ。14、15日の緊急説明会に集まった家族は「寝耳に水」と戸惑いを隠せなかった。母親(85)が入所する女性は「従業員は家族に対して親身だった」と残念がる。
都は業務停止命令を出したが、「再建の見込みなし」として、杏稜会の医療法人の認可を来月中にも取り消す方針。となれば、「すずしろの郷」は閉鎖される。一方、杏稜会は徹底抗戦の構えで、会の幹部は都の処分取り消しを求める仮処分申請の準備を急ぎ、新たな資金提供先を探る動きも見せている。
17日、施設では80代の男性医師が「新しい施設管理者」と紹介された。都は介護保険法で義務づけられた施設管理者がいないことを理由に業務停止を命じており、その対抗措置と見られている。
(朝日新聞より)
<大学病院、また半数割れ、医学生8000人の研修先>
来年4月に医師になる医学生が臨床研修を行う病院を希望に応じて決める「マッチング」の結果が19日公表され、8094人の研修先が決まった。来年度の研修先のうち大学病院が占める割合は、本年度より0・5ポイント増の48・8%で、微増したものの2年連続で半数を割った。地方の大学病院などで募集定員割れが目立つ。公立や民間などの市中病院は51・2%。
かつての大学病院偏重が解消される一方、都市部の市中病院に人気が集中、人手が足りなくなった大学病院が過疎地などに派遣していた医師を引き揚げる動きも出ており、地方の医師不足の一因になっているとの指摘もある。
マッチングは、医学生が研修したい病院を、病院は採用したい人材を、それぞれ事前登録し、コンピューターで合致させて決める方式。2004年度から義務化された新しい臨床研修制度に伴って日本医師会などでつくる協議会が実施しており、今年が4回目。
希望病院を登録した医学生は8402人で、このうち96%の研修先が決定。新制度前は約7割を占めていた大学病院は、マッチング導入後、58・8%、52・7%、48・3%と3年連続で低下していた。
病院の募集数は1万1306人。募集定員に対し決まった医学生の割合(充足率)は市中病院72%、大学病院71%。都道府県別で充足率が最も高かったのは東京の90%で、以下京都、福岡、沖縄、神奈川の順。逆に最も低かったのは新潟の40%で、鳥取、富山、三重、青森と続いた。
大学病院では東大、京大、慶応大など20病院で充足率が100%となる一方、旭川医大、弘前大、岩手医大、秋田大、新潟大、三重大など10病院は30%以下だった。
厚労省が今春、臨床研修を終えた医師を対象に実施した調査では、市中病院は「雰囲気がよい」「症例が十分」などの理由で満足度が高く、大学病院は「雑用が多い」「待遇が悪い」などと不満の方が多かった。
(共同通信より)
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