食で地域活性を図る研究会
世界の人口は、1950年の29億人から2004年の64億人と50年間で2.5倍に増加し、2050年には89億人になるといわれています。一方穀物の生産量は、1950年の6億トンから現在18億トンと3倍に、人口の増加率以上のピッチで増えています。しかし現状では地球の耕地面積は32億haで80億人の食料がまかなえるといわれますが、2050年には食料不足が予想されることになります、今より耕地面積は拡大させるどころか、むしろ自然破壊などによってだんだん土地が悪くなって耕地面積は減少しているのが実態です。 食料の消費状況を見ると、世界の8%に当たる5億人は十分な食料を享受していて、そのなかに日本も含まれます、しかし92%の人々は食料の欠乏で十分な栄養バランスがとれず、そのうち8億人は日々の食事もできず、1日4万人が餓死しています。(消費者だより ぷりずむ より引用)
このような深刻な状況を目の前にしても、多くの日本人は「対岸の火事」とばかりに危機感に乏しく食糧を無駄にしている現実があります。昨年「もったいない」という日本の古い言葉が、アフリカ人女性によって皮肉にも日本に流行し、この言葉の意味する重みを再認識する機会を得ました。「もったいない」をお借りして、少しでも無駄にされる食べ物がなくなるよう、新しい食の循環システム構築を目標に2005年12月2日にフードバンク広島を起ち上げました。
この活動の今までの経緯をご紹介していきます。
フードバンク広島の資料より
私たちは体重わずか3キログラム程度の小さな命で生まれてきます。それが大きくなって大人になるとおよそ60キログラムくらいになります。比率にすると約20倍です。この体重の増加は、主に食べものの摂取によります。毎日の食べたものが、私たちの消化吸収能力や代謝能力により、筋肉や骨、血液、皮膚などに置き換わり、私たちは成長をとげるのです。大人になって体重も身長も止まっても同じことです。体の細胞は日々入れ替わり、一年もたてば、外見は同じでも9割がたは別人なのです。
「食べ物がその人を作る」
といっても過言ではないことが解ります。このように私たちは食べ物なくしてその生を全うすることはできません。このことは人間に限らず生きるものすべてに言えることです。大切なこの食べ物を無駄にしている深刻な現状が、日本に蔓延しています。例えば、お店で買ってきた後、食べることなく冷蔵庫で腐り、捨てられてしまう肉や魚、野菜たち。賞味期限が過ぎてしまったといっては、封さえ切らずにそのままゴミ箱に捨てられる多くの食品。思わず
「もったいない!」
と声をあげそうになります。特に今の日本では、社会構造的にもったいない食品が作られています。常にお店の棚が満杯でないと満足しない消費者。その消費者のニーズに答えるため必要以上に食品を流通させる企業等々。
“もったいない食品”
の過剰再生産は、私たち日本人の人間ゆえの心の隙間をぬって噴き出る欲に、大きく起因していると思えてならないこともあります。見渡せば
“もったいない食品”
であふれかえっています。こんな
“もったいない食品”
を有効利用できないかと思い、志を同じくする仲間たちと食のリサイクル活動を行っています。環境を守る機運が高まっていますが、何気ない日常の生活の中から私たちはこの取り組みに参加することができると考えます。私たちの活動が点となり、点が増えて大きな輪となり、そうして少しでも“もったいない食品” を減らし環境に優しい社会が実現できたらと願っています。
フードバンク広島では、
《もったいないおばさんのたまり場》
と称し、 “もったいない食品”を再利用して、それをボランティアスタッフが料理し、地域の方々に食べていただき、地域の方々のサロンとして楽しくつどう場所を提供しています。少子高齢化で寂しくなった街を活性化させ、楽しく安心して暮らせる社会つくりも目指しています。
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今世の中には、もったいない食品があふれています。
《もったいない食品》
とは、食品会社や商店、各種団体、個人宅などで、仕入れすぎてしまったり、使う機会がなくなったりして「もったいないな〜。これ、どうしよう?」「他の場所なら使えるかもしれないのにな……」と、心が痛くなる食品のことです。
私たちの願いは…
●地球の資源のムダ使いをやめるため、もったいない食品を少なくすること
●お年よりも子どもたちも、みんながすみやすいまちづくりに貢献すること
やっていること
●基町ショッピングセンター内に
「もったいないおばさんのたまり場 フードバンク広島」
を作りました。もったいない食品を活用したお料理を格安で販売しながら、地域のみなさんが楽しくおしゃべりできる場を提供しています。
●
もったいない食品を必要な人へ→食品をムダにしないシステムづくり
を行っています。将来、この活動から生まれた仕事を社会活動に参加できる方へ自立支援につなぎたいと考えています。
ご連絡をお待ちしております。
もったいないおばさんのたまり場 フードバンク広島
佐久間 ハツ子 原田 佳子 室本 けい子
〒730-0011 広島市中区基町19-462 TEL/FAX:082-221-3054
当店は、たくさんの方々のもったいないが集まっています。
スタッフはみんなボランティアです。
うどんの麺は企業からの規格外商品の提供
天かすは近隣のお惣菜屋さんから
おにぎりのお米は広島路上生活者支援機構から
リサイクルバザーの品物は、広島市内外・基町地区の皆様からの寄付です。
* みんなのもったいないをリサイクル
* みんなで楽しく、健康に、環境にやさしい社会作りを目差しています。
対話交流の場として毎日ドラマが展開中!
・ ベテランズボランティアとして登場
・ ベテランズこっそりやってきて、いろんな調理法や、自慢話を披露
・ おばあちゃんっ子、懐かしそうに大満足。
・ いろんな人間関係の見え隠れ発見
・ いつの間にかボランティアスタッフ
・ お客のつもりが、いつしかリサイクル品の提供者に・・
お陰で、店主 悲鳴的感動の毎日!!
文責 原田佳子
近々にサイトが公開される予定です。
(サイトもボランティアの協力によって実現しました)
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うららかな春の日差しが素肌に心地好い。何もしていなくても春の陽気に誘われて野山の散策などを楽しみたくなる。桜の花の下で「花見に一杯」、花札の役にも出てくる光景である。辺りを見回すとツクシやタケノコ、山菜等が芽吹き、否応も無く食欲をそそる。日本ではその時季に合わせた食文化がある。五節句など祝い事や季節に応じた旬の食材を食して無病息災や豊作、豊漁を願う。しかし、そんな食事の時間も一日24時間の中で要する時間はせいぜい1時間半から長くても3時間程度であろう。早食いの私などは、正味30分にも満たない。一日のうちのほんの僅かな時間でありながら人生において満たされなければ幸せを感じることすら出来ない食事である。「食する楽しさ」を生涯感じて生きて行きたいものである。
さて、私は平成14年2月に開設された特別養護老人ホームで勤務している。私の勤務する老人ホーム(定員80名)に目を移してみると、11名の方がチューブを使って流動食を胃に直接流し込む方法(胃瘻)で食事というより栄養補給を行っている。さらに、別の12名の方は嚥下(飲み込み)に障害があり、水分にはトロミをつけ、食事もムース状にしたものを食塊(飲み込みやすい食事の形)として食べている。また、残歯の状態や入れ歯などから生じる噛み砕きの問題から28名の人には、食事を刻んだり、ムース状にしたりして提供している。一般の人が食べるような普通の食事を食べている方は29人ほどしかいない。80名のうち、どうにかこうにか自分で食べられる方が半分程度。それぞれの食事は、糖尿病の低カロリー食であったり、心不全を伴った高血圧や腎不全などによって減塩食にしてあったり、低蛋白食、低脂肪食など様々な形の治療食である。これが入所者(平均年齢84.8歳)の食事の実態である。今年(2006年)の春、施設開設から5年目を迎えた。たった4年が過ぎただけなのに当初はいなかった胃瘻の方が先の数字である。食事の時間は、一日3回日々繰り返される。何気ない繰り返しの動作でありながら、「きれい」、「いいにおい」、「おいしい」、「硬い」、「柔らかい」、「辛い」、「甘い」、「すっぱい」などの様々な感覚を生じさせ、季節感や風情を味わったり、昔を懐かしんだりして時間さえも超越する大事な人生のスパイスである。チューブを通して栄養補給をしている方には、食事でそう言った感覚を味わうことが出来ない。せめて、環境に工夫を凝らして感情に訴えていきたいとも考える。一般に、高齢者にとって刺身や寿司の人気は高い。意外やカレーも人気メニューの一つである。しかし、なかなかおしゃれな名前の洋風料理は敬遠されがちである。また、少し固めの食材も同様である。加齢に伴って、味覚も鈍麻してきている。だからと言って、塩や砂糖をふんだんに使って味を濃くするわけにも行かない。そうすることで病気の悪化を助長してしまう可能性だってあるからだ。全ての人に、毎回満足していただける食事を提供することは難しいかもしれないが、全ての方に時折は食事で幸せを感じていただきたい。私たちはどうにかして一回々の食事にいろんな感覚を感じてもらえるように試行錯誤の連続である。五感の全てで季節を感じ、時を感じ、優しさを感じられ、一人でも多くの人に「食する楽しさ」を感じていただいてスパイスの効いた人生を全うしてもらいたいものである。
社会福祉法人 正仁会
特別養護老人ホーム・ケアハウス なごみの郷
松林 克典
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漢方の考え方は、実に興味深いものがあり、例えば:クルミは殻を取り除くと、でこぼこのしわしわの丸い形で、脳みそに似ていることから、認知症や不眠症の予防・改善に効くとされています。もっとも現代栄養学で分析してみても、クルミには若返りのビタミンと呼ばれる脂溶性のビタミンE、脳の働きに欠かせない必須脂肪酸のリノール酸を含んでいることが判っていて、漢方のうんちくが科学的に正しいと理解できます。エビの姿が、腰の曲がった老人を想像させることから、エビは腎に効くとされています。腰の曲がった老人にもなると、腰の中央に位置する腎臓の働きが弱くなります。そして、腰痛、足腰の冷えやだるさ、泌尿器系の病気に悩まされることになります。これも科学的に見てみましょう。エビに含まれる豊富なタウリンは、肝機能強化に効果があり、肝臓の働きが良くなると血の流れが潤滑になり、腎臓にも好影響を与えます。またエビの殻は、不溶性の食物繊維キチンで腸内細菌の働きを活発にし、腎の大敵である冷えを防ぎます。またこんなのもあります。歳をとると足腰が弱くなります。そこで大地にしっかりと根を下ろし、形が下半身に似ていることから、漢方では根菜類をしきりに薦めます。根菜類の代表で富に薬効があるごぼうは、鉄分が豊富で貧血に効果があります。貧血は様々な病気の起因でもあり、様々な病気の兆候でもあります。このように漢方は、日常の生活に根ざしたものから、その効果を最大限に生かす知恵と工夫を模索しています。ですから漢方には、現代栄養学の盲点をついた科学的に説明のできない体の症状を癒すのに役立つわけです。さらに、食べ物の薬効は、色々な食品を取り混ぜて食べ、調理法を工夫することに相加・相乗作用があることも説明しています。例えば:旬がほんの短いため日本人にこよなく愛されている筍の料理に、『若竹煮(わかめと筍の煮物)』があります。雨後の筍と言われるくらい成長の早い筍は水分含量が多く、体を冷やす作用が強いのですが、同じく春を旬とするわかめの中庸とあわせることで冷えの作用が和らぎ、コトコト煮ることで温性を付加し、体に優しい食べ物に変化するのです。漢方独特の医食同源の世界は、こんなことからも窺い知ることができます。
二宮内科 管理栄養士
原田 佳子
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・外食のトレンドとしまして、メイドカフェに続く執事(しつじ)カフェの登場
〜男性が女性を迎える召使?〜
・インターネットカフェに続く投資カフェ
主婦層に異常な加熱ぶりの株式投資を自宅でパソコンに向かってやるだけでは飽きる。その為、勉強会と称して集合場所の提供として登場しました。
時代が呼んだ業態の変化でしょうか・・・。
名古屋製酪(株)
佐伯 誠彦
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人口の増加と食糧の問題が話題になっている。今日、1日の稼ぎが2ドルに満たない発展途上国とか最貧国の人口が世界人口の半分を占めている。特に最貧国の人口が過去10年間で6億から18億と3倍に膨んでいる。さらにその数は今後50年近くで3倍に拡大しそうだと言う。正に“貧乏人の子沢山”といった様相だ。これが今後、大きなエネルギー問題、食糧問題に発展して来るのではないかと懸念されている。6百年前の世界人口は10億に満たない規模だった。それまで何百年にも亙り、10億人前後で推移していたようだ。ペストが流行ればヨーロッパでは3人に1人が死亡するという状況だったが、その後、食糧の増産技術や医療技術の進歩で人口は増大に転じた訳だ。もっともマクロで見ると、20%に当たる先進諸国の12億人が食糧全体の86%位を消費している恰好だ。水も食料も足りないような最貧国の人々が同じく20%位いる。これらの人達の消費は僅か1%強でしかない。
食糧問題に関しては、中国の今後の生活レベルが非常に大きな要素になるのではないかと目されている。中国の人口は13億4百万人と言われる。EU、旧ソ連、北米(カナダ、米国)、南米のブラジル、アルゼンチンの人口を合計しても実は13億に達しない。如何に膨大な人口かということだ。それにインドが次ぐ訳だが。そういった中国の人達が最近、マックのハンバーガーを食べたり、KFCのフライドチキンを食べたりし、さらに生活レベルが上がって来ればマグロやエビを食べたりするようになる。こういったことが今後どのような事態をもたらすのか。元々穀物しか食べていなかった人達が牛肉などを口にするようになると、牛肉を1L作るのに8Lのコーンや小麦が要る訳で、豚にしても鶏にしても同様だが、それではそういった穀物が自給出来るのかというと、実は米国から輸入したりしている。エネルギー問題も同様で、発展途上地域を含めた世界中の人達が米国や日本と同じような生活をすると、石油は6年でなくなってしまうそうだ。
こうした中で米国でも日本でもそうだが、コンビニさんが日に3回デリバリーをして、弁当を届けている。ベンダーさんが炊飯をしておにぎりを作ったり、弁当を加工しているが、3回のデリバリーに対応するのに、オーダーが来てから米を炊いていたのでは間に合わない。そうすると、事前に保温庫のような所に沢山の炊いた米を蓄えておいて、どんどん作る。それが足りないという訳にはいかないので、どうしても“余らす”ことが常態化してしまう。そして、それを廃棄する。最近になって近くの養豚場に届けるとか工夫もなされているそうだが。そういった無駄、ある店では賞味期限が切れそうな牛乳をトイレに捨てているとのことだが、そういったことが、いつまでも許されていいものだろうか。
私もひもじい時代に育ったので“非常にモッタイナイ”と思う。コンビニさんでメニューの改廃が行われる際、余った食材が廃棄される訳だが、こういうようなことが少しずつ改善されて行かなくてはいけないのではないか。
自宅の近所に「九九ショップ」さんが出られたので行ってみたが、きゅうりがちょっと曲がっているとか、トマトも百円でこんなに買えるのかとか、りんごもちょっと小さいかなと思ったりするのだが、さほど味が変わる訳でもないし、そういうような需要が資源を大事にするに当たっては必要なのではないか。
確かにキャッシュディスペンサーがあったり、宅配便の対応をしたり、振り込みだとかチケットが買えるとか、いろんなサービスがどんどん出て来ているが、ローソンさんが新しく百円の生鮮コンビニを立ち上げる時に、そういうようなサービスを一切やめるということを新浪社長が言っておられたが、こういうこともあっていいのではないか。365日24時間営業、日に3回もデリバリーしてどうするのか。確かにお客様は鮮度のいいものを買えるが、結局は高いものについているのではないか。ものが余っている段階では問題にならないかも知れないが、今後、食糧問題が深刻になった時に、“本当に戻れるのか”ということを感じる。 外食でもそうだ。FFの経時劣化したものを廃棄するとか、パン屋さんも時間で捨ててしまうというようなことが平然と行われている。NYやシカゴでは余った、あるいは賞味期限の切れた商品をきちっとコントロールしてホームレスの人達に行き渡るようにしている。またそれを調理する人もホームレスの中から募り、職業訓練をして社会復帰を促していると聞く。そういったことを少しずつ実現させて行かなくてはいけないのではないか。
便利な世の中だからお金を出せば何でも買えるが、必要のないものとか、作り過ぎて捨ててしまうなんてことが世界人口の20%に当たる最貧国の12億の人達から見たらあまりにもったいない話。行き過ぎ、やり過ぎはどこかでおかしなことになりかねないので、その辺を大変危惧している次第だ。
(株)ニックフード 天木社長の文章より
名古屋製酪(株)
佐伯 誠彦
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このたび、第4号会報の発行に至りましたこと、大変うれしく思います。お忙しい中、原稿を投稿して下さいました皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
また、研究会の活動を重ねるごとに会員やたくさんのボランティアの方々の協力により、新しい活動の実現も果たせています。会報を通じて、一歩一歩前進している研究会の様子が伝わり、身近な情報提供ツールとして活用できるものになれば、ありがたいと思います。
是非、会員の方はもちろんのこと、非会員の読者の方からの食に関わるご意見もお待ちしておりますのでご協力の程、よろしくお願いします。
連絡先:代表
原田 佳子
〒731-0221 広島市安佐北区可部5-14-16
医療法人社団 恵正会 二宮内科
TEL・FAX 082-814-7224
会報担当
社会福祉法人 正仁会 なごみの郷
岡松 久美
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