
<有料ホーム届出徹底を 高専賃も指導強化 総務省が勧告>
06年に施行された改正老人福祉法では利用者保護のため、有料老人ホームの定義を大幅に拡大し、定員1人以上の施設に都道府県への届出を義務付けたが十分に徹底されていないとして総務省は厚生労働省に対し改善を勧告した。
有料老人ホームへの規制が強まる中で、より自由度の高い「高齢者専用賃貸住宅」が各地で急増しているが、実態は介護施設であったり、登録内容と実態が異なるものもあることから、都道府県の指導監督権限を強化するなどの措置を講じることも求めている。 法改正では有料老人ホームについて指導を徹底する観点から、「10人以上、食事サービス付き」の要件を、「1人以上何らかの生活サービス付き」に拡大した上で、都道府県による立ち入り検査ができるようにしたり、入居一時金には保全措置をとることを義務付けていた。
行政評価にあたり、総務省では77カ所の有料老人ホームの運営状況を調査した。入居一時金は、ゼロと、100万円〜500万円未満が26%で最も多いが、1千万円以上も18%。
(シルバー新報より)
<百歳以上の女性、3万突破 男性5千人台に 最高齢は沖縄の113歳>
全国の100歳以上の高齢者が9月末時点で過去最多の3万6276人に上り、うち女性は3万人を突破していることが12日、「敬老の日」を前にした厚生労働省の調査で分かった。
全体では昨年を3981人上回っており、男性は28年、女性は38年、それぞれ連続で過去最多を更新した。男性は初めて5000人台となった。最高齢は沖縄県に住む113歳の女性。
調査は9月末に100歳以上となる高齢者数を、1日現在で都道府県を通じて集計。
女性は3531人増の3万1213人、男性は450人増の5063人で、女性が86・0%を占めた。
男性の最高齢は今月18日に113歳になる宮崎県都城市の田鍋友時(たなべ・ともじ)さんで、英国のギネス・ワールド・レコーズ社から男性の世界最高齢者に認定されている。
人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は28.39人。都道府県別では沖縄県が36年連続トップで61.03人。島根(58.82人)、高知(54.09人)、熊本(47.26人)、鹿児島(46.99人)の各県が続いた。上位3県の順位は昨年まで6年連続で同じだったが、今年は島根(昨年3位)と高知(同2位)が入れ替わった。
最も少ないのは19年連続で埼玉県(14.22人)。次いで愛知(17人)、千葉(19.17人)、青森(19.97人)、神奈川(20.2人)の各県の順だった。
100歳以上の高齢者は調査が始まった1963年は153人だったが、81年に1000人、98年に1万人をそれぞれ突破。
本年度中に新たに満100歳を迎える人は、海外在住者も含め過去最多の1万9768人で、前年度より1990人増加。うち男性は3056人、女性は1万6712人。
(共同通信より)
<介護する側、1割が80歳以上 進む「老老介護」>
在宅で介護する人の約1割が80歳以上の高齢者という、「老老介護」の実態が9日、厚生労働省の07年国民生活基礎調査でわかった。介護者の3人に1人は70歳以上だ。急速に進む核家族化と高齢化で高齢者だけの世帯が増え、介護も高齢者に頼らざるを得ない現状が浮かび上がった。
介護者の年代構成は50歳代が29.8%と最多で、60歳代24.4%、70歳代23.0%と続く。80歳以上の割合は01年6.2%、04年8.5%、今回は11.1%に増えた。
少子化や核家族化を反映し、平均世帯人員は過去最低の2.63人に。65歳以上の「高齢者世帯」は前年より54万世帯増え900万世帯(全体の18.8%)だった。祖父母と父母、子どもからなる「3世代世帯」は過去最低の404万世帯(8.4%)となり、調査開始時の86年の15.3%から急減している。
<介護福祉士養成校 定員割れ深刻化>
高齢者や障害者を介護するための国家資格「介護福祉士」取得を目指す学生を養成する全国の大学や専修学校などで入学者の定員割れが深刻化し、平成20年度の定員全体に占める実際の入学者の割合(充足率)は45・8%と半分を下回ったことが厚生労働
背景には、仕事の肉体的なきつさや労働実態に見合わない「低収入」などで就職先として魅力がなくなり、保護者らの反対で進学を敬遠する動きが指摘されている。介護専門職の人材を育てる養成校で大幅な定員割れが続けば、将来の労働力不足が懸念され、介護サービスの質の維持にも影響が出そうだ。
今年4月1日現在の大学や短大、専修学校など国が指定する養成校434校の定員数2万5407人に対し、入学者数は計1万1638人。
充足率は、厚労省が集計を始めた18年度に71・8%(入学者数約1万9300人)、19年度は64・0%(同約1万6700人)と低下に歯止めがかかっていない。
16年に約100万人だった介護サービスの職員数は、26年には140万〜160万人が必要とされる。入学希望者を増やすため厚労省は来年度から、介護現場の経験者らが中学、高校の生徒や進路指導の担当教師にアピールする説明会を開く。
<看護師、准看護師の給与 06年より約4000円減 賃金センサスから>
厚生労働省統計情報部がまとめた2007(平成19)年賃金構造基本統計調査によると、07年6月に支払われた医療関係職種の「決まって支給する現金給与額」は看護師、准看護師が前回調査より約4000円ダウンしたのに対し、医師、薬剤師、診療放射線・診療エックス線技師などではアップしたことが分かった。特に薬剤師は前回調査より1万4000円アップ、歯科医師は医師や薬剤師に比べて調査した労働者数が10分の1と少ないが、前回調査より20万1200円アップと医療関係職種で最も増加した。
<75.7%が社会保障制度に“不満” トップは年金、次いで医療>
内閣府の「社会保障制度に関する特別世論調査」によると、75.7%が現在の社会保障制度を「不満」とし、特に年金制度に対しては69.7%が「不満」を感じていることが分かった。
次いで医療制度への不満が高く56.4%だった。社会保障の給付と負担のバランスについては、42.7%が「社会保障の給付水準を保つために、ある程度の負担増はやむを得ない」とし、高齢者と現役世代の負担のあり方については「全ての世代で支えていくべきであり、高齢者と現役世代双方の負担の増加はやむを得ない」との回答が50.8%で最も多かった。
調査は今年7月24日〜8月3日に全国20歳以上の人3000人を対象に調査員による個別面接で実施、有効回収率は60.7%だった。
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